オシラサマ 1999年 宮城県 小野寺家にはオシラサマは2体あるが、魂のあるものだから人には見せない。ある人が信じないでオシラサマを川に流したが、オシラサマは川上に流れていったという。
類似事例 |
|
オシラサマ 2001年 青森県 子供の夜泣きはオシラサマのある家で拝んでもらった。
類似事例 |
|
オシラサマ 1977年 青森県 佐藤家のオシラサマは、シンルイの家が火事で家が全焼したときに、オシラサマだけが小川に入って焼け残っていたものである。それを拾って祀っていたが、病人死人が続いたので拝んでもらったら、火災のときにオシラサマも片目を失ったので、それを作ってもらおうとしてそういうことをしている、と言われた。
類似事例 |
|
オシラサマ 1983年 岩手県 オシラサマは蚕の神様とも眼の神様とも言う。家が火事になるとオシラサマは飛び出して、チュッチュッと鳴くという。
類似事例 |
|
オシラサマ,イエノカミ 2001年 青森県 オシラサマを祀る家が火事になった際にそのオシラサマが飛び歩くということは、没落した家からの移動のこととも読める。本家から分家にオシラサマが譲られる場合、それは一族中における家の神の移動であって、その神を継承させることにつながる。
類似事例 |
|
オシラサマ 1983年 岩手県 オシラサマは眼の神様とも言うが、物咎めする割に治してくれないという。ある家では、家族全員が眼を病んだのはオシラサマに咎められたからだとイタコに言われた。
類似事例 |
|
オシラサマ 2001年 青森県 オシラサマの性格を語る伝承の中には、火事を知らせる、飛び歩くという事例が多く見られる。某地家では、大火の際、オシラサマが飛んでいったと伝えられており、現在はそれを納めていた箱だけが残されている。
類似事例 |
|
オシラサマ 2001年 青森県 某家のオシラサマは、元々はマリコという屋号の家のものであったが、火事の際にそのオシラサマが山に飛んでいったのを見つけてきて祀るようになったのだという。
類似事例 |
|
オシラサマ,メノカミ,イエノカミ,ヒノカミ,サクノカミ 2001年 青森県 75軒中40軒がオシラサマを目の神としているが、それはオシラサマにとがめられると目が悪くなるとされているからである。とがめられる者には、本家とのつながりが希薄となった親戚筋に多い。その他にも、オシラサマの性格としては、家の神、火の神、作の神がある。
類似事例 |
|
タタリ,オシラサマ 1979年 岩手県 柳玄寺にオシラサマがある。これはもと中沢村佐々木家に伝えられていた。佐々木家では肉食を忌んでいたが、ある時家人が熱病に悩まされたので占ってもらうと肉食したからということであった。この程度のことで祟るとは何事かと主人がオシラサマを流れに投げ込んだが、熱病は前にもまして激しくなった。主人は悔い改め、行方を探し持ち帰り、一心に念じると熱病は快癒した。主人はこのようなものは恐れ多くて家には置けないと柳玄寺に納めた。8、90年前のことという。
類似事例 |
|
オシラサマ 1964年 青森県 ある人がオシラサマを「単なる桑の木だ」と嘲笑ったら、その直後に息子が足を切断する事故を負った。オシラサマを信仰しないでも、悪口を言ってはいけない。
類似事例 |
|
オシラサマ 2001年 青森県 某家では屋敷地の一角に祠を建ててオシラサマを祀っているが、これは以下の理由による。親類が家を壊した際に、屋根裏からオシラサマが一体だけ見つかり、これは対で祀るものであるからともう一体を新しく作ってもらった。その後、新築の家にそれらを連れて行ったところ、不幸が起きたので原因を確かめると、オシラサマが人に見られるところに祀ってもらいたがっているとのことだったので、それからは屋敷内の道路の角に祠を建てて祀るようになった。
類似事例 |
|
オシラサマ 1983年 岩手県 話者の祖母がオシラサマにとがめられて目が見えなくなった。
類似事例 |
|
オシラサマ 1999年 宮城県 某家のオシラサマは、もともと舞根集落の家にあったが火事で中井集落に飛び、そこの家でも火事にあって某家に飛んできたと言う。あるとき話者(オカミサマ)が足が痛くなったので、某家のオシラサマを拝みに行ったところ、オシラサマの足にスガリ(蜂)がたかっていた。其れを知らせたのだろう。
類似事例 |
|
オシラサマ 2001年 青森県 オシラサマの性格を語る伝承の中には、火事を知らせる、飛び歩くという事例が多く見られる。某家では、天保年間に火事になった際、オシラサマが元村の方へ飛んでいき、その後、母親が目の病気となってしまった。
類似事例 |
|
オシラサマ 1983年 岩手県 集落に大火があったとき、オシラサマは自分で飛んで木の上に逃げた。
類似事例 |
|
オシラサマ 1983年 岩手県 オシラサマは眼の神様とも言うが、物咎めする割に治してくれないという。ある家では、主婦が交通事故にあって予後がよくないのはオシラサマにオセンダクを着せ忘れたからだとイタコに言われた。
類似事例 |
|
オシラサマ 1965年 岩手県 ある家で祀っているのオシラサマは二対いる。一対は文字だけ、もう一対は目鼻口と髪が墨で書いてある。旧正月の16日に布をかぶせる。肉を食べたいので他所の家に移したが、オシラサマが「食べてもよいから置いてくれ」と言ったので、家に戻した。
類似事例 |
|
タヌキ 1985年 愛媛県 生徒がいなくなったので探していると、四日目に見つかった。正気に戻った子供は、手の爪が全て無くなっていた。その生徒は蟹を食べていたのだと言った。おそらく狸に騙されて連れて行かれたのだろう。
類似事例 |
|
オシラサマ,トガメルカミ 2001年 青森県 一般に、オシラサマはとがめる神とされ、それによって目を患う、口が曲がる、腹を病むなどすると言われている。オシラサマを祀っている家では、二足、四足を屋内で食べることを忌む。とがめるということの背景としては、血道の者が縁遠くなり、一族の絆が希薄になることへの戒めなども考えられる。
類似事例 |
|
オシラサマ 1983年 岩手県 ある家のオシラサマはセンダクを着せてもらえなかったので、寒がって家人をとがめた。
類似事例 |
|