シシャ,ネコ 1985年 鹿児島県 死者の上を猫が飛び越えたり触れたりすることは、死者はあの世に行き着くことができないといわれる。ある通夜の時、夜中にウォーという死者の咳払いのような声がした。皆が居眠りをしている間に猫が入り込んで死者を飛び越えたためであるらしい。長老は死者にこちらの不注意だった、申し訳ないとまるで生者にするように詫びていたという。
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ネコ 1978年 広島県 通夜の時、死者の上に刃物を置く。これは死者の上を猫が越えないようにするためである。猫が越えると死者は立ち上がる。
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マメイリ 1956年 宮城県 マタギの家では寒三十日の間は決して豆を煎らない。豆を煎ったとき豆の跳ねる音がすると、その響きで山に雪崩が起きるという。また、節分の日に豆を煎り、その豆を食べて山へ出かけると災難に遭わず、その豆を山に持参すると災厄を除くという。
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ネコ 1983年 兵庫県 通夜は親類の人が夜通し、猫が死者をまたがないように見張っていた。猫に跨れると、死者の霊が悪霊になって甦るという。
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ナベヌマ 1956年 宮城県 長者の女中が宝物の鍋を洗いにいくと、鍋が急に重くなって、鍋とともに沼に引き込まれる。
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マメノナルキ 1931年 岩手県 昔、いつ頃のことはかはっきりはわからないが、赤沢山にあった豆の木には毎年枯れることなく豆がなっていた。村の人たちは不思議に思って大切にしていたという。
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マメ,オンナ 1956年 宮城県 昔、炭焼きをしている親子があった。名月の夜、3人の息子は里に出て畑の豆を盗んで食べたが、父親は盗品だからといって食べなかった。夜中に女が来て、豆を食べた息子たちを避け、父親の生き血を吸った。翌日父親は死んでいた。それでこの夜に豆を必ず食べるのだという。
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キツネ 1955年 静岡県 狐は憑いた人の肩にいて食物をとって食べてしまうので、憑かれた人は痩せてしまう。
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ネコ 1984年 福島県 通夜では近親者が夜通し、猫が死者をまたがないように見張っていた。猫に跨れると、死者に猫が乗り移って歩き回ると言う。
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シシャノレイ,シリョウ,(ツキモノ) 1989年 長野県 死者の霊が人に憑くことがある。いつまでも病気が治らなかったり、薬が効かずに長引いたりすると死者の霊が憑いたといった。離すときは、祈とうしてもらうという。
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ツキモノ,ヘビ 1986年 長野県 蛇が人に憑いたことがある。
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(ゾクシン) 1958年 香川県 豆まきの豆は年の数より多く食べると早く年を寄せるので多く食べてはいけない。
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イヌガミ 1939年 島根県 どうしても蒸したり煮たりできないことがある。これは狗神が憑いているからである。早く祈祷などをして退けなければならない。
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ユウレイ,(ゾクシン) 1978年 新潟県 通夜の夜食に出る赤飯を食べないと、幽霊になって化けて出るから一口でもいいので食べろという。
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オバケタマゴ 1984年 長野県 お祭りの時、ある男が木に登って鳥の卵を取ってきた。この卵を食べようとして鍋で煮ていると、次々と増えていく。神様の卵を取って来てしまったことに気づき、急いでお祓いをして神様の怒りを鎮めてもらった。
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キツネ 1952年 神奈川県 病人が食欲が無く、食べられないのは狐が憑いているから。
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ヤマノマモノ 1975年 高知県 節分の日に豆を1升桝に1杯分、紙につつんで山に持っていって置いておく。おかしな物が出たときは豆を食べさせる。豆をだされて食べなければ、それは山の魔物である。
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キツネツキ,ミサキ 1959年 岡山県 ある男が漁をしているときに、遭難した船に祭ってあった神田稲荷が網にかかり、憑いたという。その男の寝ている布団はは狐が憑いたために布団がプクッとふくれていたという。この狐を追い出すために神田稲荷へ小豆飯と油揚げをお供えし、お参りすると、男が寝ている布団は狐が出たのでぺしゃんこになっていたという。
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ヤブギツネ 1955年 静岡県 狐つきは河原へ埋めたり沈めたりして落とす。藪狐を鉄砲で殺した男の妻へ憑いたりしたことがある。
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ムエン 1957年 和歌山県 乞食かなんかが死んで人に憑いた。憑かれた人はがつがつ食べたり卑しいことをした。
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キツネ,(ツキモノ) 1988年 長野県 キツネが人に憑いたことがあるという。
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