| ガゴメン,メン 1921年 鹿児島県
 子供同士がおどかし会うときに両手を使って鬼面のような面相をして「がご面」が来たという。寝つきの悪い夜には添い寝の母にご面が噛みに来るから早く寝よといわれた。鹿児島では一見恐怖を生ずるような面相をした妖怪の類をすべて面という。漠然と子供をおどす時には「面どん」が来るという。
 
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                    | キツネ 1971年 福島県
 呪術。産後に、母子が寝ている座敷の裏にみのとかさをかけておくと狐にとりつかれない。
 
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                    | ツメ,シニメ 1946年 香川県
 夜、爪を噛むと親の死に目に会えない。
 
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                    | ハガミサン 1990年 大阪府
 母親が愛児を抱いて乳を飲ませていると、含んでいた乳房を噛み切ってしまった。その後、怪異な出来事が次々と起きたという。その場所をはがみさんといって誰も近づかなかったという。
 
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                    | ライサン,(ゾクシン) 1993年 岩手県
 へそを出して寝ている子には、「らいさんにとられるぞ」などと言った。
 
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                    | エンコ 1967年 愛媛県
 釣り舟に寝かしておいた子どもを、エンコにさらわれたという話もある。
 
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                    | マクラコゾウ 1956年 静岡県
 夜中に枕かえしをする家の怪であるという。
 
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                    | ヤマオラビ 1981年 福岡県
 夜遅くまで子供が起きていると、ヤマオラビが来るから早く寝ろと言ったという。
 
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                    | ヒトグイグモ 1978年 香川県
 昔、毎晩大きなくもが出て、ついには人を食ってしまったという。
 
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                    | キツネ 1973年 鳥取県
 夜にキツネの悪口を言うと、キツネが寝床の周りで鳴くと言う。
 
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                    | ウブメ 1986年 大分県
 ウブメは雨の夕暮れ時によく出る。子を抱いてやるときは向こうむきに抱いて通らないと,ウブメを見て恐がる子から噛み付かれる。
 
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                    | ネズン 1977年 富山県
 ネズミは寝ている人に金縛りをかける。まじないをしているようでもある。
 
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                    | ネズミ 1941年 岐阜県
 寝る間に、鼠に布団を横切られたら動けなくなるほどくるしいという。
 
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                    | キツネ 1975年 兵庫県
 キツネが夜に、破れがさをさして子どもを負ぶった姿に化けて地蔵の前に出る。眉に唾をつければキツネに化かされないと言う。
 
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                    | ハガカケタユメ 1977年 山形県
 歯がかけた夢を見ると、親か子が死ぬ。
 
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                    | ザシキワラシ,カッパ,ネズミ 1958年 岩手県
 寝ていて半意識状態になったとき、足から河童・鼠が上がってきて体がしびれる。これをザシキワラシという。古い家の座敷や床の間に背を向けているとき、胸に手をあてて寝ているときにくる。
 
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                    | モーモードキ 1941年 山口県
 夕方、家の外で遊んでいると「モーモードキが来るぞ」と言われた。夕闇にまぎれて子どもを取って食べるものだというように信じていた。
 
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                    | カワウソ 1982年 広島県
 ある子供が夜中にうなされているので母親が起こしてかわうそにわるさしたしたのではないかと尋ねたところ、かわうそに石を投げたと答えた。かわうそは人を襲うからわるさしてはいけないといっていた。
 
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                    | ガモンジー,ガゴゼ 1921年 静岡県
 子供をおどすのに、「ガモンジーが来るぞ」「ガモンジーに噛ませるぞ」という。
 
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                    | ヨスズメ 1942年 高知県
 夜の山道を歩いていると、チッチッチと鳴いてついてくる。これに憑かれると不吉がある。
 
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