ネコ 1940年 大阪府 長年飼った猫は化けると言われる。まず、手拭いを被った猫が調子を取りながら踊るという話がある。また、飼い猫が自分で料理を作って食べたのをその家の嫁が見、口止めされたにも関わらず夫に話してしまい、嫁が猫に食い殺されたという話もある。
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ネコ,(ゾクシン) 1942年 富山県 猫を殺すと祟りがある。また、猫が死人をなめると猫が跳ねる。
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(ゾクシン),ネコ 1936年 栃木県 猫を殺すと化けて出るという。
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(ネコノカイイ) 1940年 新潟県 猫は年を取ると山には行って猫又になるといい、猫が五六歳になったら黙って捨ててこなければならないという。猫は化ける、踊るともいう。猫は殺すと祟るという。
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ネコ 1976年 徳島県 四国の山村地帯では、どこでも猫を飼っているが、猫のダイツギは忌まれている。ダイツギとは猫の跡取のことで、猫の仔は飼ってはいけないことになっている。また年を経た猫は化物になるといわれ、飼うのを忌む。猫が年を経ると小豆飯を炊いて猫に与える家もある。する猫はいつのまにかいなくなると言う。
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ネコ,ネコマタ 1992年 宮崎県 猫は1貫目を越えると修行に出る。猫は山で松の切り株に寝て松脂をつけ、砂のところに寝て毛を硬くし、矢も鉄砲も通らないようにする。1年か2年か7年かして帰ると猫股になっていて、家の者を狙う。だから猫の子が生まれると、大きくならぬまじないに枡に入れる。猫股は尾先が2つに分かれている。赤猫の牡は猫股になりやすい。
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ネコ 1939年 沖縄県 猫は古くなると、主人の命を取るといわれている。
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〔フクネコヅカ〕 1986年 埼玉県 昔、桶屋職人が猫を飼っていた。ある夜、その猫が猫踊りをしていたのを見て追い出した。猫はその後、和泉屋という料理屋に拾われた。そして街道を通る旅人に手招きをするようになった。これが評判になり、店も繁盛した。この猫は福猫と呼ばれ、死んでから塚に祀られた。
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バケネコ 1996年 京都府 猫を魔性の動物として嫌う人もいる。特に黒猫を嫌う。黒猫が年を経ると化け猫になるという。
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バケネコ 1992年 宮崎県 阿蘇の猫岳には化猫の大親分が住んでいた。ある旅人が猫岳の麓で宿を借りたが、それは化け猫の大親分の化けた婆の屋敷だった。旅人は猫の女中にそのことを知らされ、逃げ出した。
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ネコ 1973年 三重県 ある猟師が家で飼っていた猫は、ずいぶんと年だった。あるとき、猟師が仕事に行ったところ猫がいた。猟師はそれを撃とうと思い、元から一発入っていたところに玉入れをした。猫はそれを見ていた。猫を撃つと、猫はそれを茶釜の蓋でことごとく除けた。猟師は元から多めに入っていた一発で玉切れだと油断していた猫をしとめた。倒れた猫を拾いに行くと、それは自分の家の猫だったという。猫を長く飼うと、化けて出ると言われている。
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バケネコ,ネコノタニ 1930年 兵庫県 下里村の三口から姫路へ抜ける県道は昔大森林で、猫の谷と呼ばれていた。三口、口猫、中猫、奥猫と分かれており、伝説によるとこの谷に化け猫が棲んでおり、猫の鳴き声が聞こえると、必ず化け物が出てきて人をだましたといわれている。
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ネコ 1958年 岐阜県 歳を経た猫は主人を狙うので、猫の歳を聞かれたら必ず「3つ」と答えなくてはならない。
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ネコイシ 1967年 福島県 猫鳴き山の頂上には猫石と呼ばれる大石がある。昔磐城判官の娘が戦に破れて落ち延びる際にここで連れてきた猫を捨てていった。猫は鳴きながら石になってしまったので、猫鳴き山と呼び、石を猫石というようになった。
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(キンキ) 1973年 富山県 猫は化けて出るから撃たない。
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ネコ 1993年 埼玉県 お爺さんが猫と住んでいた。猫はよく遊びに出て行くのだが、その晩に限って出て行かなかった。すると、お爺さんを踊りに誘う人が来た。お爺さんは飼っている猫が化けて騙しているのだと考え、猫を追い出した。そうしたら、猫は帰ってこなかった
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ネコ(ゾクシン) 1951年 三重県 猫を3年飼うと化ける。猫の八割れは化ける。
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ネコマタ 1931年 香川県 猫が古くなると猫またになる。猫またになると尾が二つに裂け、後足で立って踊ったりする。そうなった猫には魚をつけた小豆飯を食べさせ、赤手拭を頭にかぶせると、家に仇をなさずに出て行く。
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ネコバケ 1993年 新潟県 死んだ猫を見た妊婦は、祟りがある。死者に猫を近づけてはならない。
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ネコ 1927年 宮城県 漁民の家に30年間飼っていった猫がいたが、ある晩に浄瑠璃を語って聞かせた話や、武士に化けてこの島に渡った話がある。猫神社に祀られている。
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ネコ 1982年 宮城県 皆が祭文語りを聞きに出て、目の見えないお婆さんと猫だけが残されたとき、猫がおばあさんに祭文を語った。猫は口止めしたがおばあさんが家人に問い詰められて喋ってしまい、猫はお婆さんの咽喉に咬みついて咬み殺した。以来その家では猫を飼わず、猫塚を祀っている。
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