ヤクキ,ヤクガミ 1977年 疫病流行の際の疫神、疫鬼送りに関する考証。疫神を送るために船を作るのは、中国の例に倣ったものではないだろう。
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ゼンカクイナリ 1983年 岡山県 かつてチフスが流行したときに善覚稲荷を勧請した。
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イヌガミ,イヌ 1985年 徳島県 病院の看護人が、精神病患者から犬神を追い出してくれと頼まれた。看護人には何も見えないが、患者はしきりにそこにいると指差し、追い出してくれと求めて止まない。そこで看護人が、犬を室外に追い出すような身振りをして、これで出ていったと言うと患者は安心したという。
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ザシキワラシ 2001年 青森県 ザシキワラシの影が障子に映るのを見たことがあるという。それは、三、四歳くらいの姿をしており、短い着物を着ていた。動くのがとても速く、影ばかりでなく実際の姿を見てやろうと思って突然障子を開けたりもしてみたが、いつもひらりと見えなくなってしまった。ザシキワラシは、家の主人になる者には常に見えるのだという。
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マリシテンノサワリ 1970年 岡山県 生木中がチフスを患ったことがあるが、これはマリシテンがさわったためともいわれている。
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ボウレイ 1965年 岩手県 ある家の主人がチフスで死んだが、その息子は父の遺骸を納屋の2階に放置しておいた。その翌晩から息子にだけ亡霊が見え出したので、住職に読経してもらったら、見えなくなった。
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エキシン 1935年 神奈川県 1月14日には疫神が大勢集まって色々と相談するので、決して行ってはいけないという。
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(ゾクシン) 1977年 疱瘡を避けるまじないがある。門の柱に「なにがし留守」と書いて貼っておけば、疫神がその家に入らない。
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カゼノサブロウ 1956年 風の神をこの名でよぶ。定まった日(多くは旧6月27日)に「風の三郎の祭」をしないと、村が荒らされるという。
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カゼノサブロウ 1956年 風の神をこの名でよぶ。定まった日(多くは旧6月27日)に「風の三郎の祭」をしないと、村が荒らされるという。
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ヒノタマ,ヒダマ 1964年 鹿児島県 海で人が死んだ日に漁に行った人が、破れ帽子をかぶり、つり竿をかついで、海の上に立っている大きな人を見た。顔が見えなかったが、天の方に向かって火玉となって消えていった。
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イズナ,(ツキモノ) 1989年 長野県 イズナが人に憑くことがある。憑かれた人の衣服には細かい毛がついていた。譫言を言ったり予言をした。大食いで味噌を好み、常に動いて落ち着きがない。御嶽教の行者を頼み、親類縁者を招いて、患者を真ん中にして祈とうをしてもらった。憑き物が患者に悲しい述懐をしたという。
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タヌキノヒ 1984年 香川県 夜がふけてから真向かいの山に火が見えて、傍の家の障子の桟がありありと見えることがある。きれいな娘が味噌桶をかかえており、その着物の縞目まではっきり見える。これは狸の火だという。
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ユウレイ,サン 1950年 千葉県 障子の桟に釘を打つと幽霊が出る。
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エンコー 1943年 高知県 昔、馬曳きが馬に乗せてくれという小坊主に会った。乗せてやったがいつのまにかいなくなっていた。そんなことが続き、3日目の晩、縄でぐるぐる巻きにして松明で焼き付けたた、痛い痛いと泣く泣く逃げていった。あくる晩、「よんべの焼くさしは面白かったのーし」と、障子の破れから長い手が出できたが、それは猿猴のものであった。
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キツネ 1995年 長野県 拝む人が狐をおいだすとき、どうしても去らなかったので鉄砲でおどしたら、患者が川に飛び込み、狐が離れた。
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キツネ 1975年 兵庫県 キツネが夜に、破れがさをさして子どもを負ぶった姿に化けて地蔵の前に出る。眉に唾をつければキツネに化かされないと言う。
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ヤクジン 1976年 推古天皇の34年、日本で米穀が実らず三韓より取り寄せた。その船に3人の疱瘡患者が乗っており、それぞれ老人・婦人・僧が付き添っていた。どこの者かと問うと、我々は疱瘡神だと答えた。同年、初めて日本で疱瘡患者が出た。
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レイケン 1975年 市より大豆を袋に入れ背負って帰る途中、袋の破れより大豆が1粒ずつ鞘にあたり、皆2つに切れてしまった。よく見ると鞘にも破れがあり、刀の刃が少し出ていて、それにあたった大豆が皆切れていたと分かった。実に霊剣だと感心して所持していたところ、謙信が所望して秘蔵の刀としたという。
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コウジンノタタリ 1970年 岡山県 コウジン(荒神)もさわることがあり、西谷の大きなマキの木を伐ってからチフスがはやったのは、コウジンの祟りだといわれた。
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キツネ 1933年 鳥取県 昔、山の上段というところに、歌好きの狐が住んでいた。毎夜、良い声で唄ったり、人の歌を聞いていた。ある夜、酒宴をしているときに障子に人の影が映り、障子を開くと狐がころげ込んだ。
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