ヌケガラノツイタチ(サクジツ) 1976年 新潟県 6月1日をムケの朔日ムケノツイタチという。芹田では、この日をヌケガラ朔日という。この日は人間の皮の剥ける日で、その皮が桑の木に下がる。この皮はその年死ぬ人にしか見えないので、この日は朝早く桑の木の下に行ってはいけない。
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ヌケガワ,クワノキ 1976年 新潟県 6月1日をムケの朔日ムケノツイタチという。この日は人間の皮の剥ける日で、その皮が桑の木に下がる。高出では、自分の抜け皮が下がっているのを見ることがあり、それを見ると年内に死んでしまうので、この日は朝早く桑の木の下に行ってはいけない。
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ヌケガラ,クワノキ,ヒトノカワ 1976年 新潟県 6月1日をムケの朔日ムケノツイタチという。広瀬では、この日の朝に年内に死ぬ人の抜けがらが桑の木に下がるや、桑の木の下で草を刈るなと言われる。また、桑の木の下で人の皮を見ると死ぬ。
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(ゾクシン) 1971年 福島県 6月1日はムケの朔日。この日は人間の皮がむけて新しくなる日。皮がむけやすくなるようにうどんをたべる。また、ぬけ殻がひっかかるため、桑畑に入ってはいけないとか、蛇に笑われるという。
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ムケノサクジツ 1965年 岩手県 六月一日はムケの朔日で、農業の休日である。この日に桑の木の下に行くと自分の脱け殻が見えることがあり、それを見た人はその年に死ぬという。
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ヒトノヌケガラ 1976年 新潟県 6月1日をムケの朔日ムケノツイタチという。漆沢では、軒先に塩をふり、仕事を休んで餅を搗く。この日は塩を桑畑に行くと人の抜けがらが下がっているので、行ってはいけない。
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ムケノサクジツ 1965年 岩手県 六月一日はムケの朔日で、農業の休日である。この日に餅を食べることを「歯固め」といい、餅を食べると丈夫になる、夏負けしないという。
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(ゾクシン) 1982年 新潟県 7月(旧6月)朔日はムケノ朔日といい、この日は人間や蛇が皮を脱ぐといわれ、半日から1日仕事を休む、など。
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ムケノサクジツ 1956年 宮城県 6月1日をむけの朔日といい、正月の餅に蚤の船(ウマノスカンボ-たでのことか?-の実と葉)を添えて神前に供える。この前夜、蚤の船を座敷に撒き、翌朝川に流すが、これは蚤退治のためだという。
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ムケツツイタチ,ニンゲンノカワ 1929年 栃木県 6月1日はむけつ一日と呼んで、この日に人間の皮がむけ換わるという。早朝桑畑で自分の皮が桑の木にかかっていると、当日うどんを食べると色白くなり、また柏饅頭を食べると、生涯中気にはならないと言われている。
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ムケノツイタチ,シ,(ゾクシン) 1915年 岩手県 むけの朔(6月1日)に人が脱皮するのを見ると死ぬといわれている。
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カミサマ,カマイタチ 1983年 岩手県 6月1日には桑の木に神様がいるので登ってはいけない、怪我をしたり、カマイタチにあったりするという。
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ムケノツイタチ,(ゾクシン) 1915年 岩手県 人間も1年に1回脱皮するという伝説があり、むけの朔(6月1日)に人が脱皮するのを見ると死ぬといわれている。
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(ゾクシン) 1976年 宮城県 六月一日は蛇の皮が剥ける日なので、仕事に出ない。これに出会うとよくないことが起きる。
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カッパ 1973年 富山県 12月1日を川渡りの朔日、川浸りの朔日という。餅を川に投げたり食べたりすると水難をまぬがれ、河童にとられることもないという。
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カッパ 1973年 富山県 12月1日を川渡りの朔日、川浸りの朔日という。餅を川に投げたり食べたりすると水難をまぬがれ、河童にとられることもないという。
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キツネ 1973年 岡山県 6月3日を柴取りの口開けといって、この日から山の柴を刈ることができる。ある年、柴取りの口開けの日に夜明けを待っていると、月があがって明るくなった。刈ろうとすると木に結んだ、弁当を詰めたメンコが落ちた。すぐにまた月が隠れて真っ暗になり、しばらく座って待っていると、また月が出て明るくなった。一回目に明るくしたのとメンコを落としたのは狐が化かしたためだと話した。
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オオガネ 1972年 鹿児島県 慶応年間の6月の梅雨時、安山家の屋敷の前の道路とヤマンカン馬場の接する三叉路で安山松之丞等が甲羅の大きさが畳の半分ほどの毛が生えた蟹に遭遇し、これに刀で切りつけた。蟹の甲羅は固く刀の刃が折れたが、もう一本の刀で目を切りつけるとこれを切り落とすことができた。蟹は退散し、血痕は海まで続いていた。昭和六年ごろまでこの目玉は保管されていた。また、梅雨前になるとヤマンカン馬場の南方道路のほうからウーンウーンと正体不明のうめく声が聞こえてくることがある。
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オオグモ 2003年 福島県 磐城地方では、12月1日はカワペリノツイタチである。この日は川辺に餅を供えたり、川中に投げ込んだりする。昔この日に子供が川で釣りをしていた。その時一匹の大蜘蛛が川の中から出たり戻ったりしていた。子供は糸にまかれ川に落ちて死んだ。これは、子供が朝に小豆御飯を食べなかったからだという。
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ミカリバアサン 1977年 神奈川県 12月1日はハナヨゴレの朔日といい、この日にはミカリバアサンが来るという。ミカリバアサンは口に火を咥えているのだが、欲張りで、土に落ちた米粒まで食べようとするので、これによって火事になるのを防ぐ為に、ツジヨーダンゴを作る。ミカリバアサンは一つ目で、目の多いものを恐れるので、8日にはザルやトオシを棟に上げたり、戸口にさしておいたりする。
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