| ヤマノカミノアソビギ 1941年 福島県
 山の神に関する俗信。大枝が2つ、あるいは3つに分かれた木は山の神の遊び木なので無闇に伐ってはいけないという。もし伐ると罰が当たるという。どうしても伐らなければいけない場合は、御神酒を供えて山の神の許可を得てから伐るという。
 
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                    | ヤマノカミ 1960年 長崎県
 11月23日に木を伐ると山の神様に咎められる。この「山の神様」とは、石のコクラに祀り、神主を雇って祀る山の神様である。
 
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                    | シンボク,ヤマノカミ,タタリ 1975年
 伐採されない大木がある。樵はこれを神木と呼び山の神が宿っているという。切ると山で怪我をすると言って神の祟りを恐れた。全山伐採をすると神が不在になるので、枝ぶりの変わった木や大木を残している。
 
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                    | ヤマノカミサマ 1991年 島根県
 山の神さまは山の木に祀ってある。10月9日が祭りで、この日に山に行くと怪我をするという。山の神さまを祀った木や杜を伐った者は、10年も床に伏したり、ぽっくり死んだり、家内や牛が死んだりする。
 
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                    | ヤマノカミ 1975年 徳島県
 山の神を祀った木は切ってはいけない。
 
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                    | ヤマノカミノタタリ 1934年 兵庫県
 山にある松の木を伐採すると、山の神が祟りを起こす。打首があったり鑿が切れなくなる。
 
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                    | ヤマノカミノトマリギ 1967年 大分県
 山を伐り払う時、その山中の木で第1枝が北に向かって逆枝になっている木があればその木が何の木であっても山の神の泊木といって伐らない。
 
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                    | ヤマワラシ 1985年 熊本県
 山の神の木は伐ってはならない。木を伐る時でもヨキを三回伐り込んだら休まなければならない。木の下敷きにならないよう、木を出すときは必ず山童に知らせる。
 
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                    | ヤマノカミ 1940年 和歌山県
 山の神に関する俗信。山の神を生木で祀ると、必ず次にその生木を切る人が怪我をするから、柵を設ける木には生木を使わないという。山で木をそいで打ち込むと、山の神の着物の裾を打ち込むのでよくないという。山で山道具を見失ったときは、山の神と相撲をとるとすぐに見つかるという。11月7日は山の神の木数えの日なので、山に行くと数え込まれて怪我をするという。山祭りがある月の不浄日に山に行くと、怪我をするという、など。
 
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                    | ヤマノカミノコシカケ 1960年 岩手県
 三ツ又に成長している木は山の神の腰掛けである。だから伐るものではない。
 
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                    | グヒンマツ 1957年 山口県
 枝ぶりの変わった大樹には山の神が降りたり、天狗が休む神木なので伐らない。ぐひん松という。伐ると祟りがあるという人もいる。変事があった場所を山の神の祭場にすることがよくある。
 
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                    | テング 1947年 神奈川県
 山の神の御神木は、根が地の上から二俣か三俣に分かれていて、この木を伐ると必ず天狗の祟りがあるという。
 
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                    | ヤマノカミノゾクシン 1976年 新潟県
 山の神の日に関わる俗信。合川では、二月九日は山の神がおりて種をまくので、山に入って木を切ってはいけない。また、三月十三日は、山の神が苗をしらべるので、山に入って木を切ってはいけない。
 
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                    | ヤマンバ 1974年 高知県
 他部落の神社と合祭するのが決まった。山姥の神社の木を切ると鮮血が出た。そして馬が死んだりするなど、種種の祟りがあったので困った。最後には氏子になり、伐採も中止した。
 
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                    | (ゾクシン) 1975年 愛知県
 山の神に関する俗信。カシの木の古いカブタには、山の神がいるといわれている。山の神は春には田に降りてきて田の神になり、冬には山に登るといわれている。山の神は女神であり、怒りやすくてけちだといわれている、など。
 
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                    | ヤマノカミ,ヤマノカミノキ 2001年 青森県
 某家の山の神は、祖父が朝比奈岳の麓で木を伐採したところ、家で病人が出て不幸が続いた為モノシリに占ってもらったところ、山の神の木を伐採したことによるさわりだと言われた。そこで祠を建てて祀ることとしたのだと言う。
 
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                    | ヤマノカミ,(ゾクシン) 1960年 愛媛県
 6月9日には山の神祭をするという。山の神は部落と部落の間の大木の元に祭ってあり、この木を切ると悪いといわれている。毎月9日が山の神祭で行事はないが、お杣さん(きこり)は山へ入らないという。
 
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                    | ヤマノカミ 1963年 群馬県
 月の17日は山の神の日だから木を伐ってはならないともいう。
 
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                    | ヤマノカミノゾクシン 1976年 新潟県
 山の神の日に関わる俗信。蟬では、三月十二日は、山の神が種をまく日であるから、この日は木を切ってはいけない。
 
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                    | ヤマノカミサマノコシカケギ 1988年 埼玉県
 芯がなくて枝ぶりが平らな松を山の神様の腰かけ木と呼ぶ。これを切ると祟りがあるので絶対に切らない。
 
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