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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

インカ
1929年 新潟県
天正七年上杉景勝の勢が城山高津谷の城を攻め寄せた。その時土ヶ谷村の老女が城内への用水の道筋を密告した為、それを聞いた上杉方は土中を探し其樋を切ってしまった。城兵は渇きに苦しみ勢力は衰弱して、炎天に進撃され落城した。その辺りで高津谷氏の宝物を埋めた榎の下では深夜陰火が燃えるという。

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ダイニチニョライ
2001年 新潟県
城が尾という所に難攻不落の城があった。上杉景勝がこの城を落とすとき、猿八の人が野田からであれば城へすぐ行けると教えた。城が尾を落とし、 シンラク寺の仏様を焼いたが、焦げただけだった。川へ流しても流れずに、川を上った。のちに慈宣というお坊さんが飯持神社に納めた。
類似事例

オオモリジョウ,チ
1967年 福島県
大森城は平ヶ城とも白鳥城とも呼ばれていた。この城を破却した時、この道の堀を切ったところ、土のそこから血が流れ出したという。
類似事例

ヒカクノシロ
1931年 宮城県
館山という山にはかつて城があり、渋谷某という小大名が篭っていた。伊達正宗がここを攻めようとしたが、攻めるはずの城の影も形もなくなっていた。城を厳重に取り囲んだところ、真夜中に鳥の羽ばたきの音と共にまた城が消えてしまった。しかし、ある武者が裏切って、山が鶴の形をしているから城が飛ぶのだと教え、山の形を変えてしまったので、城は動くことが出来なくなり、落城したという。
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ダイジャ
1989年 長野県
天正十年、織田軍が武田軍を破るために攻め込んできたとき、台城の下の淵から大蛇が霧を吐き、城が霧に包まれたので攻めあぐんだ。淵に住む大蛇の仕業だと言うことで、淵に矢を打ち込んで、とうとう大蛇を殺した。その後霧は出なくなり、城はまもなく落ちた。以後、城を大蛇ヶ城という。
類似事例

マイヅルノシロ
1931年 福岡県
群雄割拠の時代、舞鶴の城と呼ばれる不思議な力を持つ城があった。城から下を眺めると敵軍のことが人数から布陣まで地図を広げたようにわかるばかりか、攻撃するときには城が低くなって敵陣の前におり、退却するときには元の高さに戻った。敵が6合目より上に上ってくると、城も高くなって上まではたどり着けない。しかし、井戸を掘った場所がこの城の羽翼と背筋にあたる場所で、城の神通力はなくなってしまった。
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タタリ
1957年 熊本県
人吉城が攻め落とされた際、山田城の長続が城を奪い返して堯頼を帰城させようとしたが堯頼が死亡した為、長続が後を嗣いだ。その後、城を攻めた頼観兄弟を滅し、その首をさらしたところ祟りがあった。
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フシギナジュツ,バテレン
1937年 京都府
亀山藩の剣術師範は、城を明け渡そうとしない大和郡山の城兵を白昼、術を使って眠らせ、そのすきに「いさぎよく城を明け渡せ」と貼紙をしてまわった。城兵が目を覚ますといつのまにか貼紙があったので、バテレンを使う相手がいると怖がってすぐに城を明け渡した。
類似事例

ダイジャ
1949年 福井県
霞ヶ城の起こりは、城の主には大蛇がいて戦が始まると霞を吐いて城を隠し敵からは見えないようにしたことだという。
類似事例

イド,シロ,オヒメサマ
1949年 福井県
丸岡の城が攻められて落ちそうになった時、お姫様が「自分の命を捧げますから、お城をお守り下さい。」と祈って城内の井戸に身を投げた。敵が総攻撃に移ると、井戸から霞が立ち登って城を隠してしまった。
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ホンジョウヤマノシロ
1931年 千葉県
本城山にはかつて、臆病な殿様が城を築いていた。酒井小太郎の大軍が攻めたとき、城は山の頂きと共に高くなり、一向に近づくことができず、引き返すとまた、元のように低くなった。しかし、臆病な城主が抜け穴のトンネルを掘ったことで城は奇跡を行う力を失い、城は落ちた。山の咽喉を切ったのが悪かったのだと言われた。
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フシウシジョウ,ガギュウジョウ,カメ
1931年 栃木県
那須与一が那珂川の東にある平群の山に城を築こうとしたが、数万の烏、烏が恐ろしい叫び声をあげながら現れ、幣束を山の山頂に移した。夢に現れた白髪の老人の言に従い、与一は城山の上に築城をはじめた。その際、数10頭の牛を礎の下に埋めた。城に敵が近付くと、城は臥牛の形になり、唸り声を上げて大地を震わせたが。敵が城門に近付くと城内の大池に現れる亀から吐き出された水が濃霧になり、敵兵を惑わせたという。
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ジンダイコノオト
1940年 福井県
晴れた月夜の晩に外に出ると、城山(杣山城)から陣太鼓の音が聞こえる。その音は、城に残る妄念のためであろうといわれている。
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キツネ
1937年 福井県
城主が発狂したのは狐の仕業として、稲荷を祀った。以来、城内には決して犬を入れないように命じられていた。狐は、城の天守閣の井戸に住み、城内の鶏を荒らしても放免されていた。
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キンノニワトリ
2001年 奈良県
昔、城庵というところに城があり、黄金塚と呼ばれている。埋められた軍資金は誰かが掘ったという話だが、一緒に埋められた金の鶏を取った話は聞いていない。
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ダイジャ
1932年 島根県
昔、毛利氏が丸山にあった城を攻めた時、城には2匹の大蛇がいて、交替で濃霧を吐いて城を隠すので攻めあぐねていた。小春日和のある日のこと、長い籠城に飽いた若侍が小蛇を矢で射た所、屋根から落ちた小蛇は、地上に落ちた時には丈余の大蛇となった。その後霧を吐く蛇がいなくなり、城は落ちた。
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ハシラマツリ,オンリョウ
1984年 愛媛県
五反田の城主に仕える金剛院という修験者がいた。長崎に廻国中、主家が合戦との知らせを聞き、急いで帰城したが、城内の者が敵と誤認して射殺してしまった。城は落城したが、金剛院は怨霊となって人々を悩ませるようになった。里人はこれを恐れ、その霊を慰めるために柱祭りを行うようになった。
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オヒメサマ,カスミ
1949年 福井県
戦国時代、ある城が落城しそうになった時そこのお姫様が死んで城を守ろうと自決した。敵の大将がそこに攻め込んだら霞みがかかって引き返すしかなかった。
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レイ,ボウコン
1929年 青森県
高館でも、ある城で水の手を切られて困ったことを隠さんが為に、馬に白米を注ぎかけて水で洗っているようにみせかけようとしたが、見抜かれて弱点をつかれ終に落城した。城主は馬で新法師という村に走り込んで戦死し、其の後作られた塚からは霊が祟り、落城の際に死んだ者の亡魂が現れた。
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イワビツヤマノテラ
1989年 群馬県
クマソが城に攻めてきたとき、原町のお寺の坊さんがお城の主の居所を教えてしまい、お城の主は討死してしまった。以来そのお寺は完成させるたび火事になってしまうので、仕上げをしないでおくという。
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テング
1930年 長野県
信州松代の城には信玄の時代には高坂弾正が居城していた。ある時庭に山伏が現れ、自分は和州大峰の天狗であり、城内に祠を作り祀れば火難に遭わないと言う。そして自分の名を楮に書き記して去った。その通り城の鎮守とし、代々篤く祀った。ある代の時、社地の木を伐り山伏の筆跡を城に取り寄せると、その祟りによって城内は火事に遭い、怪異の事が種々起こった。
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アヤシノクモ
1936年 島根県
雲が淵は雲井城の飲料水である。ここの山にはあやしの雲があり、毎年下女を連れ去るが、外敵が攻め寄せてきたときには雲が城を包んでくれる。ある年、城主が雲を退治してしまったので、敵に攻められて滅んでしまったという。
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