ヤマノカミ,カタメノフナ 1939年 京都府 昔は山の神の人身御供として毎年娘をひとり捧げていたのを、修験者の力で鮒に改めた。その供えが鮒がいつのまにか片目になっていた。40年ほど前まで続けられていた。
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ダイジャ,ヒトミゴクウ 1937年 京都府 河河神社は大昔人身御供の習慣があった。1人の武士が身代わりとして神社へ行ったら1匹の大蛇が襲ってきたので退治した。
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ダイジャ 1941年 大阪府 昔、池に大蛇が棲んでいて、毎年村の娘が人身御供の犠牲になっていた。これを見かねた村の男が、神仏の加護を味方に付けて、大蛇を退治した。それ以後、人身御供の犠牲者は出なくなった。
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ヘビ,ヤマガラ,カラスヘビ 1965年 宮崎県 愛宕神社の鳥居の脇の石燈籠の下には、神の使いの蛇がいる。ヤマガラ、もしくはカラスヘビだという。
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ダイジャ 1933年 大阪府 毎年、人身御供として処女を氏神に供えていた地域があった。氏神社の神職が、絡み付いてくる小さな白蛇を斬り捨てたところ、近くの清浄な池が血の池と化し、水面に大蛇の死骸が浮かび上がった。以来、人身御供の風習は廃れ、神饌のみが行われるようになった。
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キツネ 1982年 東京都 元禄16年5月、三囲稲荷社内に1匹の狐がおり、参詣の者が菓子などを供えると狐が姿をあらわした。
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オサエノイケ,ダイジャ,ヒトミゴクウ 1956年 宮城県 陸羽東線東大崎駅の北に昔大沼があって、ヌシの大蛇が年々人身御供に美女をとっていた。ある年選ばれた娘が数十の瓢箪と千本の針を持参して、瓢箪を沈め針を浮かばせたら喜んで身を捧げようといった。大蛇は娘の言うとおりにしようとしたが精根尽き果てて死に、以来人身御供は不必要となった。大蛇の死体の頭があったところを横枕、尾のところを尾ノ崎、死体を焼いたところを灰塚という。
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エビ 1995年 宮城県 海老穴の白山神社の奥には、水の出て来る穴があり、そこに昔大きな海老がいたので、海老穴という地名になった。その海老には毎年娘を差し出していた。山形のほうに行って買ってきて人身御供にしていた、という。
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ダイジャ 1941年 朝鮮 宣川郡身彌島三角山に虎喰洞という洞窟がある。昔は大蛇が住んでいて、青い煙を放ち、洞窟を覗く人はその煙に目が飛び出し、蛇の力に引き寄せられ餌食にされてしまうという。巫女は、1年に1人の娘を捧げれば害はないと言うのでそうしていた。ある年に少年が通ると洞窟の中で美しい娘が酔ったように真っ赤な顔で唾を吐けという。その通りにするとそのまま倒れて大蛇の身になってしんだ。そして村人は祟りを恐れて大蛇碑を建てたが、今は朽ち果てている。
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オイワノレイ,ヘビ 1915年 東京都 お岩の家跡に住む者の家では、毎年盆になると必ず精霊棚に蛇が寄ってくる。この蛇はお岩の霊であると信じられていた。
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ヘビ 1970年 愛知県 いつも寺に来る蛇が死んでいたので、住職が葬ってあげた。すると、寺で受戒のあったとき、蛇が女になって和尚の弁当を持ってきたという。
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ヘビ 1995年 山形県 観音堂の神木の杉には、昔、穴が2つあり、生臭いものを食べて観音堂へ行くと、その穴から蛇が出てきて「通るなー」と言う、といわれていた。
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イナリ 1958年 東京都 女の変死体が蛇になったので、それを稲荷として祀ったという。
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ヌノヒキヤマノヘビ 1970年 福島県 昔、今の湖南町に雨ばかり降って稲が実らないことがあった。これは布引山の蛇が雨を降らせているということで弘法大師が山頂で何日も祈って蛇を穴へもどした。
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ダイジャ,ヒトミゴクウ 2001年 佐賀県 肥前黒髪山の大蛇の人身御供となった「万寿」と、それを退治する為朝の話が伝えられる。
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イナリ,キツネ,ケンゾクサン,ツキモノ,ヤブガミ 1968年 佐賀県 ある家の稲荷様は1760年ごろから祀っており、祭日は毎月23日。以前は露店が出るほど人出があった。岩倉荒熊と記した鳥居が家の横にあり、穴があいている。昔はここに眷族さんと呼ばれる狐がいたという。舟おろし、家普請の祈願のほか、ノイローゼや憑きもの落としもする。薮神であれば、2,3回の祈祷で落ちるという。
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ダイジャ,アカイ 1983年 京都府 鞍馬寺の寺記によると、延喜年中に寺主だった峯延和尚が或る年の5月に、大蛇に遭遇した。和尚を呑もうとしたので、大威徳明王の法や毘沙門の呪を唱えると、蛇は自ら倒れたが、雌の大蛇は助けた。そこで和尚が言うには、この山は水が欠乏するので水を施せと。蛇は誓って去ると、忽然として清らかな泉がわき出た。それが閼伽井である。
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ヘビ 1939年 京都府 蛇にお供えするために人身御供を差し出していたが、三平という人が蛇を退治したからは蛇のかわりに鳥居に綱をつけた。
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ダイジャ,ヒトミゴクウ 1931年 大阪府 岩見重太郎が大蛇を退治したという池があり、官女に扮した少女の人身御供の風習が、現在でも奇祭として残っている。
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ダイジャ 1966年 福島県 江戸末期、山幸神社の前に洞のある大杉が立っていて、恐ろしい唸り声がしていたが、山幸神社の神様である老婆が杉葉を洞に投げ入れると、雷が落ちて三日三晩燃えつづけた。焼け跡からはシオビキのナカツプシ位の蛇の骨があった。
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