(タタリ) 2001年 新潟県 大きな田んぼで、子供を負ぶって田植えをしていたお鶴という女性が、太陽にもう少し沈まないでくれるよう祈ったところ、陽が沈むのが遅くなる。お鶴はそのまま死に、このお鶴の家では良いことがなかったという。
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キュウビギツネ 1933年 香川県 猟師が獲物を探して歩いていると、矢に当たった鶴を見つけた。鶴は望みをかなえるから命を助けてくれと言った。つれて帰ると鶴は妻となって仕えたが、居室を覗かれて去った。このとき置いていった衣を盗んだ狐が九尾狐の祖となったという。
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ツルノオンガエシ 1941年 愛媛県 昔、ある貧しい人が僅かのお金をもって米を買いに行く途中、鶴が子供にいじめられているところを見て、金と引き換えにその鶴を助けた。そして夜、その人の所に美人がやって来て嫁にしてくれるように頼んだ。翌日からその娘が織物をして、夫は出来た羽衣を高く売れたが、帰ってくると嫁は自分が先日の鶴だと教えてから飛び去ったという。
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ツル 2001年 群馬県 双林寺の彫刻の鶴が田畑を荒らして、猟師に撃たれた。
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ツル,イキカエリ 1934年 香川県 昔、深い坊さんが猟師から着物と引き換えに鶴を買い、逃がしてやった。尚庵さんは寒さで死んでしまった。鶴が3年間墓の廻りで舞いながら「尚庵さん、尚庵さん」と泣きつづけると、和尚さんは生き返ったが、鶴は羽毛の抜けたむごたらしい体を残して尚庵さんの身代わりに死んでいた。尚庵さんは鶴の死骸を抱いていつまでも泣いたという。
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キツネ 1939年 秋田県 ある男が狐に騙されて、林の堰に這い入って、湯を浴びる真似をしていた。
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ジョフク 1978年 山梨県 徐福たちの魂が3羽の鶴になって留まっているといわれる大原で、元禄11年3月29日、1羽の鶴が死んだので、役人が検分に来てその羽と肉を江戸へ献上し、骨を福源寺に葬った。寛政6年3月に2羽の鶴が自分で羽を抜いて落ちてきたが、その場所はわからなかった。
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キツネ 1979年 岐阜県 狐を鉄砲で撃つと、化けたり祟ったりする。
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ダイジャ 1973年 岩手県 鉄砲撃ちが山に行って大蛇に遭い、目を撃った。蛇にやられる前に下山しようとしたが、晴天かき曇り大雨になった。山中に家を見つけて休んでいたら、先に撃った蛇が水に乗って流れてきて、体を横にして水を溜めて大水を出し、家ごと鉄砲撃ちを流してしまった。蛇は何代も仕返ししてやると言い、その子孫は祟りで眼の不自由な人が多い。
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タヌキ 1931年 東京都 狸和尚が、その正体を見破られ鉄砲で撃たれて死んだ
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ツメ,キョウジン,(ゾクシン) 1915年 大阪府 夜に爪を切ると狂人になるといわれている。
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オテッポウマツリ,テッポウ 1956年 宮城県 お鉄砲まつりで不発の鉄砲があると、その鉄砲撃ちの家に不幸がおこるといわれるので、鉄砲の整備には念を入れ、精進した。
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ツル 2001年 長野県 長国寺の、彫刻の鶴が田畑を荒らしたので、足を鎖で縛った。
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ヒヒ 1960年 福島県 昔鉄砲撃ちの兄弟がいた。兄が山深く入ると、女が苧績みしていたが、兄は化け物と思って鉄砲を撃ったが、女は手で受け止めてしまい兄は食われてしまった。弟も山に入り食われる危険を感じたが、叫び声の後静かになり、朝見ると狒狒が死んでいた。
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ムジナ,チョウチン 1974年 茨城県 山が真っ赤になったことがあり、むじなが悪戯で提灯をつけたのだろうと言われた。鉄砲を撃ってもらおうとした男が病気だったので、鉄砲だけを貸してもらって撃ちに行った。しかし赤く見えたのは山火事であったことが後でわかった。
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キツネ 1982年 群馬県 正通和尚が榛名山で守鶴という旅僧に会い、ともに茂林寺を建立した。守鶴は寺務として、寺に大衆が集ったときには大茶釜で1000人の湯茶をまかなったりした。ある日昼寝していて狐の正体がばれ、寺を辞して姿を消した。件の茶釜がいまもある。
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ハクツル 1977年 栃木県 寛永14年4月のはじめ、東照大権現の造替の地引があり、多くの人が集まっていたところに白鶴が1羽やってきた。そういう時でもあったので、みんながめでたいしるしと思っていると、また天から鶴がやってきて同じ所に舞い降りた。これも御代の栄えを象徴し、神が納受されたしるしと考えられた。
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ヘビ 1970年 長野県 池に大きな蛇がいた。その蛇を兄弟の鉄砲撃ちが捕りに行ったが、撃っても撃ってもはね返された。最後の一発近くにあったとっこを撃つと、蛇は首を捻った。すると池の水が湧いてきて大水になった。
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ベンテンジマノヌシ,ヘビ 1972年 千葉県 堰の弁天様には主がいて、蛇である。雨を降らせる神様で、他の堰が涸れても弁天様の堰だけは涸れたことがないという。
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キツネ 1941年 秋田県 狐が山中で姉さんに化けて糸車を引いて火を焚いているのに、鉄砲を撃っても笑っている。こういうときは、道具の方に鉄砲を撃つと良いという。
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オニ 1941年 朝鮮 ある兄弟の乞食がいた。兄は心がよくなく、弟は良い心の持ち主だった。弟が物を沢山貰うのを妬み、兄が弟の目を棒で突き刺し、弟は盲目になった。ある日弟は固い栗を拾い、ある空き家の二階で休んでいると、鬼が目の癒し方を話している。弟が栗を囓ると音が大きく、それに驚いた鬼たちは逃げた。弟は言うとおり木の葉で目を洗うと目が見えるようになり、鬼たちの置いていった宝で大金持ちになった。兄も同じように目を潰し弟のようにしたが、逆に鬼に殺されてしまった。
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