ガッパ,(カッパ) 1932年 熊本県 ガッパは人間の唾を嫌う。水面に唾を吐いてすぐ散ればガッパはいない。すぐ散らないとガッパがいる。また、ガッパは渋が嫌いで、川漁をしていても、網を持っていれば安心である。ガッパに網をかぶせても絶対に入らないという。
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ガッパ 1975年 長崎県 ガッパは晩にしか現れない。背丈は1尺くらいで、さげ髪。ユビの間に水カキがあるが、雪の降った翌朝にある、ガッパと思われる足跡には水かきはない。村が全焼したときにはダンブ(水たまり)のところにガッパがいた。
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ガッパ,セコ 1959年 大分県 ガッパはセコとも言い、夜中にヒヨッ・ヒヨッと啼いて歩くという。一方でガッパとセコとは異なるとも言い、ガッパは相撲を取りたがるという。
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ガッパ 1960年 大分県 ガッパに出会ったときは逆立ちすれば良いとも言われる。ガッパは人間の真似が好きだから逆立ちして皿の水をこぼし、力を失ってしまう。
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ガッパ 1954年 長崎県 ガッパは死霊と組んで憑く。茂七という男が首を吊って死んだ。その妻が山道で腹が痛くなった。通り道に「何かが憑く」と言われているところがあるが、そこでガッパに肝を抜かれたらしい。
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ガッパ,(カッパ) 1932年 熊本県 30年くらい前まではよくガッパが悪戯して、水車が止まったり、大きな音を立てたりして人々を驚かした。一晩中悪戯が続くときはガッパが酒を欲しがっているときで、車の上に酒を注いでやるとやんだという。明治40年に酒を流してやった話がある。
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ガッパ,(カッパ) 1932年 熊本県 ツツミ(溜池)にもガッパがいて、よく背を干していた。10坪あまりの小さなツツミであったが、それでもガッパがいて、大人でも引き込んで溺れさせたという。
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ガッパ,(カッパ) 1932年 熊本県 30年ばかり前、水車の上の井手の岸で一晩ガッパとすもうを取った人がいる。その後しばらく体の具合が悪かったらしい。
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ガッパ,(カッパ) 1932年 熊本県 イガワ(湧水を石で囲み深く水を溜めた平井)にもガッパがいた。人の影のしない時刻によく背を干していて、人に行き合わせるといきなり水に飛び込んだという。
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ガッパ 1975年 長崎県 ガッパは水神様ではないかという話がある。昔、あわびを取りに行くと岩の上に人間の格好をした誰かが座っていた。ここにいることを誰にも言うなと言われたが5、6人に話してしまったところ、そのひとはすぐに死んでしまった。
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カッパ,セコ,ガッパ,ガアタロウ,カワンヒト 1960年 大分県 河童のことをセコ、カッパ、ガッパ、ガアタロウ、カワンヒトなどと呼ぶ。
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ガッパ 1975年 長崎県 2、3年前に実際にあったことである。ある人が畑でガッパに相撲を取ろうといわれ、終日相撲を取った。その人が勝ち、途中までリヤカーを引かせて帰った。
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ウオウノビョウ,(ツツミヲマモルマツリ) 1976年 静岡県 伊豆の水を駿河へ送る千貫樋の堤は、年々損ずる事があった。そこで、田中丘隅がこの堤を修復し、堤の上に水を治める聖人である禹王の廟を建て、年に2度祭をさせた。祭では、近郷近在の老若男女に小石を取らせ、堤の上で踊らせた。すると、堤は大きく堅固になり、崩れることがなくなったという。
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ガッパ,(カッパ) 1932年 熊本県 玉名郡川添村(ママ)大字内田の和仁淵に、ガッパを祀ったという小社があり、それは同春富村大字下和仁の和仁淵の精である雌河童と夫婦であるという。夏の風雨の夜には内田のガッパ神は、下和仁の精のもとに通うといって、村人は今なお恐れている。内田ではガッパ神の氏子だから決して川怪我をしないと言っている。
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ガッパ 1954年 長崎県 川に住むガッパが憑いて「天道様がこうおっしゃった」などと言うものがいる。その人の息子が天道様の信心で足が治った。誉める人もおり悪口を言う人もいる。
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ガッパ,(カッパ) 1932年 熊本県 南関町の谷川の井手(堰)は子供も泳げないほど小さな水溜であったが、ガッパが何十匹いるかわからないといわれた。水がなくなる頃には山に上がるのだということであった。
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ガッパ,(カッパ) 1932年 熊本県 明治維新のちょっと前、雨の日の暮方に馬をツツミの中に引き入れた。するとあっという間に深い方へ引き込まれて見えなくなった。ガッパが捕らえたのだと伝えられている。
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ガッパ,(カッパ) 1932年 熊本県 7、8年前、夜に橋の近くを通ると、7つ8つくらいの小僧が川の中から水を引っ掛けてきた。叱っていると小僧が近づいてきて、道の真中に投げ飛ばされた。ガッパがいて、夜になると悪戯をするのだという。
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ガッパ,(カッパ) 1932年 熊本県 ある60歳で亡くなった人が、奇妙な行動を多く取っていた。その人が30歳あまりの頃、ガッパとすもうをそってからそうなったのだという。
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ダイジャ 1991年 石川県 田の堤という池の奥の穴に大蛇が住んでいた。その大蛇を見てゾーッとして死んでしまった若い人がいた。田の堤もいまは干上がり、もうない。
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(ゾクシン),ガッパ 1933年 熊本県 産飯を「産の神さん」にお供えするが、この作法を怠ると、ガッパ(河童)が赤ん坊をもらいうけに来るといわれている。
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