ショウセツトンボ 1993年 静岡県 正雪トンボは、岩井屋という蕎麦屋で自害した稚児・由井正雪の怨念がトンボと化したもの。一般にカトンボといわれるもので、夏の初めに出る。静岡以外にはいない。
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ショウセツトンボ 1993年 静岡県 正雪トンボは由比正雪の怨念がトンボと化したもの。一般にカトンボ、カートンボといわれるもので、夏の初めに出て群れて飛ぶ。
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コウボウダイシ 1960年 京都府 ロンショと言い、蚊が全くいない場所がある。昔は蚊が多く、夏は大変困る場所だった。昔、弘法大師がここで宿を乞うた。農家の人は「蚊が多いから」と言って、たった一つの蚊帳を大師にあげて自分らは蚊帳なしで寝た。それで大師が蚊が出ないようにしてくれた。
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トンボ,センゾ 1961年 鹿児島県 奄美群島の喜界島でも、7月の初めのとんぼを盆とんぼといい、先祖がのってくる、とか、背中に鞍に似た斑紋があるといって、とるのをいましめている。
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サカナ,オトンボブチ 1971年 長野県 川の水が枯れても常に満水の淵があった。ある日、猟師がその淵のそばを通った時、魚が突然飛び上がって淵に飛び込んで「おとんぼよう」といった。それからおとんぼ淵と呼ばれるようになった。
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イド 1929年 石川県 重左衛門方の井戸は、昔弘法様が杖を突きたてたところ涌き出た水だと言われている。昔から蚊がいなかったが、近年井戸を穢したので、蚊が出て来た。
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(ゾクシン) 1965年 愛媛県 虫ぎとうは虫ばらい・虫供養ともいう。百万遍大きな数珠を回すと、虫がつかないという。この数珠で虫供養をするときに、谷上山(宝珠寺)・永代寺のお札をもらって帰るという。
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コウボウダイシ 1975年 山口県 弘法大師を泊めた家に蚊帳がなかったので、その家は蚊が出なくなった。
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(ゾクシン) 1969年 岐阜県 しょうらいとんぼが肩や傘にとまると良いことがある。
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タヌキ 1989年 静岡県 静岡市西島のある家に、狸の和尚の書いた掛字が残っている。
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カッパ 1935年 静岡県 静岡の首人形(凸郎坊、虫除人形)は子供の蟲封じの禁忌である。種類は頗る多いが、狐、馬、猿、河童などの動物類もある。
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オニ 1968年 宮城県 お不動様が鬼首に入ろうとしていた鬼を殺して焼いた。その灰が蚊になって今でも人の血を吸う。
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ブンブオウ,カ 1988年 奈良県 昔、文武王という人の生血を吸うのが大好きな王様がいて、みな困ったので、王子と家来が図って生駒山の岩屋に閉じ込めた。30日してあけてみると、文武王は幾万という蚊と化していた。それで大和には蚊が多い。
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(ゾクシン) 1986年 埼玉県 ほおじろが「蓑笠欲しい」と鳴くと雨。日中、家の中にとんぼが入ってくると雨。
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ユウレイ 1985年 静岡県 Aさんの姉さんが静岡の小山に行ったとき、障子へ幽霊の影が映った。
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カ 1932年 奈良県 昔、人間の生き血を好んで吸う天皇がいた。そこで皇太子は天皇を生駒山の岩屋に閉じ込めた。半月後皇太子が岩屋の戸をあけると、幾万とも知れない蚊が飛び出してきた。そのため大和には蚊が多いのである。
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センタクキツネ 1956年 夜、川や沼の岸辺で、ザブザブと物を洗う音をさせる妖怪。静岡県西部では狐の仕業だという。
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クリシマダイミョウジン 1995年 愛知県 天照大神の妹とされる栗嶋大明神が、摂州住居明神に嫁いだ時、病気を患っていたため、海に流された。やがて、紀州蚊田の浦にたどり着くところを見た人たちは、蚊田の栗島大明神と呼び、崇拝した。明神は自らの身に代えて、女一切の病気を除くといい、今日でもお参りに行く婦人の病気が治るという。
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(ハシカヨケノゾクシン) 1964年 福島県 はしかの流行するときは、臼石のあたりでは、とんぼ口の敷居の下に炒ったあわをまいておけばよいという。
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ムシクヨウ 1964年 福島県 10月10日には虫供養といって、農作物について害虫を殺したのを供養するとし、かいもちなどをつくり虫を祭った。
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キンチュウノムシ 1976年 昔、ある鋳物師がいた。釜を破って、破れた箇所を見たところ、白い中に1匹の虫がいた。形は米虫のようで色は赤かった。
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