国際日本文化研究センター トップページ
怪異・妖怪伝承データベース
データベース検索ページ 更新情報 お知らせ 怪異・妖怪とは データベース検索 異界の杜 製作者
データベース検索ページ

検索対象事例

シニン,レイ
1968年 岡山県
この地方では死人の魂が大山に行くと信じられている。死人の話が聞きたければ大山寺に泊まり仏間の隣の部屋で寝ると深夜話をするのが聞こえてくると言う。某家では墓に持っていった杖から芽が出たので祈祷してもらうと、生きていたまま埋められていたからで、死人が丑の国大山へ来てくれれば話がしたいと言っているといわれ、大山寺に詣でると「重い石をのせられ帰りたくても帰れなかった」と声が聞こえたと言う。

類似事例(機械学習検索)

ヒトダマ
1983年 東京都
人が死ぬとお山(本門寺)に魂が飛んで行き、墓に人魂が入ると人が死に、人が死ぬと墓から出て行くとも言う。袖越しに人魂を見ると顔が見えると言われる。
類似事例

シリョウ,タマ
1941年 岐阜県
山の中を歩いているとき、供の者が主人を殺し、死体を竹薮に放ったまま山を下りた。そこへみずぼらしいお坊さんがやってきて、「お前は殺した死骸に取り付いていないと死ぬ」と忠言する。そこで供の者が主人の死体に取り付いていると、朝になると魂が戻ってきて「今日も探し出せんで残念な」と言って死体に入る。夕方また出て行って「今日は地を六尺掘っても探し出す」といい、そのたびに大きな音を立てる。三日目「この位探しても見つからないならあの男は死んだに違いない。これで成仏できる」といって魂は死体に入った。供の男は助かった。
類似事例

ヒトダマ,タマセ
1935年 千葉県
この地方では人魂をタマセと呼ぶ。これは人体内に宿り、死ぬと体外に出て去る。病人が死ぬ2~3日前から、あるいは死ぬ時にタマセは体内から出て、縁故の深い人や寺に行って死を告げる。それは必ず夜で、縁故の深い人の家の雨戸を強くたたいたり、庭のどこかで大きな音を立てる。その音は縁故の深い人にしか聞こえない。
類似事例

シシャノレイ
1995年 静岡県
死者の霊は死後、または埋葬後、日金山にお参りに行く。
類似事例

ジョウブツデキナイヒト,コエ
1976年 愛媛県
筆者の父が、今治の医王山の国鉄のトンネルの土の峠を越えた所の、大きな池のそばを通るとき、池の方からなまぬるい風が吹き「こちらへおいで」と呼ぶ声を聞いた。前に死んだ人が成仏出来ずにいて、つれをつくるという。
類似事例

(シノヨチョウ),カラス,イヌ
1956年 宮城県
部落で病人が死ぬときは、カラス鳴きが悪い。夜になると犬が陰気な声で遠吠えする。死ぬ人の魂は神道の家ならば産土神へ、仏堂の家ならば菩提寺へおさまる。そのとき魂が鳥や犬の目に触れると、不吉な泣き声をする。
類似事例

ロウジンステ,ウスヤブ,ユウレイ
1950年 岐阜県
この土地では、以前は60歳以上の老人を山に捨てていた。山に行く途中に薄藪という処があり、ここに捨てられた老人の魂が群がり道行く人にすがったという。この声を聞くと悲しさが増し、何時しか老人を捨てることを止めたという。
類似事例

(シノヨチョウ),ハオリハカマスガタ,オマイリ
1956年
同地(宮城県伊具郡丸森町か)新地の大内という人が重病で死ぬ前日、自分の寺に羽織袴姿でお詣りにきた。寺の普請で働いていた大工たちが見つけ、あの人は歩けるはずはないのにと話し合った。死ぬ人の魂はこのように菩提寺にお詣りに来るが、寺から家に帰る姿はないという。
類似事例

ヤマノカミ
1994年 岩手県
山の神が乗り移って占いをなす人がいて、ふしぎに人の心中をよむことができる。たとえばお前のうちの床下を掘れば古い鏡か刀の折れたものがある、それを取り出さねば近いうちに死人が出るか家が焼けると言うので、帰って掘ってみると必ずあったという。
類似事例

シシャノレイ,(ツキモノ)
1989年 長野県
死者の霊が人に憑くことがあるという。離すときは、御嶽教の人に祈とうしてもらったという。
類似事例

(トイギキ),(ホトケオロシ),タマシイ
1984年 新潟県
ある家に悪いことが続くので「不動さん」にみてもらうと、前の山の中にある墓の魂が頼る人がいないので供養してくれといっている、といわれた。墓は何代か前にその墓から分家した先祖の墓で、現在その家族が住んでいる神奈川県下の家へ行きたがっているということであった。それで、古い家から一握りの土を持って帰り、居住地の新しい墓に入れて供養したところ、病気や悪いことがおきなくなった。
類似事例

(トイギキ)
1984年 新潟県
死んだ人の声が聞きたい場合、恐山に行く人もあった。
類似事例

(シシャノレイ)
1950年 沖縄県
死者の霊が縁もゆかりも無い人に憑いて、物の在処などを語ることがある。
類似事例

シニン
1972年 三重県
夜、墓に行くと死人が話をしている。
類似事例

トウザン
1928年 台湾
昔、相思の男女がいたが、男がふとしたことから死んでしまった。夜昼なく狂い歩いていると、死んだはずの男が現れ、いっしょに暮らそうと女にいった。しかし、この男はその女以外には見えなかった。ある日、女が赤ん坊を抱えて戻ってきたが、女から離れると子は木の根になった。女は帰りがけに母親に自分が死ぬときには塔山に白い布が張られると言った。数日後、塔山に白い布が張られ、その後、女が姿を見せることはなかったという。白い布はやがて石になり、塔山の白石と呼ばれるようになった。答山は妖怪の山と言われている。
類似事例

タマシイ,ギオンマイリ
1933年 京都府
話者の知人の女性が夢に出てきて、自分はどの寺社に参ればよいか尋ねた。祇園社を推すと知人は納得した。それから2・3日後に知人が亡くなった。通夜で知人の縁者に話をすると、その人も同日前に同様の夢を見ており、祇園社へ参る途中であったという。
類似事例

(シシャノレイ)
1981年 栃木県
口寄せのばあさんが来ることがあり、わけのわからないことを拝んで、死んだ人の霊を呼び出していたという。
類似事例

フルソマ
1936年 高知県
古杣(ふるそま)とは、伐採中に怪我をして死んだ人の魂が発する声で、本体を見た者はいない。杣人が山中で泊まっていると、「そりゃ行くぞ 退いちょれ」などの呼び声と大木が倒れる音がする。しかし、翌朝その場に行ってみてもまったく異常ない。
類似事例

タマシイ
1933年 岡山県
御津郡芳田村西市方面では死人を埋めた盛り土の上へ先を尖らせた青竹を斜めに幾本も立てて置く。空気ぬけとか、ここから魂が抜けて出ると信じられている。
類似事例

タマシイ
1965年 宮崎県
山で人が急死した時には、「もう帰るぞ」と断って遺体を運ばないと、山に魂が残ってしまう。そうしたら、シキビをもって山に行き、魂をシキビに乗せて持ち帰らなくてはならない。
類似事例

国際日本文化研究センター データベースの案内 ENGLISH