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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

テング
1955年 岡山県
山越しをしようとしていた旅人が急に、太い腕で首筋をつかまれて空中に引き上げられようとした。かねて心得があったので、抜く手も見せず怪しい腕を切り落とした。この旅人の子孫が鷲塚家であるという。昔からこの山には天狗が度々現れるという。

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オニ
1982年 京都府
羅生門に鬼が出て、若い娘などが食べられていた。渡辺の綱が鬼退治に出かけ、鬼の腕を切り落とした。ある日おばあさんが来てその腕が見たいと言うので綱が見せると「これは俺の腕だあ」と言って腕を持って逃げ出した。
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カッパ
1985年 熊本県
網にかかった河童の腕を切り落としたところ、子河童が現れ腕と引き換えに赤痢止めの妙薬を伝えた。
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オニ
1966年 秋田県
11月9日は厄神様の祭りをする。昔、これをしない家があった。その冬、1人の旅人がこの家に来て宿を願った。旅人は家人に寝姿を覗くなといったが、家人は興味が湧いてこっそり覗いた。すると旅人は髪を振り乱した鬼の姿になっていた。翌朝、旅人は「見たな」と言って去り、その家は家運が傾い+AC213て絶えてしまった。
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カッパ
1958年 三重県
江戸時代、赤羽川を馬で渡っていると、河童が水中から馬の尻尾をつかんだので、その腕を切り落とした。湊家の血族に害を与えないことを誓った詫証文を書き、ようやく許されて腕を返されたという。
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テンジンサマ
1980年 岐阜県
ある男性が材木屋をしていた頃に夢に天神様が現れて、「お前の家に行きたい」と言った。お告げに従って富山まで取りに行ったところ、野ざらしになっているのを見つけ、村人に金を払って譲ってもらった。帰ってからしばらくすると、男性の母親が腕が痛いと言い出した。天神様を見ると、ネズミが腕をかじってなくなっていたので、大工を呼んで腕を作ってもらうと、腕の痛みは癒えたという。
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オニババトムスメ
1956年 宮城県
十里四方もある野原で迷ってしまった旅人が、一本杉の下にあるあばら家を見つけた。そこで泊めてもらおうと頼むと15,6の可愛い娘が出てきて、快く入れてくれた。しばらくすると婆様が帰ってきて旅人にご馳走してまた出て行った。娘は寝ている旅人を起こして「ここは鬼婆の家で、今外にナタをとぎにいったのだ。早く逃げなさい。」と告げた。旅人は言うとおりにしたが、出ていくとき見ると、縁の下は人骨でいっぱいだった。ナタをといで帰ってきた老婆が旅人が寝ているところに来て一気に頸を切った。男にしては骨が柔らかいと、布団を取ってみると、それは旅人ではなく娘だった。さすがの鬼婆も哀れで涙を流した。その後鬼婆は人を殺して金を取ることをやめて尼になり、娘のボダイ(菩提)をとむらったという。
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テング
1974年 栃木県
下野国宇都宮あたりにある東盧山盛高寺の祥貞和尚が、ある時天狗に腕を貸してくれと言われた。和尚は手を引抜いて持っていかれては困ると言うと、天狗はそういうことはしないが、ただ手を貸すと言ってくれと頼む。そこで和尚が貸す言うと天狗は感謝して帰ったが、和尚の腕は短くなった。しかし30日ほどたった時に、天狗が再びやってきて腕を返すと言い、火除けの銅印をくれたという。その日から和尚の腕はもとにもどり、またその書は火防になった。
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オオガメ,クモ
1938年 滋賀県
旅人がある淵で水面を覗いていると、大きな蜘蛛が旅人の足に糸を巻き付けた。不思議に思った旅人は、その糸を木の切り株に巻き付け直した。それとは知らずに水中に没した蜘蛛は、切り株を旅人と思い、勢いよく引きずり込んでそれに食い付いた。
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ガワッパ
1985年 熊本県
種山の河童膏薬は便所に現れた河童の腕を切り落とした老人が腕と引き換えに教わったもの。そのとき同時に川岸に石塔を建て、それが腐るまで子供を川に引かないと約束させた。
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コウボウサン
1975年 愛知県
足が木の老婆のところに旅人が来た。泊めて欲しいというので貧乏だから泊められないと言うと、車屋から食べられるだけ取ってこいと言われた。足が木なので跡が判ると言うと、旅人は雪を降らせてやると言った。老婆の木の足跡は見えなくなった。旅人は弘法さんだったという。
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キツネ
1940年 岐阜県
狐が火を点して旅人をウロウロさせた。
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ヒダルガミ
1943年 奈良県
十津川辺では、7人の旅人が行き倒れてヒダル神となったという。7人組の旅人さえ見れば憑くという。
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ネコバケ
1937年 奈良県
道に迷った旅人が泊めてもらった山奥の家は、実は古猫の棲み家で、家の主として紹介された老婆は古猫の化けた姿であった。食べられる寸前であったが、旅人が昔飼っていた猫によって窮地を救われ、無事逃げ帰った。
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ヤサブロウババ,オニオンナ
1940年 新潟県
獲った魚を取っていく者がいるので、待ち構えていると空から手が出てきて、その手を切り落とした。帰宅してみると、婆が切り取った腕を取り上げて自分の手につけ、鬼女となって去って行った。その後、この家は傾いた。
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カッパノヒヤク
1986年 埼玉県
池山と呼ばれる池があった。農夫がここで草を刈っていると一匹の河童が現れ、いたずらを始めた。追っても追ってもいたずらをやめないので、農夫は持っていた鎌で河童の腕を切り落とすと、河童は池の方へ逃げて行った。農夫はそれを持ち帰った。その晩、農夫の家に河童が美しい女の姿で現れ、昼間の行いを謝罪し、腕を返してもらうよう頼んできたので、農夫は腕を返してやった。すると河童はお礼に、切れた腕でも足でもつなぐ薬の作り方を教えて立ち去った。
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カッパ
1994年 熊本県
厠で河童が和尚に悪戯をし、腕を取られてしまう。河童は美女に化け、腕を返してくれるよう毎日懇願する。哀れに思った和尚から腕を返してもらった代わり、カンゾー淵からシュージ渕の間では、子供には悪戯しないし水死者も出さない、と約束した。
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カッパ
1989年 長野県
かっぱの腕を切った武士が、着られた腕は元に戻らないだろうとかっぱに言うと、かっぱは繋げる技術があると言った。人間の腕が取れたり折れたりしても有効な技術だというので、腕を返す代わりにそれを教えてもらった。武士は城に帰ってから侍でも農民でも直してやったので、やがて藩お抱えの接骨医になった。諏訪藩の立木さんがそうだという。
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カッパ
1949年 熊本県
河童の腕は抜けやすい。
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カッパ
2002年 山梨県
農家の池の河童が毎夜厠に現れて手を出すので、包丁で手を切り落とした。傷薬の薬方と引き換えに腕を返した。その河童と関係する河童石というものがあった。
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カガミトタビビト
1956年 宮城県
家を離れて旅を続ける1人の旅人がいた。のどが渇いたので沢にいって水を飲もうとしたら、道端の笹のかげに小さな鏡が落ちていたので懐に入れておいた。いつの間にか日が暮れたのでそこで野宿していると、夜更けに「与右衛門さん、与右衛門さん」と自分の名を呼ぶ者がいる。「誰だ」と聞くと、「おはまでござりす」と言い、見ると磐城に残してきた妻だった。「あなたが旅に出てから泣き続け、子の与助も春にホオソ(疱瘡)で死んで張り合いもなくなり、あなたを追ってきました」と涙ながらに言う。旅人は悲しくなったが、ふと懐で触れたさっきの鏡を出すと女の腕が写り、それは毛むくじゃらだった。火を焚いて化けの皮をはがそうとすると女は火を嫌がり、饅頭をすすめた。旅人が半分に割いて女にすすめると女は腹を痛がり泣き出した。旅人はまだ馬鹿にする気かと棒で女をたたきつけようとすると狐は正体をあらわして逃げていった。いつの間にか明け方となり、旅人は「おはまやー、与助やー」と叫び、鏡を見ると、宵の明星がピカピカと輝いていた。
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ヤマンバ
2005年 島根県
夕方暗くなると、山から山姥が降りてきて旅人をとって食うという。
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