クダ,クダギツネ 2002年 長野県 くだ、又はくだ狐と呼ばれる動物は、大きな鼠の様だとか、小さな狐の様だといわれ、くだを飼って金持ちになったと言う家がある。
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クダギツネ 1931年 長野県 くだ狐にとりつかれている人は腋の下を見ればわかるという。また、くだ狐は三年もとりついていて、その家の味噌は底から減る。くだ狐のいる家は物持ちになるがしまいにくだ狐がうんと増えるので身上を食いつぶされてしまう。
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クダギツネ 2002年 長野県 嘉永元年(1848)の秋頃より本郷村で変病人が続出した。祈祷師によると、病人は同村A家からきたくだ狐だと口走ったという。このA家では親子が昨年末に病気に罹り、日蓮宗僧の祈祷によって回復し、それ以来A家は日蓮宗を熱心に信仰するようになっていた。本郷村では悪狐退散の祈祷を一同で行ったが治まらず、A家を非難した。同村はA家が日蓮宗の信仰を止めないのが原因だと断じ、A家を説得したが埒が明かず、村中の負担にて京都吉田家にくだ封じの祈祷を依頼した。
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クダギツネ 1931年 長野県 子供の頃(明治36、7年頃)「丈おっしゃんの家にはくだ狐がいる。くだ狐は小さい狐で、指の爪の間からでも体の中に入って肉をみんな食ってしまう」と聞いて、夕方その家のそばを通るときは指の爪を握って隠し、親指は両脇に押し付けて通り過ぎた。
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クダ 1976年 長野県 信州伊奈郡(伊那郡)にくだがいる。
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クダギツネ 1931年 長野県 不幸せなことが続いた家の夫婦が日蓮宗の佐久の行者にお経をあげてもらうと、夢に仏が立ち、それ以降夫婦は狂人のようになってしまった。御嶽行者に頼むと、夫婦に五十あまりのくだ狐がついていた。疑われた佐久の行者が再び呼ばれ、残っていた妻のくだ狐をとった。
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クダキツネ 1975年 岐阜県 いいな使いが加納藩の侍たちの前でくだ狐という目に見えない小さな狐を使った。
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クダギツネ 1976年 静岡県 遠江国で、くだ狐が人につく事がある。その人は必ずなまみそを食べ、その他のものを食べなくなる。鎌いたちという物と的対である。
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クダギツネ 1979年 静岡県 遠州ではくだ狐が人に憑くことがあり、憑かれた人は生シソのみ食べるようになる。尾張国のかまいたちと対照的である。
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ヤコウ 1976年 熊本県 妊婦が病気になったので、祈祷師の言うように不動を祀ったが病気は重くなった。祈祷してもらうと病人はピョンピョン飛んでヤコウ(狐)の真似をした。この祈祷師はヤコ使いといわれている。その後よくなって、頭の良い子ができたという。
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クダギツネ,ヂグマ 1995年 静岡県 1859年8月6日の日記記事。ある人が、大宮町(現・富士宮市)から下へと行く途中でくだ狐が7つ通ったのを見たという。これは地熊というものらしい。
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キツネ 1975年 愛知県 狐が増えすぎたときは、格式のある御嶽講の行者に頼む。ある家が落ちぶれたので狐に頼ったが、増えすぎて困った。壺の蓋を開けると子どもを産んで増えていた。行者が拝んで壺に子を入れてまつりこみ、山に持っていって埋めたという。
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クダ 1965年 長野県 娘が国もとに帰る時に、田植の踊りをすると気に入られ、小判をたくさんもらった。母はすぐに亡くなり、後にきた叔母が小判を全部取っていった。叔母は多くのくだを買ったが、家も傾き最後にはつぶれた。
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クダキツネ 1962年 千葉県 くだ狐は袂にはいるくらいの大きさで、たくさんに増える。狐は憑いた人の腹わたを食べてしまい、その人は狐憑きになる。寒沢の坊さんが狐を使って易をやっていたが、たいへんよく当たった。ある時、村人がかめのなかにウジャウジャはいっていた小さな狐を、熱湯をかけて殺してしまった。以後、坊さんの易は当たらなくなったという。
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ヘビ 1977年 徳島県 八つ橋という家では、蛇を飼うと金持ちになるというので飼っていたが、増えすぎたので吉野川に流してしまった。その後八つ橋は貧乏になり、家を壊してみると下からきぬの子ぶくろがたくさん出てきた。蛇の報いだという噂だ。
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クダギツネ 1991年 静岡県 クダは飼っている人には憑かない。他所に行って悪さをし、何か運んできて家を富ませる。クダは娘について行くのでねクダを飼っている家から嫁をもらうと財産が増えるが、災難も多くなる。クダが去るとその家は没落するという。
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ヘビノケイトウ 1986年 愛媛県 ヘビの系統になると這ったり、ゴトゴトいわせたりするというので、祈祷師を頼んで祓いのけてもらうが、このときも祈祷師の真似をするという。
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キツネ 1970年 岡山県 豪溪寺では病気祈祷、年祝いの祈祷、同族神のお祭りでの祈祷、家の上棟式の祈祷、正月の家祈祷、そして憑いた狐などを落とす祈祷などを行っていた。
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ツキモノ,キツネ 1986年 長野県 きつねが人に憑いたことがある。祈祷師に頼んで離してもらった。
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オイヌサマ,クダギツネ 1995年 静岡県 8月7日、くだ狐がコロリを広めているので、武州三峯山に御犬を借りに行くことになった。10日、御犬様を借用して帰った夜、御犬様を安置した郷蔵跡に足跡がつき、蔵屋敷の周辺で狐の鳴き声が聞こえた。
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ツキモノ 1965年 高知県 村にいるただ一人の祈祷師は、1938年に石鎚山で修行して祈祷師になった人。祈祷師の奥さんは最近、口寄せや占いを手伝っている。憑きものを落す。憑かれた人の目は焦点があわないのですぐわかる。祈祷をすると憑いているものが姿を見せ、病人がふらふら歩き出す。喝をすると病人は倒れ、憑きものは落ちて正気に帰る。
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