ロウセンダツ,オツタエ 1985年 埼玉県 村で唯一富士講登山を続ける老先達のおがみはよく効き、返礼には酒のふるまいを受けていた。先達の子や孫は富士講を嫌い、仙元様のお伝えを隠したところ先達はぼけてじきに亡くなり、息子たちには不幸が続いたという。
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キツネツキ 1964年 神奈川県 昔、下倉田村のある家で、1軒で4人同時に狐が憑いた。下倉田の御岳講に落としてもらおうとしたが、性の悪い狐だったので上大岡の先達に頼むことにした。当日、狐憑きたちは「今日はおっかねえ人が来るから戸棚へでも入って静かにしよう」と言い合ったりしていて、先達が拝みをあげると間もなく治ってしまったという。横浜市戸塚区中田町の事例。
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クダキツネ 1982年 神奈川県 1軒で4人も同時に狐が憑いてしまった家があり、御岳講に落としてくれるよう頼んだが手に負えなかった。そこで行を積んだ先達に頼んだら治ったという。
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ヘビ,タタリ 1996年 神奈川県 大きな蛇を殺したら、その地方の人が全部具合が悪くなった。先達に聞くと蛇の祟りだという。
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キツネツキ 1964年 神奈川県 富士講の先達の子孫によると、狐を使う人は占いなどをしながら、たもとや袴元をたたく。これはふところから狐が出るのを防ぐためだという。狐憑きを知るには、見えない所で飯などに唾をはきかけ、これを病人に渡すとけっして食べないのでわかると言われ、先達が狐を落としたという。横浜市西区浅間町の事例。
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オンリョウ 1957年 熊本県 別当の先達に打擲された宗平は自宅から岩屋まで一足三礼し、呪詛して「われ死して後、怨霊となって先達子孫に永く報いん」と高声に唱え、17日断食の後、岩屋の中に入水したが、その時、頭襟と履だけで姿形は見えなかったという。
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ヘビ,リュウグウ 1982年 群馬県 阿感坊が死んだ後、太い蛇が2匹、雲から降りて家の屋根に絡まったりした。先達に見てもらうと、竜宮のお使いであるから怖がらなくて良いといわれたので、ご馳走を上げてもてなした。
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イヌガミ 1961年 徳島県 犬神にとり憑かれたお石さんという人がいた。先達に祈祷をしてもらうと、お石さんは、合掌したまま、もう悪さをしないと言った。その後、走り出して庭で倒れたお石さんは、正気に戻ったが犬神はまだ去っていなかった。
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キツネツキ 1964年 神奈川県 富士講の先達の話では、狐憑きのいる家に入ると、なんともいえない嫌な臭いがするのですぐにわかる。お拝みをあげていると、急に背や肩、膝がずしっと重くなることがある。これは狐が飛び乗ったからだという。しかし神通力のある行者だと、狐は負けて病人から離れるという。横浜市港北区川向町の事例。
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ヒョウイ 1987年 西洋人形が憑依して、子供服に三つ編み姿で腹話術のようにしゃべる老婆や、黒人兵が憑依して、急に英語まじりで演説する初老の寡黙な婦人などの精神科臨床例がある。
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キツネツキ 1964年 神奈川県 狐憑きや大病人を治すために、出羽三山講の先達が、病人の頭に着物をすっぽりと掛けて、マツコ(赤松の皮を干して粉末にしたもの)を病人の頭に振りかけながらお焚上げをしたという。横浜市港北区鴨居町殿谷の事例。
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カッパ,ヒョウスベ 1958年 奈良県 三輪山麓にある穴師兵主神社の主神である兵主部(ヒョウズベ)とはカッパのことであり、水神である。
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イヌガミ 1936年 徳島県 犬神を祓う方法について。祈祷者としては、氏神の神官、剣山の先達、僧侶、尼僧、法印たちが適任で、祈祷所としては、黒住教の教会所や御嶽神社等が有名である。
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シンイ,(ヨチ) 1984年 長野県 ある年の夏、木曽山へ登った団体のうち一人がはぐれて行方不明になった。焦った先達が、探し回って木曽にちょうど泊まっていた清海に神意を聞いてもらった。すると不明の方は心配せぬとももう間もなく此処へ来られると予知された。するとその人が到着した。
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イナホ 1973年 鹿児島県 霧島の山の中には大きな池があり、大きな蛇が棲んでいるという。この山は常に参拝客が多かったが、にわかに霧がたって大風が吹き、地がとどろいて闇夜のように真っ暗となり、ともすれば風に吹かれて死ぬ者もある。しかるに神代の古実といって、先達が人に教えることには、手毎に稲穂を持ち、もしこの霧が出たときにはそれで払えば、しばらくすると天が晴れて、事故がないという。
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レイ 1975年 愛知県 3年前、四国八十八カ所巡りの第三十三番目で、先達に乗り移って「家に連れて帰ってくれ」という霊がいた。以前、川下の人が三十三カ所めの山で迷い、死んでしまい、案内者がいなかったので極楽へいけなかったのだという。
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カミカクシ 1975年 高知県 旧藩の世には神隠しが多かった。そのような時は村中総出で探したが、その方法は藩の規則にしたがって3昼夜に限って、捜索隊の人の帯を互いに縄で結び、行方不明にならないようにして探した。先頭の者は失人の親族で、その名を唱えたり、また山伏先達あるいは神主が先頭となりほら貝などを吹くこともあった。
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タタリ,ヤマノカミ,カイブツ 1936年 兵庫県 1890年ごろ、兵右衛門という腕のいいサキヤマがいた。山神祭の当日に山に行き、帰りに中腹の宮の瀧のそばで一服していた。すると、川下から10畳くらいの大きさで茶褐色の、頭も尾もない怪物が上がってきた。兵右衛門は驚いて家に逃げ帰ったが、そのまま病気になり、数日後には死んだと伝えられている。
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ハヤマゴモリ,ノリワラ 1964年 福島県 羽山ごもりのりわらは大姓の中から信仰の厚い人が選ばれてなる。神がついたり、のりうつったりすることが必要なので、旧11月17日のこもり堂の託宣で、羽山大神にきき、神官・先達・かしき(司会役)世話人で選ぶという。人によってつかない者もあり、気がある者については、3、4年試みて見込みがでたところでひきつぐ。
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ダイジャ 2001年 愛護若の父清兵によっていなせがふちに沈められた継母運居の局が大蛇となって現れ、身投げをした愛護若の屍骸を清兵に返す。
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イヌノナキゴエ 1960年 三重県 吉兵ヱ門坂から犬の鳴き声が聞こえると、人死にがある。
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