ユスリゴヤ,テング 1951年 神奈川県 丹沢山中にユスリ小屋があって、小屋ぐるみゆさゆさする。
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キョウドウゲンカク 1957年 愛知県 杣方の小屋が焼けるのを大勢の人が目撃したが、小屋は焼けてはいなかった。
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コドモ 1937年 岐阜県 炭焼人が山小屋に忘れ物をした。その夜小屋で炉にあたっていると5歳位の子供が現れ火にあたった。やがて子供が小屋を揺らし始めたので鉈を投げつけた。すると忘れ物が落ちていた。山中で忘れ物をするのは山の子が欲しがる為だという。
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(ゾクシン) 1986年 埼玉県 自在鉤をゆすると貧乏神が入ってくる。
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フルソマ 1975年 高知県 山の中で大木を切り倒す音だけがすることをふるそまという。山の神の腹立ちだという。昔杣師が山に置き忘れた墨差しが、杣師の死後に杣の仕事をするためだともいう。
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テング 1922年 富山県 昔から天狗が住んでいると言われていた霊場で、夜更けに帰山するものに砂礫を投げたり、バリバリ木の枝を折って投げるような音がする。ある小舎は小天狗に中天に持ち上げられた。
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ビンボウガミ 1956年 宮城県 大晦日の夜、炉に火を起こし深夜まで起きている。炉の火が少ないと貧乏神が訪れ、早寝をすると早く年を取るという。
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テング 1958年 愛媛県 小屋を建てるために石を基にして、場所を作った。その夜寝ていると、屋根が動き、翌日も同じ様になった。もともと、その石は天狗がやってきて休む石だったので、その天狗が毎晩揺らしにやって来るのだろう。
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ヤマンバ,クモ 1981年 和歌山県 山姥が蜘蛛に化けて自在鉤から家に入り、家の人を見な食べてしまった。だから「夜の蜘蛛は親に似ていても殺せ」という。
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マモノ,マドー,ウジガミサマ 1943年 高知県 昔、深山に入った杣が、日が暮れたので小屋に泊まった。すると、夜遅くに赤子を背負った綺麗な嫁さんが小屋にきた。赤子が斧を食いたといっているというので斧を渡すとバリバリ食べた。今度は自分かと思っていたら、白髭のお爺さんがやってきて、気付くと里の家の前に立っていた。氏神様が魔ドーに食われるところを連れ帰ってくれたのだという。
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クモ 2000年 鳥取県 囲炉裏に大きな火を焚いて待っていたら、天井から自在鉤をつたって大きな蜘蛛がぞろぞろ降りてきた。
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フルソマ,フルソマ,タイボクノタオレルオト 1978年 高知県 フルソマとは、深山の中で日中、或いは深夜に聞かれるという怪異である。斧や鋸で大木を伐る音がし、杣の大きな呼び声が聞こえ、やがて大木の倒れる大音響が響くのであるが、夜が明けてからそれらの音がしたと思われる場所に行ってみても、何事もないのだという。これは、杣が山中に置き忘れた墨差しに魂がこもった結果起きるものだとされている。
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テング 1975年 高知県 山に泊まると天狗が出ると言われる。
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(ホノデルロ),(ヒ) 1980年 新潟県 越後国のある貧しい人の家にある炉は、自然に火が出る所があるという。炉の隅に高筒を立てておき、筒の口に火をかざすとそのまま燃える。扇であおげば消える。
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サトリオトコ,ヤマオトコ 1927年 愛知県 サトリ男は杣が働く傍らに来て思うことを悟る。杣が木作りをしていて木片がはね飛ぶことに驚き、人間は悟りきれぬことをするといって逃げ去るなどという。
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カッパ 1976年 大分県 ある人が、船の下で火を焚いていたところ、河童を見た。河童は船を揺らした。火に映って真っ赤だったという。
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セノタカイモノ 1973年 香川県 木沢塩田の端に魚を売る小屋があり、夜に寝泊まりしている人がいた。ある夜、大きな浴衣を着て、背が高く頭も見えないような者が来て、小屋をゆすった。あくる日、恐ろしくなって小屋を壊して帰ってきた。
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フルソマ 1936年 高知県 古杣(ふるそま)とは、伐採中に怪我をして死んだ人の魂が発する声で、本体を見た者はいない。杣人が山中で泊まっていると、「そりゃ行くぞ 退いちょれ」などの呼び声と大木が倒れる音がする。しかし、翌朝その場に行ってみてもまったく異常ない。
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イッポンアシノカイブツ 1928年 静岡県 ある山では雪の降ったあと必ず、一本足の怪物の足跡が残されている。あおれはあるとき、杣が山仕事をしていて誤って片足を切断してしまって死んだので、その杣の亡念が残ってそいうした怪物になったのだという。
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ヘンナオトコ 1938年 福島県 3年前、山で変な男に出会った。川小屋を教えてやると、その夜はそこへ泊まった。木の芽などばかり食べ、犬を連れていた。
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シャアラ 1961年 島根県 祀ってもらえなかったシャアラが人に憑き、「土産をもらえなくて癪だから子供を炉に放り込んでやった」と言った。急いで帰ってみると、そのとおり子供が炉に落ちていた。
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