ソウシキ 1965年 岩手県 葬式のときにお墓に供えた物を鳥が食べなければ、仏が人を恋しがっており、近親者から仏に引っ張られて死ぬ人が出る。もし鳥がまったく食べなければ、その家の人が死ぬ。
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トシトクジン 2000年 徳島県 正月15日の小正月に、歳徳神に灯明をあげて祀る。中には雑煮を供える地域もある。
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ソウヅカノバアサマ,ハギノバアサマ 1996年 香川県 三途の川にはソウヅカノバアサマがいる。岩黒島ではハギノバアサマと呼んでいる。この婆さまは死者が三途の川を渡るとき、死者の死装束をはぎとる。だから着物や晒しの切れ端を1枚余分に入れておかなければならない。
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(ゾクシン) 1916年 新潟県 一晩に二度湯に入ると、三途の川の婆さんに川を剥がれる。
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(リンシタイケン) 1965年 宮崎県 皆で名前を呼ぶと息を吹き返すことがある。死人の出た家の軒下は三途の川になるといわれ、屋根に登って名を呼ぶと、「三途の川を渡りかけたが、あんまり呼ばれるので戻って来た」と、息を吹き返すという。
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キツネ 1985年 和歌山県 狐の嫁入りを見たときは、狐が足元にいるからすぐに足元を見るといいという。狐に憑かれた人は、玉置山に参ってくるという。
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ヤクビョウガミ 1956年 宮城県 宿屋では大晦日の晩、門口に枕と布団を積み重ねて、その前に灯明を上げる。これは疫病神の泊まる場所がなく、一晩だけお泊めするためのもので、こうすると疫病にかからないという。
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ヨモジガエリ,ヨミジガエリ,イキカエリ 1982年 新潟県 村のゴンゾウという家で、7つの男の子が死んで葬式の準備をしていたところ、ヨモジガエリして水をねだった。その子にどこまで行って来たかと聞いたら、川のところまで行き、そこを渡ってきたという。その川は三途の川で、渡ればヨモジガエリをしてもまた死ぬものだという。その子は3月ほど生きていたがまた死んでしまった。
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(ゾクシン) 1984年 新潟県 死んだ者の魂に関する俗信。死ぬ前にはタマセが近親者の所へ出歩く。
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シノヨチョウ 1992年 宮崎県 病人が夢に亡くなった血縁者や近親者を見ることは、死の予知である。
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イチツコ,シニクチ 1977年 神奈川県 三十五日か四十九日はミサキヨケといって、近親者がイチツコに頼んで仏様を呼び寄せてもらい、その死口をきいた。
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ウマ(ゾクシン) 1990年 北海道 葬式で馬のいななきを耳にすると、再び葬式が出る。
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(ゾクシン) 1980年 岐阜県 葬送に関する俗信。三途の川を渡るときに、名前を呼ばれたので戻った人がいるという。猫が死体をまたぐと生き返るので、死体に近寄らせないという、など。
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(シノヨコク) 1990年 長野県 死者は、身内や近親者の家の戸を叩いて死を予告するという。
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バケネコ 1984年 山梨県 左甚五郎が山崎新田を通ったとき、苦しんでいる女がいたので背負ってやったら、それは石地蔵だった。人家にたどり着いたら、その家の婆が亡くなっていて、爺が寺に知らせに行く間留守番をした。火を絶やすなと言われたが、うっかり眠って火を絶やしたら、死んだお婆さんが立って出て行こうとしていた。甚五郎とお婆さんが揉み合いになったところへお爺さんが帰ってきて、屋根に石を投げたらお婆さんは倒れた。火を絶やしたので古寺の猫が来て、屋根の上を歩いて死体を動かしたのだという。
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ホトケ 1933年 秋田県 葬式の夜行う仏降ろしで、仏が降りない場合がある。その理由のひとつに亡くなって水を供えた降りてきてほしい仏ではなくて、それ以外の仏が降りたがって、押し分けてくる場合がある。その時は出席している遺族やお客にどうするのか尋ねて判断するのだが、大抵はまずその仏の言葉も聴いてやることにする。
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シニン,ハナヂ 1947年 大分県 入棺前に近親の者が近づくと、死人が鼻血を出す。
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オオカミ 1981年 和歌山県 狼の声が聞きたいときは、1人で1本橋を渡ればいい。
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タマシイ 1964年 青森県 死人の魂は恐山に行く。恐山の三途の川を渡ってしまえば死ぬ。引き返せれば生き返る。
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ヒダマ 1958年 宮崎県 3日前、3年前、死ぬその時などに死ぬ人の火玉が近親者のもとにやって来る。
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ヒトダマ 1992年 宮崎県 人が死ぬと人魂が近親者の家を訪れる。死の予兆とも、死後の知らせともいう。
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