ニワカメクラ,キツネ 1956年 宮城県 北台町七番丁通り西の横丁から八番丁へぬける小路で、昔から夜分通る人が度々にわかに目が見えなくなってしまうことがあった。そのあたりに棲む狐の仕業だったという。(現在「北台町七番丁通り」などの地名は見当たらないが、仙台市内か)
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ミチヲフサグウバ 1956年 宮城県 台町一番丁から二番丁へぬける横丁通り西浦のあたりに、大きい皀莢木(さいかち)が枝を広げていたが、夜、その下に白髪の老婆が横丁をふさいで立っていることがよくあった。ある夜某家の仲間(ちゅうげん)がそれに遭って驚き、一番丁へあわてて駆け抜けたという。(現在「台町一番丁」などの地名は見当たらないが、仙台市内か)
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ツジニタツドウジョ 1956年 宮城県 北五番丁、堤通東の横丁で、時々14,15歳の女の子が辻番所に立っているのをよく見た。正徳2年(1712)正月24日の夜、菊地治助という者が通りかかり、この童女が小盆を持って佇っているのに出遭った。
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オハナオンナ 1956年 宮城県 北六番丁万日堂の東にある北へ割れた細小路は、六道に通じる道だった。その道の土手に穴があり、ある時はそこに男が立って、「支度はまだか。お花、お花」と呼ぶときがあった。またある時は、「アイ」と答えて15,6歳ほどの美しい女がはなやかに着飾ってその穴あたりから現れ、何処へともなく連れ立って行くのを見たという。夜更けに通ると、そこの塀笠の上にその美女が立って笑いかけ、肝をつぶして遁げだした者もあった。
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トイレノハナコサン 2001年 兵庫県 「花子さん」と口にしたら、北を向いて十回「ごめんなさい」をいわなくてはならない。
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キツネ 1989年 長野県 きつねに騙されて、車山あたりで子供の時に連れて行かれた人がいた。数年後、その人はおばあさんになって出てきたという。
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ガワッパサマ,カッパ 1949年 鹿児島県 河童は、春の彼岸には南から北へ、秋の彼岸には北から南へ移動すると言われている。ヒュウヒュウという音が聞こえると話しを止めて、今「がわっぱ様」がお通りなされる、と言って謹んで聞く。
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タケヤブノチョウチン 1956年 宮城県 堤通北四番町北西角は以前煤孫太兵衛の屋敷で,その頃裏の竹林の奥に夜遅く提灯が吊り下げられていることがあった。それだけだがなんとも不気味な光であった。
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ダイジャ 1984年 埼玉県 現在、峠のある家のすぐ下あたりに、昔は池があり、そこにも大蛇がいたといわれている。
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オタマノカガリビ 1989年 長野県 雨の降りそうな晩は、竜東を南から北へ向けて、オタマノカガリビが通ったという。
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アブラカヘシ 1940年 大阪府 摂津の昆陽池北堤のあたりには、初夏の闇夜や寒い冬の夜にアブラカエシという火が灯る。この火は、昔中山寺の油を盗んだ者の魂だと言われている。また、狐の嫁入りだとも、「千どー」の墓にいる狼が灯して行くとも言われている。
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ブナガヤ 1985年 沖縄県 夜、みかんの木の下でブナガヤを見た。体は真っ赤で、髪の毛の赤く首のあたりまで垂れていた。顔は三角で、耳のあたりまで口が裂け、真白い魚のような歯がぎっちり並んでいた。手はやせ細っており、ほんの子供くらいの大きさだった。
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ケンムン 1980年 鹿児島県 夜、火のあたりにケンムンがやって来た。小屋の前につないであった牛にも石を当てるいたずらをした。
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〔トロブチ〕,ヘビ 1961年 愛媛県 夜更けに留守にしていた道忠が帰宅し、その妻と2人で床についたが、朝には夫の姿が無かった。数日後、本当の道忠が帰宅し、前の者が偽者だったことが判った。妻はそれ以後気が狂ったようになり、後に数十匹の蛇の子を産んだ。それを捨てたところ、蛇は竹になり藪を作った。これを一蔵藪という。止呂の蛇神が道忠の姿に化けたのだという。
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オオオトコ 1971年 鹿児島県 夜になると河口のあたりに大男が現れる。川下のドンドロから数えて二番目の水車のあたりは昼でも物凄い大木の倒れる音がする。
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ヒノタマ 1960年 静岡県 うす曇で風が弱い日に、火の玉が病院の上あたりを飛んでいるのを見た。青緑色で真っ直ぐ飛び、田の中に落ちてしまった。落ちたあたりを見に行ったが、なんともなっていなかった。
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オオウマ 1936年 青森県 大馬がいて、あたりの馬を食い殺したという。
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ネコ 1952年 島根県 猫が北に向かって顔を洗えば晴。
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ヒノタマ,トビモノ 1956年 福島県 2尺くらいの火の玉が飛んで落ちた。そのあたりの人が死んだという。
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キツネビ 1929年 長野県 小河内の大土堤のあたりではよく狐火が出た。土堤の上でポツンと火が見えると続いていくつも火がつき、そして消えていって、とても綺麗だったと言う。
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〔カイカ〕 1968年 愛媛県 60年ほど前、ある峠の8合目あたりに、提灯の灯りが見えた。しかし、麓から提灯を持って登った人の火と、峠の火が途中で出会うのが下からは見えるが、本人には見えなかった。占ってもらうと、村人の先祖の悪霊が悪事を働いていることが分かったので祈願するとその怪異はなくなったという。
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