カミナリサマ 1983年 栃木県 夕立が上がった後に大木の下で雷様が3段重ねの重箱の弁当を食べていた。覗いてみると、1番上の箱には米の飯があり、2番目の箱には蛙のお臍の佃煮が詰めてあった。1番下を見ようとしたら、雷様は「これだけは人に見せることができない」と言い、見せてくれずに逃げた。雷様は蛙のお臍が全部なくなったので、人間のお臍を狙うようになったのだという。
類似事例 |
|
(ゾクシン),カミナリ 1935年 栃木県 雷が鳴っているときに裸でいると、雷にへそを取られるという。
類似事例 |
|
ライジン 1921年 和歌山県 紀州では雷の臍が土中からでた。陶器質で形・大きさは鯔の心臓ほどであった。雷に大事な引き出しを見せてもらうと、一番上には人間の目、その次は鼻、その次は口と臍が入っていた。もう一つ残ったのを見せてくれるよう頼むと臍の下は見せられぬと言われた、という話もある。
類似事例 |
|
カイダン 1986年 東京都 小学校に、夜、忘れ物を取りに行ったら、階段が13段あった。次の日に数えてみると12段しかなかった。
類似事例 |
|
ヘビ 1972年 奈良県 滝の2段目のつぼには蛇がいるといわれ、村人誰も恐れて近づかない。
類似事例 |
|
ジュウサンダンメノカイダン 1999年 栃木県 学校では、13段目の怪談を踏んではならない。
類似事例 |
|
オオキナイシ 1977年 和歌山県 西ノ叉の近くの山に、山頂が野球場ほどの真っ平らな場所が3カ所ある。一の段・ニの段・池の段という。そこには大きな石があり、草刈りに行った子供がその石を池に転がすと、翌日には必ず元に戻っていたという。
類似事例 |
|
ライフ,ライジン,ライカン,ライサン,ライボク 1973年 雷が墜ちた土地には、雷斧・雷碪・雷環・雷鑽・雷墨などの霹靂碪と思われものが落ちている。これはみな形が違うが同じものである。
類似事例 |
|
カミナリ,(ゾクシン) 1931年 (不明) へそを出して寝ると雷に取られる。
類似事例 |
|
カミナリ 1960年 雷が落ちたところには必ず脱毛、爪痕がある。すなわち、雷は全体が火におおわれた獣の一種である。火の中を見ることはできないので、古今まったく雷の本当の形を見たものはいない。小猫のようなものであるという。また、雷は形の無いものではなく、六畜雄鶏のようなものでもない。雷を捕えたという者がいるが、それは本当の雷ではない。
類似事例 |
|
(ゾクシン),カミナリ 1936年 栃木県 雷に裂かれた木は雷除けになるという。
類似事例 |
|
カミナリサマ 1931年 高知県 雷様は子供の臍をとる。落ちた雷様が天上に掻き上った後には、雷に幾筋もの爪の痕がある。落雷は家を焼いても雪隠は焼かない。
類似事例 |
|
ジュウサンダンノカイダン,クビノナイヒト,クビダケトヒト 1999年 栃木県 13段の階段は縁起が悪いという。それは処刑台の階段が13段だからである。13段の階段を上って振り返ると、首のない人とか、首だけの人とかが見えるという。
類似事例 |
|
カミナリサマ 1969年 三重県 雷様が人間のヘソを取るのは、雷の嫁が里帰りの土産に持っていくため。
類似事例 |
|
カミナリ 1966年 静岡県 雷は地の底にいるナマズか猫のようなもの。雷除けには、縁側に線香を立て、念仏や「クワバラクワバラ」を唱える。雷の落ちた木を雷木と言い、焚き物にしない。
類似事例 |
|
カミナリ,カミナリサマノスガタノアト 1999年 栃木県 激しく雷がなっていた日に、雷が家の庭に落ちた。見に行ってみると、木がひび割れていて、そのすぐ側には太鼓を背負った雷様の姿がくっきりと残っていたそうである。
類似事例 |
|
ライ,ライジュウ,ネコ 1916年 和歌山県 雷には水雷と火雷の2種類があり、火雷が落ちると火事になるという。水雷も火雷も猫のような形の獣で、鋭い爪を持つと信じられている。
類似事例 |
|
カミナリ 1932年 長野県 鼎村に雷がおちたとき、碑の上に雷の手がおかれたため、そのあとが残っている。雷の手形石としてまつっている。
類似事例 |
|
イッチョメ,ヒトツメ 1936年 熊本県 甘藷を掘って馬に積んで帰る途中いっちょ目に襲われた。男が小屋に隠れ、寝ているいっちょ目に小便をかけると、いっちょ目は夕立が降ってきたといい、屁をひると雷が鳴っているといった。最後には小屋に火をつけられていっちょ目は焼き殺される。
類似事例 |
|
(ゾクシン),カミナリ 1936年 栃木県 初雷が鳴ったときには節分の豆を食べれば、雷に潰されないという。
類似事例 |
|
カミナリ 1934年 静岡県 ふたりの女が温泉に来たとき、忽然と雷が現れ浴室に入ってきた。雷は美しい女の方を押し倒し、むりやり臍を取ってしまった。美しいほうの女が文句を言うと、雷は、「もうひとりの臍は美しくないからまずい」或いは「あの女の臍は水気が無くてうまくない」と言って、そのまま天に上ってしまった。
類似事例 |
|