オウヤシキ 1937年 香川県 王屋敷といわれる敷地内に家を建てると、その家が倒壊する。道隆親王を祀る小祠のあったところだという。
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イナリサマ,キツネ 2001年 青森県 某家では、家人の夢の中で稲荷様が「祠を建てて祀ってくれ」と言い、また家の裏山でキツネがコンコンと夜ごと鳴いた為、祠を建てて祀った。
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カミサマ,ダイコクサマ,イズモサン 1988年 岩手県 日露戦争が終わった翌年の明治39年に青森県上北郡の中村常太郎という人が出雲大社へ参りに行く途中で道に迷い、江刺家の森越仁太郎氏の父の春松氏の家へやってきた。貧しかった春松氏は借りてきた金を渡して中村氏を送り出した。後に出雲から帰ってきた中村氏はお礼にお札を置いていったので、家の中に祀ったが、ある晩、夢枕に神様(大黒様)が現れ、「ここは煙いので、小さなお宮でもよいから家の外に建ててそこに祀ってほしい」という。お宮を建てた後、一生懸命働くうちに貯えができてきた。このお宮は「出雲さん」と呼ばれている。
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カミサマ 1989年 鹿児島県 潤ヶ野の潤野氏、田床の鳥浜氏、佐野の田中氏の祖先は神様についてこの土地にきた。
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オオカミ 1977年 和歌山県 白川氏の父・小四郎氏が近露に行く途中でオオカミが現れて飛びかかろうとした。小四郎氏が「和田の氏子を知らんのか」と言うと、オオカミは身なりをなおしてくれた。氏は礼を言って戻ってきたという。
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スイジン 1968年 佐賀県 ある家で祀っている水神は、病人が出たとき法印から、井戸に金物が入っているから祀るようにと勧められて祀った。
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ワカミヤサマ 1958年 愛媛県 太宰氏が村へ来たとき、若宮様の祠を払いのけて、その跡に屋敷を建てた。しかし病人が絶えないので祈祷してもらうと、「高貴な人を祀ったところなので祀りなおせ」とのお告げがあった。そこでお封じを誂えてもらい、今でも盆ごとに祀っている。
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オシラサマ 2001年 青森県 某家では屋敷地の一角に祠を建ててオシラサマを祀っているが、これは以下の理由による。親類が家を壊した際に、屋根裏からオシラサマが一体だけ見つかり、これは対で祀るものであるからともう一体を新しく作ってもらった。その後、新築の家にそれらを連れて行ったところ、不幸が起きたので原因を確かめると、オシラサマが人に見られるところに祀ってもらいたがっているとのことだったので、それからは屋敷内の道路の角に祠を建てて祀るようになった。
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イズモサン 1988年 岩手県 森越仁太郎氏の父、春松氏が建てたお宮、「出雲さん」の御利益はさまざまで、昭和18年に仁太郎氏が勤労奉仕で釜石の鉱山にいたころ、崖から落ちてきた大きな石が氏の直前で止まったり、鉄骨が落ちてきても運よく助かったりしたこともある。
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ベンテン 1984年 山梨県 余沢の岡部タマ家の敷地内には弁天様が祀られている。当家だけで他家にはない。昔、付近の崖から何人かの人が続けて転落した時、不思議と誰も怪我ひとつしなかった。これはやはり弁天様のおかげだといわれた。
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ジゾウサマ 1976年 大分県 三原家の庭には防空壕跡があり、地蔵様が祀られている。これは以前は山の上に祀られていたものを下に降ろしたまま祀らなかった。すると、三原家の死んだお婆さんの所に祀ってくれと地蔵様から指示があり、今の場所に祀ったという。
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ミコガミ 1978年 岡山県 樋口和吉氏は婿養子で、実家は鉄山駄床の稲田家である。この実家ではもともとミコ神さんを祀っていた。父親が死んだとき幼少で和吉氏は家を継ぐことができず、長姉が婿をとって家をつぎ、和吉氏は樋口家へ養子に行ったが、その後和吉氏と長女にカサが出た。そのため実家からミコ神さんを迎えて、現在も祀っている。神体は古い鏡である。オクノマに祀る神様と一所においてはいけない。デキモノが出る間だけお供えなどをし、あとは別にかまわないでおく。また血族の間で行きたい所を知らせて廻る。
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キビヅカ,ダイジャ,キツネ 1988年 奈良県 今は奈良教育大学の敷地になっているところに、吉備塚という塚がある。吉備真備の墓といい、触ると祟りがあるという。陸軍歩兵三八連隊の敷地だったときも、取り去ろうとすると変事があったので、動かせなかった。大蛇や狐が住んでいるとも言われている。
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フグシャ 1951年 静岡県 「不具者を大切に育てる家はその一代で必ず栄え、酷くあたる家は一代でつぶれる」といわれる。手足が萎えた子を大切に育て嫁まで迎えたK氏は第一の繊維問屋になり、知恵遅れの子に妻を持たせ立派に別家させたO氏は大銀行家となった。
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オオカミ 1964年 長野県 村松正氏が向方にむかっていると、途中から狼が現れて先を行き、追い払っても付いてきた。うるさく思って切り捨てたが、家に着くと家人が病気になった。狼は山の神の化身で、村松氏の守護に付いていたことがわかり、村松氏は狼の霊を手厚く祀り、家の守護神とした。その祠は今も狼の頭蓋骨をご神体にしている。
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イナリサマ 1986年 埼玉県 ここの上組で祀ってあった稲荷様の小祠を移転したところ、不幸が連続して起こったので、敷地近くに戻した。
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カメイシツルイシ 1956年 宮城県 亀石は佐藤氏屋敷、鶴石は内海氏屋敷にあった。年々成長するという。
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コウジンサン 1973年 鳥取県 ある家で祀られている荒神さんを粗末にするとたたりがある。集落内で変事が起きたときには、その家の荒神さんがたたったということになって、拝みに来ることもある。
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タノタタリ 1969年 福島県 イヘエダ(位牌田)と呼ばれていた田は、持ち主が次々と一家で死に絶えてしまい、とうとう寺のもちものとなった。現在は鉄道敷地になっている。
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ヤマイヌ 1986年 愛媛県 竹ノ瀬の滝本福之氏(大正6年生まれ)が父親ヨシタロウ氏から実体験として聞いたのだが、夫婦でムコヒラの村から帰る途中に夜の10~11時ごろに峠で休んでいると、暗闇の中に仔牛が寝ている。夜に牛に会ったらさわるものではないといわれていたが、ヨシタロウ氏は牛に近づいた。母親は父を引っぱって逃げ出したがどこまでいっても牛が現れる。そのとき餅をもっていることに気付き、投げてやると牛は消えてしまった。これは山犬に化かされたのだという。アイノヒラにはお札があるので、それより村の内では化かされないという。
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イナリサマ,カジ 1944年 岩手県 マキで祀るイナリ様がある。ある時、本家で火事が出たのでイダツコに見てもらうと祀り方が悪いからだと言われた。以降、一層心して祀るようになった。
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