ゴヘイイレ,オツツコアゲ 1964年 福島県 ご幣入れ、おつつこあげとは、たんぼのあぜや川の土堤にたくさんのご幣がさしてあるところや、屋敷の裏のわらをつかねて立て、中に幣をおさめ、わらつとの簡単なものに赤飯などを入れて供えてあるところをいう。水神様であり、屋敷神であるという。
類似事例 |
|
ミヤル,ヌルクンガナシ 2001年 鹿児島県 昔中山のキサドンという寺に美しいミヤルという女神が住んでいた。この女神をメヨウガン寺のヌルクンガナシという男神が惚れ、毎日通っていた。女神は千日通ったら夫婦になると約束したが、千日目に自分は女神であるから夫婦になれないと男神を拒絶した。男神は神であるという証拠を見せろと迫り、女神は証拠に炭火を掌に乗せて死んだ。死ぬ前に女神は中山部落に美人が生まれぬよう祈った。女神は顔以外は鱗の生えた魚の精であった。
類似事例 |
|
アンバサマ 1939年 福島県 あんば様に関する俗信。あんば様は外に出たがっている神で、この神を外に出さないから漁が少なくなったという。祀った小祀に赤い幣と白い幣が入れてあるという。
類似事例 |
|
コウシン 1964年 島根県 庚申さんの男神は1年で3日しか働かないが、手も沢山ある女神は沢山働いた。しかし年末に計算すると男神の方が3文多かったので、女神は主人を尊敬しなければいけないと言って男神をのせたという。
類似事例 |
|
カジツキ 1985年 埼玉県 小学生の男の子らがカジツキを行った。おとなしい子の目を隠し、幣神を持たす。他の子供たちが太鼓を叩きながら唱え言をすると幣神が震えてくる。なにか尋ねたりしたようだったが、詳細は忘れてしまった。
類似事例 |
|
サカヅラ,ヘエーフリ 1951年 高知県 牛馬の額に紋がないものをサカヅラ(逆面)といい、飼主に一家に祟ると言われる。また、尾端が白く、尾を高く上げて幣のように左右に打ち振った後背中に落とす牛をヘェーフリ(幣振り)と言い、特に女性に祟るとして忌み嫌う。
類似事例 |
|
オイナリサン 1985年 埼玉県 おこもりの夜に子供たちがカジツキをする。利口そうな子を選び、目隠しをし幣神を持たせ中央に座らせる。周囲から「トオカミエミタメ」と囃し立てると幣神が震え、何かが憑く。質問するとその場で何でも答えてくれ、「お帰りください」というと帰る。
類似事例 |
|
ヤマノカミノキ,(ゾクシン) 1963年 愛媛県 山の神の木は切ってはいけないという。山の峰にある大木は、天狗の休憩場所なので切ると祟りがあるという。木が二股になっているのをヘイグシ(幣串)といい、これを切るのを忌むといわれている。
類似事例 |
|
サンポウコウジン 1983年 岡山県 鹿峰の三宝荒神は内部が二分された祠の右側に幣、左側に多面二臂の男神の立像が納められている。
類似事例 |
|
テング,ヤマノカミ 1963年 大分県 2本の木が交差してできる木や屋根などのすばらしい木、珍しい木等を天狗の木または山の神のおしみ木と言って伐ってはならない。伐ろうとすると怪我などをする。
類似事例 |
|
(ゾクシン) 1963年 愛媛県 屋根の上の竹のことをスズメドマイという。お幣を立てるまでの間に、雀がとまることを忌むという。
類似事例 |
|
テング 2000年 大阪府 東の木といわれる杉の木は、天狗が降り立つ木。
類似事例 |
|
キ 2000年 大阪府 南の木と呼ばれる木の周りの木を切ったら腰が立たなくなった。オガミヤサンに木を大事にしろと言われた。
類似事例 |
|
ヤマノカミノトマリギ 1967年 大分県 山を伐り払う時、その山中の木で第1枝が北に向かって逆枝になっている木があればその木が何の木であっても山の神の泊木といって伐らない。
類似事例 |
|
キッテハナラナイキ 1972年 千葉県 タライの木(葬式の輿を作る木)、宮や稲荷様の近くの木、榊をしばった木(山の神様の宿る木)を切ってはいけない。
類似事例 |
|
ムニダルノカミ,〔ソウソウノカミ〕,コイツノ,コイタマ 1986年 沖縄県 宗達神(陽=男神)が青草を身にまとった草装神(陰=女神)と結婚して東地を与えられ、嘉玉神(陰=女神)が紅葉を身にまとった木装神(陽=男神)と結婚して西地を与えられるという創世神話がある。
類似事例 |
|
ヤマノカミノキ 1942年 高知県 縁木(エンギ)とは、1本の木に、異種の木の寄生したものを山の神の木という。
類似事例 |
|
ミコガミ 1978年 岡山県 ミコ神さんは納戸にいる神様で、奥に棚をしてお宮を祀り、中に幣を入れてある。女の安産、月忌を守る。甘酒を供える。月の13日が縁日で、正月には他の神様と同じように飾りつけをする。祀り方が悪いと、機嫌を悪くして出ものを出す。出ものが出たときには他の家に移りたがっているといい、法印さんに拝んでもらって幣だけを移す。祭りをきちんとしていれば家にいてもらえる。
類似事例 |
|
テングサマノキ 1995年 埼玉県 天狗様の木を切ったら木から血が流れた。
類似事例 |
|
ヤマノカミ 1981年 秋田県 上小阿仁村には、山の神を女神とする地区と男神とする地区がある。女神とする地区では、結婚後数日間は山に入ってはならない。山の神が嫉妬して守ってくれなくなるからだ。
類似事例 |
|
アンバサマシンコウ 1964年 福島県 あんばさまのほこらや幣をかつぎだされると、船主が出漁をやすむ。
類似事例 |
|