キツネ 1971年 福島県 車引きの人が、狐に化かされて、車をおっぱなして木の葉をいっぱいもらって、カスゴウジで、カスゴウジの乙姫、ソウノデエラのソウトクジンそれともう1つが集まらなければ調子がそろわないといって踊りを踊っていた。
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マムシガクワナイマジナイ,(ゾクシン) 1960年 愛媛県 「この山に錦まだらの虫おらば、奥山の乙姫に言い聞かすぞよ アビラウンケンソワカ」と言うとまむしに食われないといわれている。ここでいう乙姫とはイノシシのことである。
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オトヒメ 1941年 愛媛県 昔、炭を売る人はある日、買い手が見つからなかった炭を海に投げて龍宮にあげたが、夜乙姫がお礼として妻にしてくれるように頼みに来た。それを知った庄屋は乙姫を自分のものにしようとして、夫に幾つかの難題を出すが、毎回乙姫がそれをといてくれて、やがて庄屋が死に、炭売りは新しい庄屋となったという。
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ガワイロ,カッパ 1987年 岐阜県 乙姫岩の前のガワイロ淵で、よく子供が河童にお尻(エドコ)を抜かれて死んだ。
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カンコロボシ 1982年 三重県 5月28日は、浅間さんをまつる。その祭が済むまでは川で泳いだらいけないというが、その日は、年に1回、竜宮の乙姫様にこどものキモを供えなければならず、乙姫様の使いのカンコロボシが子供の尻からキモをとるといい、とられて川が血で染まったことがあるという。祭が終わると泳いでもかまわない。
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ヤマウバ 1983年 岐阜県 山姥に宝物をもらった人がいた。その人の子孫が猪番をしているとき、竜宮の乙姫のような若く美しい女が現れて「大切にしろ。よいことがある。」というようなことを言った。
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オトヒメサマ 1929年 茨城県 水戸の那珂川に落ちた人は死ぬといわれる緑靑淵がある。ある日その淵を通り、伝説を聞いた水戸黄門がそれを怪しんで、淵の中に入ってみた。すると乙姫様が機を織っていた。
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(コドモノユウレイ) 1971年 福島県 子どものお棺に六文銭を入れてやらなかった。子どもが買い物に来るが、いつもその子どもだけが買えないで見ているという話を聞いて行って見たら、自分の子どもだったという。後になって掘ってみたら金を入れてやっていなかった。だから忘れずに入れなければならない。
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キツネ,オトヒメ 1971年 福島県 きつねに化かされた話であるが、塙にAという医者という人がいて、浜に往診した。帰りに魚を買って腰につけて馬に乗った。峠にさしかかって「乙姫狐、取るなら取ってみろ」というと、知らぬ間に魚がなくなっていた。
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オトヒメキツネ,キッツアンバヤシノオトヒメ 1971年 福島県 トウヤシキのむこうの山のかげにある、キッツアンバヤシにキッツアンバヤシの乙姫という狐がいて人を馬鹿にした。
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オトヒメサマ 1958年 岐阜県 昔、苧生茂の家に乙姫様が機織りの道具を借りに来た。織っている姿を見るなと言われていたのに見てしまったので、渕は小さくなり、その家の身上も悪くなった。
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フナレイサマ 1939年 神奈川県 船霊様は女の神様であり、乙姫様だといわれている。千里の虎のいわれのように、トラの日、あるいはトリの日または卯の日などにオタマシを入れるといいという。
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リュウジン,リュウグウ 1973年 京都府 天橋立には竜燈の松がある。也須良という猟師を巡り、千軒長者の娘香久女と文殊の松の下にいる乙姫が竜神に変じて争った。乙姫が勝ち、也須良の魂を竜宮に運び去った。村人は也須良と香久女の霊をこの松の根元に祭ったという。
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オオムカデ 1976年 滋賀県 田原藤太が近江国の勢田の橋で龍宮の乙姫に会い、その願いにより三上山の蜈蚣を平らげた。
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ヤマノカミサマ 1954年 栃木県 山の神様の怒りで、子どもが狐に殺されることがある。母親が抱いていてもいなくなり、子どもは囲炉裏で死んでいる。
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キツネ 1954年 栃木県 山の神様の怒りで、子どもが狐に殺されることがある。母親が抱いていてもいなくなり、子どもは囲炉裏で死んでいる。
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オトヒメサマ 1943年 岐阜県 龍神淵という所がある。美しい娘が度々有馬氏のところへ機織機を借りに来て、返すときには必ず沢山の魚を礼に持ってきた。娘には帰る姿は見るなといわれていたがある時障子の穴から見ると橋の上からふわふわと淵のなかへ飛び込んだ。以来美女は来なくなった。竜宮の乙姫様だったという。
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オトヒメ 1928年 愛知県 明治初年の頃、ある男が夜更けに膳棚竃を通りかかると、美しい女とすれ違った。家に帰ったが恐ろしくなり、3日ほど床についた。当時は乙姫に魅入られたと評判になった。
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オトヒメ,キツネ 1971年 福島県 ある人がニトハマの上から魚を馬につけて、道場という河岸の方へ行って「おっけぇ、おっけぇ」といって、魚を持って歩いていた。そして、その魚を女の狐、乙姫がみんなとって食ってしまった。その頃は、狐に馬鹿んしられたといった。
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キツネ,オトヒメ 1971年 福島県 Aという人の亭主が平潟港から魚をつけて通った。橋のとこから山を通って塙へ抜けるのが街道だったが、そこに狐が出て、必ず馬鹿にされた。それで、「川下の乙姫へ、一本やるよお」といって、鰹を投げた。そうすれば絶対、馬鹿にされなかった。それを聴いた者がいて、白い手拭いをかぶって女のようなしたくをして、その鰹をしめた。
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リュウグウサマ,オトヒメサマ 1938年 東京都 八丈島では、海中の水死体には竜宮様が抱きついていると言われ、何度も踏み付けてから引揚げる。死体の引き上げ役も必ず海で死ぬことになる。また、ある男が突然「淋しく」なり、海に潜れなくなった。巫女に「乙姫様が睨んでいる」と言われ、祈ってもらった。
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