テング 1936年 新潟県 稚児舞の時、それぞれの稚児に御太刀持がつくのは、昔、稚児が天狗にさらわれたことがあり、その番をしていると伝えている。
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チゴイシ,グヒンサマ,テング 1989年 長野県 小田沢川に稚児石と呼ばれる石があり、雨の降る日に大根を擦りつけると血がしみ出るという。4月8日のお薬師祭りの稚児舞の稚児に選ばれることは、名誉であると共に踊りを間違えると不吉があると言われた。ある年、稚児が足を踏み損なうと狗賓様がその子をくわえて飛び去った。そして小田沢川のがけの上の大岩で稚児を食い、残りを片桐松川で食べた。以後、稚児舞はなくなった。
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グヒンサマ,テング 1989年 長野県 4月8日のお薬師の祭には稚児舞があり、この稚児に選ばれることは名誉であるが、踊りの調子を間違えると不吉なことがあるとも言われていた。ある年、稚児が足を踏み損なうと、どこからか狗賓様(天狗)が飛来して稚児をくわえて飛び去った。狗賓様は千早原上空で一回りし、小田沢川がけの上にある大岩で稚児をつついて食べ、残りを片桐松川の有平の岩の上で食べてしまった。この年限りで稚児舞は中止になった。
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チゴイケ 1929年 山梨県 身延山の奥の院へ行く道に稚児池という井戸ぐらいの小さな池がある。昔本山の美しい稚児が女に深く思われたが稚児は堅く戒律を守っていた。ところが女の思いはつのるばかりで遂に稚児は足に子供をはらんでしまい井戸に入って自殺した。
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シュテンドウジ 1988年 奈良県 白毫寺の稚児が死人の肉を切り取って師の僧に勧めた。僧は知らずに珍味と喜んだので、稚児は奈良の町に出て人を襲い、師の僧に肉を差し出すようになった。僧は稚児の跡をつけてそのことを知り、縛って山に捨てた。その坂を稚児坂と言う。その稚児は大江山にいき、酒顛童子となったという。
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チゴガイケ 1968年 広島県 稚児神社に稚児が池があり、そこに水をいただきに行った。途中水おけを地においてはいけない。置いたところに雨が降るという。
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テング 1988年 長野県 祭りの際に、稚児が1人行方不明となった。数日後天狗にくわえられた稚児が石の傍で見つかったが、死んでいた。数十年後に、この石を使って家を建てたが毎夜その壁に稚児の姿が映り、その霊を鎮めるために石碑を建てた。
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ガラッパ 1982年 鹿児島県 高城家の領主の稚児が高城川で河童に引き込まれたという伝説から、馬に乗った稚児の木像をご神体としている。
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テング 1978年 広島県 3月3日の八講会での舞が終わると、舞手は楽所に入り神酒をいただいて退出する。この時稚児かけ松という所まで送りの太鼓を叩き、ここを通り過ぎるまではものを言ってはいけない。この稚児かけ松は昔ものを言った稚児を天狗がつかんでここにかけたのでその名がある。
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レイハイイシ,タスケイシ 1930年 栃木県 日光二荒山神社の別宮に瀧尾神社というのがある。このお宮の周りにある1間四方位の石は子種石と呼ばれているが、「日光山誌」によれば、この石を礼拝石、もしくは助石といって、日光責で気絶したものをこの上に置くとたちまち蘇生するという。
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(チゴノタタリ) 1989年 長野県 中山道を通って京都から稚児が逃れてきた。どっちへ行けば逃げられるかと問うので道を教えると、向方から坂部へ向かった。向方の百姓が後をつけると、追いつめられたと思った稚児は坂部の天竜川の渕から身を投げて死んだ。百姓たちは稚児の太刀などを盗んだが、やがて疫病などの祟りが襲いかかったので、小さな祠を建てた。
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ヤマガミ 1973年 富山県 山神祭の日は山神が酒盛しているので邪魔になると言って、皆山に入らない。
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コダネイシ 1930年 栃木県 日光二荒山神社の別宮に瀧尾神社というのがある。このお宮の周りにある1間四方位の石は子種石と呼ばれ、上にたくさん乗っている子石を動かすと下に虫が出てくる。このとき、虫が1匹なら1人、2匹ならば双子が出来るといわれている。
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チゴイシ 1989年 長野県 小田沢川に稚児石と呼ばれる石がある。この石に雨の降る日に大根を擦りつけると、血がしみ出てくるという。
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ヘビ 1933年 栃木県 国幣中社下野一の宮、二荒山神社の使姫は蛇であった。使いの帰りに百足虫のために片目を潰されて以来、宇都宮に生まれる人は目が小さいと伝えられている。
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マタギ 1956年 宮城県 貞観元年(859)、上野国の赤城明神と日光山二荒大権現の神々が戦争を始めた。二荒の神は日光山麓に住む弓矢の名人、万三郎為信に赤城明神を討つことを命じた。万三郎は大蛇となった赤城明神を討ち取り、以来万三郎はマタギの神として崇められ、マタギの先祖であると伝えられるようになった。
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テング 1936年 岐阜県 鞍馬山の天狗に使われた60歳位の老人がいた。ある時忽然と現れ鉱山で寝ないで働いていた。また病人にはその原因を告げた。鉱山廃止の際に鞍馬に戻るといって姿を消した。天狗も現れたが、その姿は束帯姿だと言う人と山伏姿だと言う人がいる。
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ユウレイ,スズメジゴク 1929年 長崎県 雲仙岳の雀地獄は、昔、雲仙岳にあった大寺院の稚児二人が、白雀を巡って争いとなり刺し違えて死に、それがきっかけとなって一山の宗徒が互いに争いとなり、寺がすべて焼けてしまった跡に湧いて出たという。旅の僧は雀地獄を訪れて、夢に二人の稚児が死後も幽霊となって争いつづけているさまを見せられた。
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チゴ,フクノカミ 2001年 京都府 人一倍慈悲の深い小籐太という男がいた。あるとき小籐太は荷運びをして10銭を得る。茶屋に立ち寄ると疲れた稚児に出会い、10銭を与える。稚児は喜び、都へ帰ると小籐太の元へ行くことを約す。稚児は元は丹波にいたが、家の主が極貧なために逃げてきた、小籐太の家には恐ろしいものが住み着いていたので入れなかったが、これからは貴富にしようと約束する。帰宅して袋を開けると10銭は元に戻っていて、小籐太はこれは福の神に違いないと喜ぶ。
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テングサマ,ヒ 1980年 静岡県 夜、山の中に火がチラチラ見えるのは、天狗の行列であるという。
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ガラッパ 1982年 鹿児島県 室町時代、高城領主の稚児が淵で溺れ死んだ。河童が引きずり込んだと考えた領主は河童を退治した。
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