ヤコ 1954年 鹿児島県 米や御酒を供えて祈祷すると、ミコがシケをふるい出し、ミコはヤコの欲しがるものをしゃべり出す。法者がこれを家人に取り次ぐ。家人は藁でツト(苞)をこしらえ、小豆飯や、魚などを次々と入れる。最後にヤコも中に封じ込む。そして弓矢を射て、お経を唱えながら送り出し、川の端か人の通らないところにそのツトを置いてくる。
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ヤコ 1954年 鹿児島県 鹿児島市外の吉野村では、恨みを抱いている人が夜中に、「ヤコをつけてやる」一心に祈るとつくものだという。
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ネコ 1973年 鳥取県 普通の猫は開いた戸口の柱に体をすり寄せるように入ってくるが、化けるようになった猫は開いている戸口の真ん中を通る。
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ヤマノカミ 1989年 鹿児島県 昔、イノシシを射ろうとしてあやまって山の神を射てしまった人が病気になって死んでしまったという。
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アマザケバンバァ 1963年 山梨県 毎夜村里の戸口を訪れて甘酒や酒を売ろうとする。戸口に甘酒や酒は嫌いだと書いて貼っておいたら来なくなった。
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チノカミ 1991年 静岡県 地の神の祠は藁製で毎年作り替える。これを石製にしたところ、病人が出た家がある。
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ヤコ 1966年 長崎県 稲荷様をヤコ使いという。ヤコ様は鼠のようなもので、ぞろぞろついて歩く。ヤコの千匹連れという言葉もあり、ヤコ祀りもかつてあった。
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キモン 1977年 秋田県 鬼門に入り口や戸口をつけてはいけない。つけると病人が続出してしまう。
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ユリワカダイジン 1992年 群馬県 昔巨人が碓井川を跨いで砂技に向かって弓を射た。その時射た矢で中木山に穴があき、今星穴と呼ばれている。また矢が落ちた所が下仁田の矢川である。足跡と呼ばれる窪みが今でも残っている。
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ヒトツメコゾウ 1977年 神奈川県 一つ目小僧がくるといって、2月8日には、ヒイラギに魚の頭をつけて戸口にさしておいた。
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ヤコ 1954年 鹿児島県 揖宿郡喜入村では、ある人が他人に恨みを抱いた場合、ヤコをつける。ヤコは魚と小豆飯が好物なので、それを1週間くらい持って行って食べさせ、今度はヤコをつける相手が通るところに置いておくと、1週間くらいでつくようになるという。
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ヤコナガシ 1954年 鹿児島県 喜入では、ミコ(カンサマ)を頼み、その1週間後に、小さい板に小豆飯や魚を載せて川にヤコナガシをしたという。西桜島では、明治の中頃、部落にミコとザクツ(盲僧)がいて、ザクツが御占をとり、何日も祈祷に来た。その後にミコを立て、ワラツトに供えた物を入れて、家人が夜中に海に持って行って流し、ヤコを送り出したという。
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ムジナ 1976年 東京都 夜更けに名前を呼ぶ声がするので戸を開けると誰もいない。毎晩それが続くので、戸口で待ち構えて声がしたとたんに開けるとムジナが驚いて逃げた。ムジナが人間の言葉を話すときは息切れしているように発音するという。
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ヤコ 1954年 鹿児島県 志布志の大崎には、昔、ヤコを飼っている婆さんがいて、ヤコが子を4、5匹生んだという。近くに行くとヤコを憑けられるといって恐れられたという。西桜島でも、以前にヤコを飼っている婆さんがいて、ヤコが子を生んだと評判になった。ヤコを飼う家は家を潰すと言われているという。
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コウジン 1972年 長崎県 荒神は家を守る神。旅に出るときに、額に荒神様の灰を付けていくと怪我をしないという。戸口を守らすといって、荒神様は常に戸口を向けておくという。カマドの前のある場所は女性は通ってはいけないという。
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ヤマノカミ 1984年 山梨県 正月21日は山の神の日で、この日は山の神の矢射りの日で、山の神が矢を射るので山に行かない。
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キモノ 1956年 宮城県 子供を丈夫に育てるために麻の葉模様の着物を着せたり、男児には女児の着物、女児には男児の着物を着せるなどする。
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ワラニンギョウ,ゴスンクギ 1933年 大阪府 ある森に丑の刻参りのわら人形があるというので見に行くと、5寸釘が7・8本突き刺さった状態のわら人形が楠に打ち付けられてあった。
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ヤコ 1954年 鹿児島県 大崎の法者の話によれば、ヤコを飼っている人が死ぬと、ヤコはあちこちへ散らばって、災いを人に及ぼす。また、よく世間で、何々が憑いたと言っているが、全てヤコと一緒のものだという。
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ザシキワラシ 1983年 岩手県 座敷わらしは曲がり家にいる。座敷わらしには男も女もいて、絣か縞の着物を着ている。それがいる家はカマドが栄える。座敷わらしは姿は見せずに、しかし戸を開けて移動する。その姿が見えるようになるのは、家を出て行く前兆という。
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オニ 2000年 高知県 正月14日(小正月)の夜に子供達は、その日から使い始めた竹製の柄杓を持ち、家々の戸口で「カイツリ、カイツリ」と言いながら、集落内を回る。家人はその柄杓に若餅を入れる。また仮面や頬被りした若い衆が道中に隠れており、子供達は彼らを鬼と呼んでいた。
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