アノヨヘイクフネ 1990年 高知県 人は死ぬと、あの世へ行く船が三途の川で待っている。その船はいっぱいにならないとあの世へ行けない、行かないという。そのため同じ部落で人が続いて亡くなると「連れ誘うた」という。
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ワカイムスメノナキガラ 2000年 沖縄県 難破した船に乗って死亡した若い娘の亡骸を火葬している時、男が話しながらその亡骸を棒で叩いた。すると亡骸から火が出て一直線に男の口に入った。
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(ゾクシン),ホトケサマ 1933年 新潟県 仏様にキュウリを供えるとあの世で洪水にあう。
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アノヨヘイクフネ 1990年 高知県 船の上から手招きされるとあの世へ行ってしまう。「帰れ」と言われたらあの世へ行かず、現在へ戻ってくる。
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ウグメ,ユウレイ 1925年 大分県 ウグメとは、妊婦が出産に失敗して母子ともに死亡してあの世に行けなかった者が、幽霊になった姿である。
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シロイモノ,(ゾクシン) 1964年 福島県 葬式の夜、皆が寝静まった頃にガタガタと音がしたので驚いて起きて行くと、白いものが死人のそばから外へと飛び出していった。障子に爪で引っかいた跡が残っていた。また、死人に涙がかかると行くところに行けないといって枕元で泣くことを嫌うという。
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ネンブツイケ 1990年 岐阜県 花山院が池にかかる大橋から「南無阿弥陀仏」と唱えると、淵から「仏、仏」と水の音が聞こえた。高倉天皇が勅使を出して調べさせたが、本当に「仏、仏」と音がする。
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ホトケサマ 1982年 新潟県 彼岸の中日には仏様が寺参りに出かけるので、肉や魚を食べてもよい日だといい、アケの朝には、仏様があの世へ帰られるので、夕飯には必ず魚を食べ、途中で戻った仏様が戸口で家人の口を嗅ぎ、生臭いので安心して帰られるという。
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カガミ 1998年 静岡 夜、鏡を表にしておくと、あの世に吸い込まれる。
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(リンシタイケン) 1964年 滋賀県 臨終の際、ある人が、「如来さんの橋が折れたので行けない」と叫んだ。
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ショウネンダマ 1952年 兵庫県 昭和22年、太山寺の照明瀧下流の絶壁で墜死した人の亡骸を持ち帰った後、自分の家の向かいの家の娘にはショウネンダマが見えて、朝まで便所に行けなかったという。
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ホトケサン 1975年 静岡県 8月15日には、仏さんが畑の見回りに行くといって、そのお弁当として赤飯団子を3つ、ちゃわんに入れて仏さんにあげる。
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ヒメユリ,ナミダ 1939年 長崎県 姫百合という名の娘が死んだことをたいそう悲しんだ父親が、娘の死体の顔に涙を流すと、死んでいた娘が生きあがった。人が死んだときには顔に涙を落としてはいけない。
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ホトケ 1984年 新潟県 仏オロシに関する俗信。なやみごとや困ったことがあると、仏オロシをした。あまりおろすと仏の位が下がったり、仏が負けたりするなどという。
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リュウセンジノヘイアンブツ 1952年 鳥取県 かつて賊が龍泉寺の平安仏を盗んで屋外に出たが、いつまでも寺の周囲をぐるぐる廻るだけで、遠くには行けなかったという。
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ナミダ 1936年 島根県 出棺のとき、近親者が棺桶の蓋をとり、餞別を入れてやるが、涙が死体にかかることを忌む。
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ホトケサマ 1982年 新潟県 彼岸の中日に仏様は、みやげダンゴ(ボタ餅)をもって一旦あの世へ戻ってこられ、この日の夕方には藁火をたいて迎え火をする。
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ホトケサン 1995年 群馬県 御巣鷹山に白装束の者が出た。日航機墜落事故で迷っている仏さんがいるのかもしれない。
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(ヨミジガエリ) 1982年 新潟県 ある人が死んであの世に行ったら、知人が大勢で忙しそうに働いており、それを見て帰ってきた。
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(リンシタイケン) 2001年 新潟県 あの世まで行って、極楽や血の池や針の山を見て生き還った。
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ミサキ 1965年 高知県 同じ場所で何人も死んだり、仏になれずに迷っている死者が固まっていたりしているときなどを、「ミサキがびっくりして漁ができない」という。
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