カッパ 1975年 香川県 宇賀地帯では蛇除けに「清正公、大神宮、渋谷の観音、鹿の角」と唱える。河童が霊威を怖れかしこむのであろうという。
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キヨマサコウ,ユメ 1975年 山口県 加藤小菊家では、清正公を祀っている。4代ほど前に与十郎という人が眼病になった。清正公に願を掛け、一週間寝ないで参ったところ、枕元に清正公が立って「お前の所に行きたい」と言ったので肥後の本明寺から勧請したという。
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ヤマノカミサマ 1965年 長崎県 鹿狩りの時、鹿の背中に御幣が立っているのを見た人がいる。山の神様が鹿に乗っていたのだろうという。
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(キヨマサコウ) 1981年 熊本県 昔上方で大地震があったとき、酒蔵が人もろとも地面に埋まった。埋められた人は日頃信仰していた加藤清正公に祈ったところ、夢に清正公が出てきて言うには、鮭を少しずつのんでのどの渇きを癒せとのこと。決して飲み過ぎるなという。その教えを守っていたら、数ヶ月後に救出されたという。
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キヨマサ,(ゾクシン) 1972年 長崎県 清正公は戦の神である。毒蛇に噛まれて死んだので、お茶をあげてはいけないという。
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メドチ 1980年 青森県 川の側の人は川で泳いでもメドチに尻を抜かれない。山の人が泳ぐとやられる。
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ハクオウサマ,ダイジャ 1991年 愛媛県 土佐の孫八という猟の名人が僧都で鹿を撃った。鹿は白王様の大岩の下の淵に入った。孫八が行くと白い大蛇が鹿を巻いていた。孫八は「身はいらんから角だけくれ」と言って角をもって帰った。白王様の祠に鹿の角があるのはこの由縁。
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エンコウ 1975年 高知県 夜には川にいるエン公に引っ張られる。
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(ゾクシン) 1998年 長野県 天照大神宮の氏子で、大病になった時に氏神に願を掛けて全快すると、その氏子はその時から「うぶすな様の子」として生まれ変わるという。
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ヤマノバアサン 1986年 愛媛県 栄野カ子ヨ(明治24年生)が38歳の時に病気になり、山の婆さんから手の中にあるものをいただいてから何年かして、大清水にお参りに行きそこで朝御飯を食べていると前に座っていた巫女さんが突然ビリビリとして青い顔になった。巫女さんは神づけして、自分は山のばあだが、助けてもらった恩を忘れたかと言ったといい、その時から山の婆さんを信仰し始めた。
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エンコ 1991年 愛媛県 あるおばあさんがエンコを助けたら、お礼に毎朝家の前の鉤に川魚が掛けられた。その鉤を鹿の角に変えたら、エンコが来なくなった。エンコは鹿の角が苦手。川に行くときは鹿の角を身につけると良い。
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ダイジングウサマ,ヒノタマ 1967年 栃木県 1920年ころのこと。火の玉が飛んできて毎夜石田家の裏の柿の木に止まって、評判になった。足利の長岡の神社の神主に見てもらうと、大神宮様が合祀を嫌って逃げ出したのだというので、別の社に移したところ、出なくなった。後日、行商人がピカピカ光る砂石を拾って、不思議に思って聞いてみると、それが大神宮様の御神体だった。以来大神宮様の御神体は砂石である。
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オオカミ 1985年 和歌山県 昔は山に炭焼きに行ったときによくオオカミが出た。オオカミは怒ると怖いが、恩を知っていて、弁当や魚を食わしてやれば恩を感じて送り迎えしてくれるという。
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ヤマノカミ 1965年 長崎県 鹿は山の神のお使いであり、山の神が通る道と鹿が通る道は同じである。
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カッパ 1975年 高知県 河童は鹿の角を嫌う山師や猟師は鹿の角を携行する。川へ1人で行くと河童に肝を抜かれるので、行く際は鹿の角を持っていく。
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テング 1953年 埼玉県 天狗に、山から転げ落ちた時に助けられた、という話がある。
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リョウトウノカメ 1975年 元亀2年の霊陽院義昭公が信長公に押し込められた時にも両頭の亀が出た。
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ヘビ,ワラビノ(オン),(ゾクシン) 2000年 青森県 ヘビに噛み付かれても「わらびの恩忘れたか」と言って、傷口にわらびをつけると治るという俗信がある。
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カッパ 1977年 秋田県 子どもが深い川で泳ぐと、河童に呼ばれて溺れるという。
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クマ,(トナエゴト) 1978年 静岡県 熊を捕らえるときには、「千人助ける、千人助ける」と唱える。熊の胃が病気に効き、千人助けるであろうことから。
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カンノンサマ,フエノネ 1929年 熊本県 笛鹿という里では、いつからか観音の堂ができた。観音様は、里に大事があった時には鹿に乗って笛を鳴らして、里へと下ってきた。里の人は、この姿を見ると膝まづき、災厄に備えた。これまで大火を逃れてきたのは、観音様の徳であり、里の名を鹿と笛から笛鹿と名づけた。
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