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番号 C0411169-000

呼称(ヨミ) ソデフリチョウノユライ,フルダヌキ
呼称(漢字) 袖振丁の由来,古狸

執筆者 宮城縣

論文名 妖怪変化・幽霊:事例篇

書名・誌名 宮城縣史 民俗3
巻・号/通巻・号 21巻
発行所 財団法人宮城県史刊行会
発行年月日 S31年10月20日
発行年(西暦) 1956年
開始頁 471
終了頁 562

掲載箇所・開始頁 481
掲載箇所・終了頁

話者(引用文献) (『郷土の伝承』成田芳無氏報)

地域(都道府県名) 宮城県
地域(市・郡名) 仙台市
地域(区町村名) 宮城野区

要約 仙台市小田原の一角に蜂谷屋敷と呼ばれる地域がある。そこはもと蜂谷長者といわれた蜂谷定国の屋敷で、藩政時代その一角に栗の古木があった。その頃夜になると老樹の下に、振袖姿の白い顔の女が佇んで、小路を通る人にニタニタ笑いかけたといわれ、その通りは夕方になると通行が途絶えてしまった。それを聞いた剣客狭川新三郎が夕方に出かけると、やはり怪しい振袖姿の女がニタニタ笑いかけた。新三郎が小柄を投げつけると、キャッと声を立て手応えがあって、女の姿は闇に消えた。翌朝調べると、劫を経た古狸が咽喉を刺されて死んでおり、それ以来妖異は絶えてしまい、誰ともなく袖振丁と呼ばれるようになった。その後、誰が建てたのかこの屋敷内に狸塚とよぶ小祠があり、明治の頃まで残っていたという。一説にこの通りの屈折の形が振袖に似ているからともいわれる。
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