タヌキ 1985年 高知県 母親の声が聞こえたので息子が探したが見つからない。帰宅すると母親は家にいて、バラがきになっている息子の姿を見て驚いた。おそらく息子が狸に騙されたのだろう。
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キツネ 1981年 東京都 7・80年前、頭が変な息子が狐に化かされた。振袖姿に化けた狐に、息子はついていった。山に入り、狐は息子を裸にして、息子の「宝物」をいじくって逃げた。裸で歩き回っているのを樵が見つけて助け、着物を着せて家まで送っていったという。
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ユメ 1966年 愛知県 ある母が船頭の息子の夢を見た。のちに息子は遭難していたことが分かった。
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トノサマノムスコ,コウシンサン 1960年 京都府 後妻をもらった殿様は先妻との間の息子を隠したが、後妻は見つけ出して息子につらく当たったため、息子は池に身を投げて死んだ。殿様が池に行くと息子が自分を祀ってほしいと現れ、以後庚申として祀られた。
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キツネ,ウセモノイナリ 1993年 岐阜県 昔、一人息子を戦でなくした母が、高徳寺で毎日祈る。ある日、祈っていると目の前に亡くなったはずの息子が立っている。母が手を差し出すと消える。それは狐が息子に化けて出てきたのだ。
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タマシイ 1989年 岐阜県 一人息子を戦地にやっている母親が川で菜を洗っていると、軍服の息子がこちらを向いて敬礼して笑っていた。母親が道まで上がるともういなかった。そこへ、息子の戦死の知らせがきた。
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イキピトゥヌタマシイ 1977年 沖縄県 イキピトゥヌタマシイとして、幻視することがある。たとえば畑に息子が弁当を持ってやって来る姿が見えたが振りかえると誰もいなかった。しばらくすると全く同じ状態で息子が弁当を持ってきた。これはイキピトゥヌタマシイで、やってくる息子の前触れだった、など。
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キツネ 1987年 長野県 野辺山の開拓の話。ある人が新しい唐傘を持っていったが,油をみんなとられてしまい,しまいに唐傘までもとられてしまったという。
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ヘビ 1993年 岩手県 ある日、ヘビが殺されるところを息子が見ていたら、殺した人でなく息子がサラワレタ(具合が悪くなった)。祈祷してもらって治った。
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キツネ 1930年 兵庫県 鉄砲うちの老母が狐に憑かれ、油揚げや赤飯を毎日いくら食べさせてやっても腹が減ったといっていた。息子がいくらでも食わせてやるから早くのいてくれというと、狐は油揚げ50枚と赤飯5升を要求してきた。息子がそのとおりにしてやると狐は母親から離れた。息子は腹を膨らませてひょろひょろと歩いている狐を一発のもとに撃ち殺したという。
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イヌガミ 1998年 徳島県 2番目の息子が、中学2年の2学期から犬神に憑かれて学校に行かなくなった。気が狂ったように叫んだりするのだが、医学的にはどこも悪くなかった。8年以上経って、祈祷師の力を借り、息子の同級生の母親が自分の子供が勉強のできが悪いため、頭のよい息子を妬んで憑いたとわかった。結局憑きを落とすことはできず、息子は若死にした。
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テングサマ 1936年 岐阜県 子守女の息子が3歳の時、畑仕事の途中で行方不明になった。後に平湯峠で同村の者がその息子と出会った。その子が言うには天狗にさらわれ修行を積み、今ではどこでも好きなところに飛んでいけるようになったという。
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バケジゾウ 1932年 三重県 長い刀をさして夜歩きをする息子を心配して、母親が地蔵に祈願をしていた。地蔵が「刀が一寸長い」と言うので、母親は息子に意見して刀を縮めさせた。息子が夜遊びをしていたら、怪異があったので斬りつけたら、地蔵が袈裟がけに切られていた。
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カッパッコ,カッパ 1985年 福島県 12月1日をカッパレ(川入り)の朔日といって、昔この日にある家の息子が毎日海に行くのでお母さんがかっぱっこ(河童)に食べられてしまうと心配して、ぼた餅をつき、息子はそれを河童に食べさせた。お腹いっぱいにさせて、息子は命びろいしたということからこの日にぼた餅を食べる。
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ダイジャ 1963年 山梨県 けちな親子が息子の嫁に「飯の嫌いな子」をもらいたがる。ある日息子が山で泣いている女に出会う。「誰かに嫁にもらいたい」と女は言い、息子が「飯が好きか」と尋ねると、女は「飯ほど嫌いなものはない」と答えるので嫁にした。息子の留守中に女は大釜で飯を炊いて一気に食い、押入れに入って「人くさい」という。息子はただものではないと思い、「山へかえれ」というと、女は「帰るが飯を籠一杯に持っていく」という。籠を背負って山へ行くが籠がだんだん軽くなるので振り向くと女の着物を引っかけた大蛇がいた。
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フタゴノイケノヌシ 1987年 長野県 臼田町上小田切の金持の息子は,常々双子の池の主になりたいと言っていた。ある日突然息子がいなくなったので,人々が双子の池を捜すと,やはり息子は池に飛び込んでしまっており,池の淵には息子の草履が置かれていた。竜神が雄池の真ん中で頭だけ出して,「俺は双子の池の主になってこんな姿になってしまったから捜さないでくれ」と告げて引っ込んでしまった。
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ダイジャ 1983年 岩手県 戦時中、3人のお婆さんが出征した息子の無事を願いに、底沼大明神に行った。そのうち1人だけには、沼から柿の木のような色の大蛇が頭をもたげてくるのが見えて、恐ろしくて願掛けできなかった。願掛けした2人の息子は帰って来たが、大蛇を見たおばあさんの息子は戦死していた。
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キツネ 1991年 奈良県 ある家の息子が突然山に行った。山に探しに行ったら寝ていた。話を聞くと、素麺をご馳走になって寝ていたのだという。けれども素麺ではなく、食べていたのはミミズだった。狐が騙していたのである。
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キツネ 1990年 福島県 夜、魚を持って山道を家に帰るとき、変な方へ行ってしまった。気がつくと魚と思って持っていたのは木の葉になっていた。狐に騙された。
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イキリョウ 1985年 高知県 息子が病気になったので、普段着を持っていって見てもらうと、この家族をうらやましがる隣人の霊魂が災いをもたらしていた。お祓いをしてもらうと息子も良くなった。
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キツネ 1983年 岩手県 1930年前後のこと。話者の母は炭焼き小屋にいる息子に夕飯を持って行って、行方不明になった。夕飯が遅いので息子が心配して足跡を追うと、その脇に狐の足跡が附いていた。母を見つけたときには夕飯は食べられていた。
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