ヒトノケハイ 1992年 山形県 1人で留守番していると、だれもいない部屋なのに人の気配がする。
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オサエブチ 1976年 山口県 おさえぶちという化物がいる。
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キツネノヨメドリ 1957年 新潟県 狐は提灯を点けたり消したりして来る。狐のよだれが垂れるから。
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ネズミ(ゾクシン) 1934年 奈良県 鼠を足で追うと夜中におさえられる。
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キツネビ,シンダキツネ,ヨダレ 1977年 青森県 狐火は赤くて丸い火が1つポッとでたらバラバラバラと続く。それはまた、死んだ狐とも、よだれともいう。
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(ゾクシン) 1983年 群馬県 「川の向こうにきれいな花があるから行きたいのだがいけない」「行きたいのにだれそれが火をともしているので行けない」などの言葉を言うとその人の死は近いといわれる。
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タヌキ 1965年 高知県 おぼろ月夜に提灯をつけて歩いていたら、後ろから「おーい、おーい」と声がする。返事をすると「どこへいきや、どこへいきや」と声がしたが、人間の声と違い、唇を震わして出しているような声だった。「だれぞ、だれぞ」と尋ねたが、返事が無かった。狸の仕業。狸は今も出る。
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キツネビ 1932年 熊本県 キツネビは必ず雨のしょぼしょぼ降る日に、決まったところに出る。狐の嫁入りと称し、狐の流すよだれが光るのだとも言われている。
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カイオン 1958年 香川県 ネゴヤで寝ていると向かいの山で、大勢で木を切っている音がする。しかしだれもその夜木を切った者はいなかった。
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(ウマレカワリ) 1973年 三重県 死者の質がいいときには、足の裏にその名前を書いてから葬る。かみやまという場所でそれをしたところ、その名前を足の裏に書かれた赤ん坊が桑名で生まれた。赤ん坊の足をその死者のさんまいの土で撫でると、名前は消えたという。
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タヌキノヒ 1975年 高知県 夜、暗い山に青い火がポッと光るのをタヌキの火という。おしっこをして振りまくとなくなる。タヌキのよだれが光るとも、眼が光るともいう。
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キツネ,キツネッビ 1955年 山形県 小坂沢で夜、キツネッピにあった。こういうときは何か投げてやればよい。キツネッピは狐のよだれが光る。人のそばに狐がいて、遠くで光る。
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ウマレカワリ 1984年 福島県 亡くなった人の足の裏に墨で名前を書いておくと、赤ん坊に生まれかわったときに足の裏に名前のある子が生まれる、生まれかわりの人には痣がある、という。
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テン,オオニュウドウ 1941年 新潟県 寺に貂がいたので、だれも金の催促には行かなかった。それを知らない者がやってきて、本道に泊まっていると、大入道が睨みつけた。驚いて住職の部屋に言ったが、天井裏で威嚇するので、滞在することができず、金も持ち帰らず帰って行った。
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ケンムン 1974年 鹿児島県 赤ん坊ほどの大きさで頭の毛が長く赤い。手足が長い。よだれが青白く光る。大木に住み、その木を切った人の目を突いて祟る。漁が上手だが蛸を嫌う。
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マジナイヲスルヒト 1964年 福島県 まじないをやるのは職業的専業者だけでなく、いくらか特異な人が男女ともにいる。多くは中年以上で、先の人から伝授してもらう。他人に教えると自分の呪法がきかなくなる。あまり長くやらないときかなくなることがあり、このときは法とりかえといって呪法の交換をするとまたきくようになる。また、まじないをする人は狩りに参加しない人が多い。
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キツネノヨメイリ 1983年 千葉県 夜、さびしい道を歩いていると、向こうの方に灯が列を作って見えることを狐の嫁入りといって、狐が嫁入り行列のために提灯を持って歩いているんだといった。狐のよだれを木につけて、夜に遠くから見ると光るのでこれをいったのだろう。
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タマシイ 1981年 和歌山県 1980年のこと。ある人が病院で亡くなった夜に、その留守宅を掃除に行ったらその家に灯りがともっていた。だれかもういるのかと思って近づいたら、真っ暗だった。魂は人が亡くなったあとでも家に帰ったり、移動したりする。
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ナマメスジ 1982年 岡山県 なまめ筋は知らない人もあれば、多くの場所にあると言う人もいる。40年ほど前、豪胆で知られた村長が、役場から夜遅く帰宅しているとなまめ筋で背筋から水を浴びたような恐怖感に襲われ、後戻りして役場へ泊まったという。
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ガマ 2001年 鹿児島県 ガマは3、4才の童子の姿で、髪の毛をオカッパにして鼻汁とよだれをたらしている。これは水中にすむ怪で、伊仙町面縄畑の人が話していたという。
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タヌキ,キツネ 1986年 愛媛県 とあるおじいさんが山で炭を焼いていて夜に炭火を止めようとして小屋の中にいるうちにうとうとしてしまった。そのとき、「じいさん弁当持って来たぞ」という声が聞こえたのだが、だれもいなかった。たぬきやきつねは人の口真似が上手く、実際何をいっているかわからないが、人が遠方で話しているのと同じようなかんじに聞こえるのである。
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