カワウソ 1923年 山形県 化けるのは獺のこともある。
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カッパ,カワウソ 1935年 新潟県 河童は獺の化生かもしれない。獺は悪戯好きで、入道に化けたり娘に化けたりして、魚を食べる。人に害を与えるほどではない。
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(カワウソ) 1980年 千葉県 香取の浦の島々には獺がいるが、島人はぼら(鯔)という魚が化けたものであるという。これはぼらの腹にある「うす」というものが、獺にもあるからである。
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カワウソ 1933年 山口県 老獺が竜王の親族に危害を与えた。竜王が大亀になって近所の貧乏人に獺退治を依頼した。退治した猟師は、竜宮に行って長者となた、
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カワウソ 1935年 広島県 海に古来獺が住んでいて人を訛すと伝えられている。姿を見た人はいないが、砂浜に足跡があったとか、魚の目玉の周りの筋肉だけを食われたとかいう。何某が浜をふらふらしていたのも獺の仕業という。人家に侵入しないように9月16日に魔除けのお札を峠に立てる。
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カワウソ 1948年 新潟県 人の家が無いところに突然家ができたり、急に人家がなくなったりすることがある。このような幻覚を見せるのはおそらく老獺であろう。
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カワウソ 1948年 新潟県 夜歩いていると、突然前が見えなくなる。歩きつづける田の中に入ってしまう。あっと思うと、急に明るくなるという。獺の怪の仕業ともいわれる。
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カワウソノゴトキケダモノ,ライジュウ,カイジュウ 1922年 徳島県 文化の頃、航海中に落雷があって、その後獺のような獣が船中にいたので、雷獣として見世物にした。
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カワウソ 1929年 長崎県 何とも知れぬものが船にのぼろうとすることがある。ある時、沖に人のいない船があり、強気の男が行くと、果たして出てきた。やっとのことで帰ったが、これは河獺のすることだろうと言う。
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ウミカブロ 1933年 新潟県 佐渡では海獺を海カブロと言う。両津の港付近に住み、よく人を誑かすと伝えられている。
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カワウソ 1948年 新潟県 獺の怪が出るところがある。ある夜、女に化けて出てきたので追い廻して捕まえた。何度も激しく叩かれたが、いっこうに正体を現さない。そのうちに夜が明け、女の髪だと思っていたのは草であった。しかし叩かれた跡はしっかりと残っていた。
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〔リュウギョ〕 1983年 鰡という魚は年数を経ると、トドやアザラシに化すという。
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カワソ,カワウソ 1985年 愛媛県 子供が放屁すれば「カワウシオドシが来る」といって戒めた。深夜帰宅している途中放屁したら、数匹の獺が集まってきて道をふさいだ。困っていると中間が通りかかって同道を頼んで無事帰宅できた。
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クダキツネ 1974年 長野県 ある人が信州伊奈郡松島宿の村で怪獣を殺した。猫ほどの大きさで顔は獺の如く、毛は全て灰色で尾は太く鼠のようだという。誰も見た事がなかったが、信州の方言である「管」という獣とされた。これは妖物で、人に姿を見せず、代々これが憑いている家があるという。
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オオオトコ 1991年 奈良県 川へ魚を捕りに行ったら、いつもは捕ったことがないような大きな鮎がかかった。そしてその鮎を魚籠に入れた。それから少し川上に行ったら、川の向かい側を大きな人が通った。その後、魚籠を見たら、大きな鮎はいなかった。
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(リュウギョ) 1983年 鰡という魚は年数を経ると、トドやアザラシに化すという。この魚は武蔵国あたりで産まれ、そこから次第に西に進み、1年ほどあとには紀州の海から大洋にでる。その時には網にかかっても突き破って逃げ、針にかかっても引きちぎって逃げる。そして数年を経るとトドになり、それからまた数年後にアザラシに変わる。また極寒の地を好み、蝦夷地に多く住むようになる。
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オダイシサマ 1985年 愛媛県 年に一回、床の間に臼を置いておくと、夜、お大師さまが来て、臼の目切りをしてくれる。
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ハナサカジジイ 2000年 東京都 (犬の)お墓に1本の木が生えてどんどん大きくなった。この木を切って臼をつくり、餅をついたら臼の中からお金がざくざく出てきた。
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アユ 1932年 奈良県 北条時頼入道が諸国行脚の途中、ある庄屋の家に止宿した時に病気になった。村人が心配して村近くの瀧に、入道が回復するなら生き返れと祈願して焼き鮎を投げ入れた。すると鮎は生き返り、それとともに入道も回復した。今もそこには背の半分焼けた鮎がいる。
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ウス 1916年 山口県 空の臼をつくと、鬼が来る。
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シロイイヌ 2001年 青森県 どれほど経っても犬が帰ってこないから迎えに行ったところ、死んでしまったと告げられた。爺さんはその死骸を引き取っていって家の栃の木の下に埋めたが、やがて木が大きくなりすぎてしまったので、これを伐って臼を作った。すると、その臼でついた餅が、大判小判となった。それを見た隣の爺さんも儲けようと思って臼を借りたが、ついた餅は犬や牛の糞になってしまった。怒った隣の爺さんは、この臼を割って燃やしてしまった。
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