アヤシイモノ 2000年 沖縄県 夜に道を背にして立っている人には声をかけてはならない。声をかけられたら数声かけさせてから返事をしなくてはならない。
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ヒトコエノイミ,ボウレイ,ヨウカイ 2001年 沖縄県 沖縄国頭地方では、夜に声を掛けられたら必ず返事をし、それも二声で返事をしなければならない。返事をしない場合は不審者とみなされ、一声で返事をすると亡霊か妖怪の類だとみなされる。また夜に後姿だけの人間を見ても声を掛けてはならない。無言のままの後姿は亡霊であるからだという。
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ヨーツクヨーツク 1975年 山口県 ヨーツクヨーツクという声に返事をしてはいけない。
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ヨブコエ,アヤカシ 1992年 広島県 海から「こっちに来い」という声が聞こえてくる。声に呼ばれていったら死ぬ。6,70年前にその声に殺された人がいる。
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タヌキ 1978年 和歌山県 夜、山の仕事小屋で樵が10人くらい話をしていると、外で「オーイ」と2、3人で呼ぶ声がする。皆で「オーイ」と返事をすると、外の声はしなくなった。声の主は2、3匹の狸であった。
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タヌキ 1991年 愛媛県 向こうから「おーいおーい」と声がする。答えると「どこへ行くものぞー」などと聞いてくる。狸が人間の言葉を話した。昔の狸は偉かった。
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ヨビイシ 1967年 福島県 呼び石といわれている石の前に立ち声を発すると返事があるという。
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テング 1974年 山梨県 山にいると、天狗が「オイオイ」と声をかけてくることがあるが、それに返事をすると連れて行かれてしまうという。
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(ゾクシン) 2001年 沖縄県 人に声を掛けられたら一声ではなく三声で返事をしなければならない。一声だと亡霊だとみなされるからだという。
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タヌキ 1971年 高知県 山に向かって歩く狸を始めて見た。後ろから呼びかける者がいたが、誰かと聞いても返事をしない。一人で歩いていると、マントを着て前を歩く大きな人がいた。いくら歩いても追いつかなかったが、急に姿が見えなくなった。すべて狸の仕業だろう。
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アヤカシ,ヒトゴエ 1992年 広島県 山で声がするので、そちらへ行くと声はだんだん山奥に移動していく。ついて行くと迷う。
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タヌキ,キツネ 1994年 京都府 「山では返事をいっぺんにするな」と言う。呼ばれてすぐ返事をすると、狸や狐・魔のものの神通力に引っ掛かる。誰かが呼んでいるのが聞こえても、初めは聞こえない振りをして聞き逃し、二度目に呼ばれたときに返事をする。狸などは二度と同じようには言わないから、悪戯を見破ることができる。
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タヌキ 1981年 和歌山県 狸は人の声を出して人を山中に呼ぶ。気づいたときにはもう山の中にいる。
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サケノオオスケ 1987年 山形県 11月の15日には「鮭の大助今通る」という声がするが、この声を聴くと死ぬ。
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カッパ 1960年 福島県 おじいさんが河原の小屋に住んでいると、外で声がして火をくれと言ったが拒んだ。今度はかわいい声がして小さい子がいたので「河童火をやろう」と言うと、声の主は川の中へ入っていった。
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アヤカシ,ヤマノカミ,コエ 1992年 広島県 戦後すぐの頃、山へ木を採りに入ったら2,30人が叫んでいるのが聞こえた。呼ばれるように声の方へ向かったが、次々違う方へ声の聞こえる場所が変わった。般若心経を心の中で唱えながら歩いていると声は消えた。
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タヌキ 1937年 岐阜県 狸は爺に化ける。木や竹を切る音をさせる。また僧になって太鼓を打つ。戸外に「ホイホイ」という声がして人がいないときは狸の仕業である。
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ネコバシ 1938年 京都府 橋を渡ると誰かの呼ぶ声がし、その声が聞こえると必ず川にはまる。
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キツネノヨメドリ 1957年 新潟県 狐は提灯を点けたり消したりして来る。狐のよだれが垂れるから。
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タヌキ 1935年 愛知県 小屋に泊まって炭焼きの仕事をしていたら「ホイホイ」と呼ぶ声が聞こえる。呼んでみても返事がない。仕事の続きをするとまた呼び声が聞こえる。狸の仕業と気づくと、聞こえなくなった。
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キツネ 1997年 青森県 家に帰る途中、萱や葦の中から人の声が聞こえた。その声についていったら道に迷った。きつねの仕業。
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