シキユウレイ,シキ 1929年 長崎県 旧師走の29日の夜に船を出すと、しきゆうれいに出会うことがある。普通の晩や雨の日の夜にはつくことがある。水面が白くなっており、これに会うと、船にひっついて動くために、まわりが白くなる。
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フナユウレイ,シキボトケ 1932年 福岡県 満月の頃にまよい船が出て、話し声が聞えたりする。およそ30年前、4人連れで盆の15日の晩に沖へ鯖を捕りにいくと、人の首が海面に浮かんできて、笑ったり転がったりした。捕れた魚はみな草鞋であったという。4人は発狂して死んだ。船幽霊は盆にしか出ない。しきぼとけはしきゆうれいと同じもので、船がそこへ行くと動かなくなる。
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フナユウレイ,シキユウレイ 1932年 福岡県 盆の13日に漁に出ると船幽霊にあう。夜に海面一帯が白くなるのをしきゆうれいという。この中に入ると船が動かなくなったり、柄杓を貸せといわれたりする。
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ライメイ 1980年 京都府 伏見の漁師の話によると、11月に雷鳴があれば、次の年端必ず多くの魚が取れるという。
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(ゾクシン),サカナ 1935年 長崎県 師走1日に粥を食う。この日粥を食わない内は山に行くものではない。「魚の山越え」といって、魚が山を飛ぶ日で、その魚が腹をつきぬけるという。
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クモ 1977年 山形県 あにとおじがいて、おじが町に行った日にあにがいなくなった。炭焼きで山に泊まったら、ランプと糸より車を持ってきた婆が出てきた。鉄砲で撃っても効かなかった。ランプを狙って撃ったら消えた。翌朝見ると大きな蜘蛛が傷ついていたので、あにの敵をとれた。
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モチ 1939年 愛媛県 泉村出目のある家では、師走の25日以降に餅をついてはいけないという。ある年にどうしても都合がつかずに25日以降に餅をついたが、餅が一緒においてあった練絹と共に知らない間になくなってしまったという。
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オテングサン 1974年 山梨県 師走の八日に正月のものを買うために町へ行くと、途中でおてんごうさんにおびやかされる。だから師走の八日には外へ出ない。
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セイウ 1980年 福島県 寛政10年(1798)10月29日の夜に、甚だしく星が飛び、まるで星の雨のようであったという。また江戸でも同じことがあったという。
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ナガレボトケ,(ゾクシン) 1960年 愛媛県 漁師が海上で死人を見つけたときにはすぐ船に上げる。手でするものとされ、トリカジから引き上げる。丁寧に扱うとよく魚が取れるが、扱いが悪かったときには魚が取れない。このような場合に拝んでもらうと死人の扱いが悪かったからだといわれる。海で死んだ人を家に入れると縁起が悪い。流れ仏にあった時には必ず連れかえらなければならない。
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(マジナイ) 1957年 山梨県 下駄の裏につばをつけると歯が取れない。
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クビ 1996年 神奈川県 三浦の跡を継いだ息子を北条早雲が攻め、首を切ると、居神さんのところへ飛んできた。居神さんの木の枝に首があったが、偉い坊さんがお祈りすると落ちた。
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タヌキ 1985年 和歌山県 狸は舌を出したら提燈をつけるという。師走の狸は小枝が折れてと言い、よく死ぬものであるといった。
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ユウレイブネ 1968年 愛媛県 夜、航海をしていると、普通の船は右に青・左に赤のランプをつけているのに、まったく逆にランプをつけた船を見る。この船は暗闇でもはっきり見えるという。舵を切ると、幽霊船は灯を消すという。また、変死者が出た場所を船が通ると、暗闇でも船体がはっきり見えるという。
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イボトリジゾウ 1986年 埼玉県 線香の煙をつけて祈願すれば必ずいぼが取れる。
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(ゾクシン) 1942年 三重県 7日に発って9日に帰ると死ぬ。
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ヒョウスボ 1965年 宮崎県 12月1日の師走川の日には、そばを湯でねったものを朝食べる。これを食べないと、川を渡るときヒョウスボにつけられるという。
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キツネッピ 1984年 山梨県 昔、太郎さんと富士浅間神社の間に狐っ火が見えた。そして、ついたり消えたりついたり消えたりということがあった。
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エンコ,(ゾクシン) 1968年 愛媛県 睦月では、12月1日の師走入りをエンコが出る日といって、水に入らないという。
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サルサカズキ 1934年 和歌山県 師走20日、山に行って、猿盃というものを見ると凶という。
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イキリョウ 1974年 東京都 出居衆の才覚に嫉妬した主人の妻の生霊が出居衆を昼夜を問わず悩ました。その事を聞いた主人が妻を改心させたら止んだ。
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