(ゾクシン) 1939年 和歌山県 年越し日に豆を12個焼き、1年中の天候を占うという。豆が白いとその月は晴天が多く、豆が黒いとその月は雨が多いといわれている。更に、白黒の色の交じる様で、風の有無も判断するといわれている。
類似事例 |
|
(セツブンノマメ),(ゾクシン) 1960年 愛媛県 節分の豆は真っ黒に焼き、豆を焼くときには「ろ」の四方の隅に豆を3個ずつ置いて1月・2月と名づけて、その豆の焼け具合で1年間の天気を占うという。豆が黒くなったときはその月は雨が多く、黒白が半々のときは天気と雨が半々で、白いときは天気の日が多いという。
類似事例 |
|
(ゾクシン) 1982年 山形県 作柄に関する俗信。節分の豆まきに使った豆を12個拾ってきて炉辺に置き、その焼け方で月別の天候を占う。豆が悪くなると雨が多い月。オサイドさんの夜にお星さまがいっぱいで、自分の影が見えるくらいだと一年の作がよい、など。
類似事例 |
|
(ゾクシン) 1939年 秋田県 小正月15日の晩に豆のかまきということをする。その豆の皮を14日に挽いて作るが、その時に箕でふいて豆の皮の起きるものが多いと日照りの年、ふしているものが多いと雨年になるといわれている。
類似事例 |
|
マメイリ 1956年 宮城県 マタギの家では寒三十日の間は決して豆を煎らない。豆を煎ったとき豆の跳ねる音がすると、その響きで山に雪崩が起きるという。また、節分の日に豆を煎り、その豆を食べて山へ出かけると災難に遭わず、その豆を山に持参すると災厄を除くという。
類似事例 |
|
(ゾクシン) 1958年 香川県 豆まきの豆は年の数より多く食べると早く年を寄せるので多く食べてはいけない。
類似事例 |
|
(ゾクシン) 1984年 新潟県 節分の豆まきと豆に関する俗信。まいた豆はその日には鬼が拾い、人は翌日拾う。拾った豆を山仕事に持っていくと蛇や魔物にあわない、など。
類似事例 |
|
(ゾクシン) 1958年 香川県 座敷に撒いた豆を踏むと足に豆ができる。
類似事例 |
|
(ゾクシン) 1939年 和歌山県 旧正月元日と小正月に、畔豆の茎を焚いてその火を取り、1月から12月まで置いて1年の天候を占う。白く砕けずに置けるとその月は天気がよく風もない。黒くなると雨が多く、砕けると風があり、中黒の時は雨があまりないと判断するといわれている。
類似事例 |
|
ヤマノマモノ 1975年 高知県 節分の日に豆を1升桝に1杯分、紙につつんで山に持っていって置いておく。おかしな物が出たときは豆を食べさせる。豆をだされて食べなければ、それは山の魔物である。
類似事例 |
|
オニ 1966年 新潟県 1月15日には鬼が来るので、カツの木に「12月」と書き、豆殻とともに神棚に飾る。そうすれば鬼が来た時、まだ12月で豆の花の咲いている時分だと錯覚して帰るという。
類似事例 |
|
タヌキ 1958年 徳島県 豆をもっていると狸に化かされる。
類似事例 |
|
(ゾクシン) 1975年 愛媛県 節分の時、厄年の人は四つ辻に出て豆打ちをし、厄落としをする。豆を投げ終わったら振り向かずに帰る。振り返ると厄がつくという。竹筒に豆を封じると風邪を引かないという。節分の豆を寝床の下に敷いて寝るとできものができるという。また、山へ持っていくと魔がつけるという。
類似事例 |
|
オニ,シャカ 1973年 富山県 節分の晩に鬼が豆を拾って植える。もしも生えたら一大事なので、釈迦が鼠に豆の根を切るように教え、それから畦豆の根を切るのだという。
類似事例 |
|
マメ 1940年 福島県 節分の豆の燃え具合を見て占いをする。一年の月数、12個の炒豆を炉灰に並べて静かに焼く。白く灰化するとその月は晴天が多く、黒こげになると雨が降り、半ば黒化すると風になるという。
類似事例 |
|
アッキ,カミナリ 1929年 栃木県 節分の日には、豆をまいて悪鬼を払う。また、いわしの頭を豆殻に通して、唾をつけて焼いた後、裏戸にさしておく。使った豆は、初雷の時に食べると雷災にあわないというので、大切に保存しておく。
類似事例 |
|
マメノナルキ 1931年 岩手県 昔、いつ頃のことはかはっきりはわからないが、赤沢山にあった豆の木には毎年枯れることなく豆がなっていた。村の人たちは不思議に思って大切にしていたという。
類似事例 |
|
(ゾクシン) 1958年 香川県 残った豆は神棚に供えておく。夏になって雷が鳴った時、この豆を噛むと雷が落ちない。
類似事例 |
|
マメノキ 1978年 石川県 千石原という場所に、先妻の子と後妻の子がいた。後妻は豆を植えてくるように言い、先妻の子には炒った豆を、自分の子には生の豆を与えた。先妻の子は後妻の子が落とした豆を拾って植えた。その豆の木はとても大きく育ち、切り倒すのに鍛冶屋を頼んだほどだった。
類似事例 |
|
ダイコクサマノトシトリ 1965年 岩手県 十二月十日の「大黒様の年とり」では豆料理を供えるが、豆製品四十八種を供えると果報があり、また自分の年齢くらいの豆を握れば果報があるという。
類似事例 |
|
マメダ 1981年 酒買い豆狸の歌。「雨がしょぼしょぼ降る晩に、豆狸が徳利持って酒かいに、酒屋のぼんさん泣いていた。なあんで泣くかと聞いたらば、豆狸のお金が木葉ゆえ」(京都)など。
類似事例 |
|