モウジャ,(ゾクシン) 1933年 埼玉県 お盆に死んだ者はあの世で亡者仲間に「盆に来るなんて馬鹿だ」と頭を叩かれるので、炮烙をかぶせて葬るという。
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オニ 1978年 山梨県 盆の内に亡くなった人は頭にザルを被せて葬る。先祖が帰ってくるのと反対に墓に行くので、地獄の鬼に頭を叩かれるから被せるのだと言う。
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(ゾクシン),オショウロウサマ 1933年 愛知県 盆月に死んだ者は、あの世への道中にこの世に来る御精霊様に頭を叩かれるので、カワラケかホーロクをかぶせて葬る。
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ホウロク/ホウラク 1939年 盆の間の死人は、亡者仲間に「おらが来るのにお前は行くのか」と頭をたたかれるといい、そのために炮烙を被せてやるという。
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モウジャ 1984年 福井県 盆の期間中に人が死ぬと亡者が頭を叩くといい、モンパチ(木鉢)を冠せて埋葬した。
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(ゾクシン) 1975年 山口県 葬送に関する俗信。火葬の際の灰で団子を焼いて食べると、夏病みをしないという。湯灌・入棺の際には涙をこぼしてはいけない、涙をこぼすと死者が鼻血を流すといわれている。友引など、日が悪いときは葬式を出さない。どうしても出さなければならない時は、一尺ほどの藁人形を作って棺の中に入れるという、など。
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ジゴクノカマノフタアケ,オニ,シンダヒト 1971年 福井県 8月14日から16日が盆で、地獄の釜の蓋あけという。鬼が金棒に挟んで死んだ人を釜の縁まで引揚げてくれる。盆に寺に行かないと、死んだ人が寺のあまだれでずっと待っているという。
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ショウズカバサ 1967年 新潟県 棺の中に死人を入れる時には頭をすって入れるのは、地獄を通るときにショウズカバサが着物といっしょに頭をするので、その時間を短縮させるためである。
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(ゾクシン),(ウマレカワリ) 1933年 福島県 癩病の人が死ぬと、鍋や擂鉢をかぶせて葬る。またその棺に筬を入れ、筬の目の数のごとく年が経ってもなかなか生まれて来ないようにする。
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ゴセンゾサマ 1970年 福島県 盆に、御先祖様はミチダンゴになって、お参りした人と一緒に家へ帰ってくる。
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ボンノホトケ 1982年 新潟県 盆の仏は13日に来て16日に帰っていくので、家に来ている仏の足を切ると悪いからこの間は草刈をするものではない。あるうちの親父が盆の16日に村はずれで草刈をしていると、死んだバサの声がする。聞いてみると、家は盆だというのに忙しがって、ろくなごちそうもせず、土産もなく、業がにえたから、小さな子をいろりへ落としてきたといっていので、急いで帰ってみると、小さい子がいろりでやけどをしていた。
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(ソウソウ) 1940年 福島県 葬送の際、死者の近親者は体が汚れているので太陽の罰が当たるといい、往きは編み笠を被っていく。帰りは編み笠を被って帰ると縁起が悪いといい、その笠を寺に置いて帰るという。
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モウジャ 1985年 和歌山県 人が亡くなったら、モッソ盛りの飯を亡者に供える。こうすると、死んだ人が那智山に参ってくる。昔の人は、よく那智に参る人に出会ったが、家に帰ってみるとその人は死んでいたという。
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ホトケ 1985年 静岡県 新盆に遠渡ではショウロサンといって瓜で牛の形をつくってそれに麻の芯で足をつくる。そして盆棚の蓮の上に水・飯・ソーメン・オハギなどと一緒にしておく。それに乗って仏が来るのだという。
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シシャノレイ 1959年 宮崎県 お盆前後に提灯を墓に灯すのは空中を漂っている霊を墓に連れて行くため。またお盆にはあるトンボが霊を運ぶと信じられており、これを殺さないようにと決められている。
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(ゾクシン) 1972年 長崎県 年中行事に関する俗信。盆の16日には地獄の蓋が開くといい、刃物を使わないという。九月末日から十月初めまで氏神様は出雲へ縁結びに行くという。このときに行く神様は一年中カマドを守ってくれるという。亥の日の餅を食べると、風邪を引かないという。12月1日にゴコクメシを食べると、流行病にかからないという。冬至にはかぼちゃ飯を食べるが、これを食べると流行病にかからないという、など。
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ミノヒ,ミソ,(ゾクシン) 1915年 宮城県 6月の巳の日が3つあるときに味噌を煮ると、死んでしまってその味噌を食べないものが出るといわれている。
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クマ,タタリ 1940年 徳島県 熊が死ぬと目を隠し、女の人に見せないようにする。見せると祟るか、もしくは生き返る。熊の頭を埋めるとき、真黒に煎った豆をカドイシと一緒に埋める。もし祟ったら、熊封じの虎の巻物を埋めると何事もない。
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(ゾクシン) 1975年 愛知県 葬送に関する俗信。星が月に近いと、どこかで人が死ぬという。烏がカウカウと鳴くと人が死に、コガウコガウと鳴くと人が産まれるという。火葬の時、火の番をする人は持っていった一升酒と野膳の餅を食べるが、この餅を食べると、歯が悪くならないという。四十九日までは北向きに死者の着物を干すという。これは、死者の魂が陰に隠れて休んでいるからだという、など。
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ソレイ 1956年 宮城県 死者の霊魂はしだいに個性を失い、やがては祖先の霊一般に習合するという。こうした祖霊は山や海の彼方から子孫のもとを定期的に訪れ、祭りを受けるものとされた。盆と正月はもっとも大切な祭りの日であり、正月には「ミタマノメシ」が供えられた。
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