テング 1963年 愛媛県 昔、全部の畑が村共有だったころ、25年に一度のナラシという制度で分配をしていた。自分の畑がナラシで人の畑になることを嫌った人が、ナラシの直後に再度ナラシを願った。天狗はこれを憎み、横枕の岩で体を裂き、掛け置かれたといわれている。
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カシノキ,ヤマノカミ 1993年 静岡県 山の神が宿るといわれていたカシの木を切ったら罰が当り、死人や怪我人が出た。
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ナラ 1982年 新潟県 ある時、ナラの大木を伐り倒そうとしたが、血が出たのでやめたという。血が出るような木は精ある木だとおそれた。
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カサマツ 1975年 高知県 笠を広げたような形のカサマツには山の神が宿っており、その木を切った人は不幸になるといわれている。
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ヒョーラヤマ 1993年 静岡県 山の神が宿るといわれる霊木がある山を、ヒョーラ山という。
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キッテハナラナイキ 1972年 千葉県 タライの木(葬式の輿を作る木)、宮や稲荷様の近くの木、榊をしばった木(山の神様の宿る木)を切ってはいけない。
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(キッテハナラナイキ) 1966年 鳥取県 秋葉山の木と吉川神社の木は、神様が宿っているので伐ってはならない。
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(ゾクシン) 1975年 愛知県 山の神に関する俗信。カシの木の古いカブタには、山の神がいるといわれている。山の神は春には田に降りてきて田の神になり、冬には山に登るといわれている。山の神は女神であり、怒りやすくてけちだといわれている、など。
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テング,ヤマノカミ 1957年 滋賀県 山の神は天狗で、山の神の木には常に天狗がいる。山の神は山の入り口にいて道祖神の性格を持つ。
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ヤマノカミサン,ヤマノカミノタタリ 1974年 兵庫県 山の神さんの祭りの日には、山の神さんを祭っておこもりをする。この日には山の神が木を調べて歩いているので、人間が山に入ると祟るといわれている。
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ヤマノカミノキ 1942年 三重県 木を切っているときに、山の神の木にあてると、病気になる。
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テンゴサマ,テング 1977年 富山県 テンゴサマ(天狗)の宿る木には、木の一部が玉型にふくれているものがある。
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カイブツ 1934年 岩手県 昔、3人兄弟がいた。父の病を治すために奥山のナラ梨を取ってくることになったが、2人の兄は怪物に飲み込まれた。末弟は怪物を懲らしめ、2人の兄を救出し、怪物は許してやった。ナラ梨をとって父親に食べさせると、病気はすぐに治った。
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ヤマノカミ,(ゾクシン) 1961年 愛媛県 山の神の祭りは旧正月5日・9月9日である。大きな木・枝が上で引っ付いている木・マタになっている木は、山の神の木なので切らないという。山の神の木をオサンバイサンという。山の神の木を切ると顔面蒼白になり、めまいなどを起こす。北向きに座らせて箕で3回仰ぐと治るが、これをミカジ(箕加持)という。
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ヤマノカミ 1975年 徳島県 山の神を祀った木は切ってはいけない。
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テング 1982年 群馬県 山の神は天狗。
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ヤマノカミサマ 1992年 和歌山県 12月7日はその年で最後の山の神の日である。山の神が山にある木を数えるといわれ、また、山の神は星から山に帰ってくるので見にくい顔のオコゼ魚を供えて「にらみ」ごっこをするという。2本の木がねじれてからみあった木は山の神がふたたび山から来たときの目標である。
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ヤマノカミ 1982年 新潟県 2月と12月にある山の神祭りでは、9日は山の神の種蒔きの日、12日は山の神の正月で、山の神が木調べをする日であるという。
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ヤマノカミノキ 1988年 埼玉県 木の幹が二股で、二股から下に枝のない木を山の神の木と呼び、切ることを禁じていた。この木を切り倒したらどこからともなくやってきた山の神に家を揺らされ、大変恐ろしい目にあった。
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ヤマノカミノトマリギ 1967年 大分県 山を伐り払う時、その山中の木で第1枝が北に向かって逆枝になっている木があればその木が何の木であっても山の神の泊木といって伐らない。
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(ゾクシン) 1938年 神奈川県 一箇所から枝が三本同じように分かれている木を三本立ての木という。この木には山の神がいるので、杣はこれを切ることを忌むという。また、この木をトマリギという。
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