チョウジュ 1931年 愛知県 徳川時代、超長寿の一家がいた。慶長7年生まれの農夫、萬平(満平とも)が150歳のときに将軍吉宗に語ったところによると、足に三里灸をすえるのが長寿の方法かもしれないということであった。天保10年の記録によると、萬平240歳、妻(後妻)132歳、長男萬吉199歳、その妻、196歳、萬造152歳、その妻151歳であった。渡辺崋山の門弟がこの3夫婦を描いた一幅が残っている。
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ハクユウシ 1931年 京都府 京都の白川奥には白幽子という超長寿者がいた。380歳であったと伝えられている。
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ケンテセイ 1980年 カツホという地に住むある老人は、特異な体つきをし、いつも蝦蟇のように腹が鳴った。見底勢という医者が診療したら、苦しむが30年は生きるものの、その寿命を若く死んだ者にあげるよう薦める。老人が承知したので老人の口と若者の鼻に管をさし、老人の背中に藥を張り、若者の背中に鍼を刺す。すると老人は死に、若者は復活したという。
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ヒタチボウカイソンセンニン,セイエツ,イジン 1931年 岩手県 寛永の頃まで、清悦という名の不思議な人がいた。その話すところによると、清悦は京都の者で、判官にしたがって奥州にきたのだという。ある日、衣川に釣りに行ったとき、異人の宿所の洞窟で赤い肉を馳走された。これを食べると三光をしのぐ長寿になるといわれた。それか死なずに今まで生きているということであった。
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ニンギョ 1926年 和歌山県 2、3歳になる女の子が、人魚の肉を食べた。その娘は老衰せず、尼寺に住み、800の寿を保ち、八百比丘尼と呼ばれた。
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ヤオビクニ 1931年 福井県 若狭に八百比丘尼と呼ばれた超長寿の尼僧がおり、源平時代のことを実見談としていろいろと語ったという。少女時代に人魚の肉を食べたために老いることがなく、人々に怪しまれて尼僧となり、他国を流転した。寛文2年、800歳のときに若狭へ帰り、建康寺を建て、断食入定したといわれている。
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ヤマンバ 1965年 宮崎県 山姥がでることがあったという。これを見ると、命が長くない。
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ヤオビクニ,ニンギョ 1980年 和歌山県 八百比丘尼という尼が800年生きていた。八百比丘尼については次のようにも語られている。ある人が講の仲間に加えてもらうために人魚を持って来た。その人は長生きして800年生きていた。後に若狭へ行ったために、若狭では紀州の八百比丘尼という。
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クギョウニバケタムジナ 1956年 宮城県 百五,六十年程前の話。地方巡検にきて泊まった公卿が余りに魚類を食べるので家人が魔性のものかと怪しみ,風呂に入れてみた。節穴から覗くと大きな狢が一匹風呂桶の縁に立ち,尻尾を湯の中に入れたり出したりしていたので,家人は相談の上鉄砲でこれを射殺した。家人が戸を開けて中に入るとやはり公卿の姿だったので驚いたが,故老の言葉に従って翌日朝日に照らしてみると,大狢の姿に還った。この古狢は京都のある寺に棲んでいたのが奥州に下ってきたのだと言う者もいる。畠山家と階上村の近藤家には,お公卿様が書き与えられたという護符の掛軸がしまってあるといわれる。
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ロウジン 1973年 富山県 碁を打ちに来る老人がいた。老人の家へ遊びに行き、ごちそうを食べて帰ってきたら三年たっていた。土産の魚をある娘が食べたら三百年も寿命が延びた。
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ウミボウズ 1983年 愛媛県 昭和初期、海坊主が出た。坊主頭で赤銅色、手足があり、目が丸い。七、八寸の尾があり、泳ぎは人間より少し遅い。これを見た者は長寿になるという。
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ダンジキノビクニ 1974年 愛知県 西三河国にある長寿寺に、明和年間より安永の頃まで20年来、断食の比丘尼がおり、多くの人が参詣していたという。
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スガタミノイド 1928年 姿見の井戸と呼ばれる堀井に自分の姿を写して、影が写らないときは3年のうちに死ぬと言われている。
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ハッピャクビクニ,ヤマンバ,ツバキ,ニンギョ 1968年 愛知県 平安の頃,豪農か何かの生まれの女性が人魚を食した為に八百才に至っても死ぬことができなかった。彼女は死ぬこともできない悲しみに全国をさまよい,若峡国の洞窟に住み,いつまでも若い長寿者山姥となって椿の枝をついて里にくだっては春の言触れをしたと云う伝説がある。
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ハッピャクビクニ,ニンギョ 1960年 福井県 斎明天皇の御宇、ある娘が16歳の時に竜王が白髪の翁に化身して人魚の肉を与えた。その肉を食べた娘は800歳まで生きた。
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テンジン,ジゾウ,カワノヌシ 1937年 兵庫県 男が、嫁が産気づいたので産婆を呼びに行ったが、その途中で天神さんが地蔵さんに今度生まれるのが男の子で15歳で大井川の主の餌食になるというのを聞いた。子供が15歳になったとき、江戸へ行く用事ができたが、父の言うとおり大井川に1升3合の餅を播いたら83までの寿命を与えられた。
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ノギツネ 1973年 群馬県 上野国に幸菴と号する白頭の翁がいた。彼は128歳といい、常に仏説で人々を教諭し、また人の吉凶禍福や将来の事を的確に答えたという。しかしある時、入浴しようとした湯が熱かったため、彼が飛び上がったのを見ると、全身に毛が生え、尾がある老いた野狐だった。
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ヒタチボウカイソンセンニン 1931年 福島県 海尊は源平時代の人である。天正のころまで400年近く生きていたといわれている。菜飯を食べていた天海僧正に枸杞飯を食べさせたのは残夢であるが、これも海尊であるとされている。天正から130年ほど後の正徳年中の頃にいた不思議な老人は判官の話を詳しく知っており、残月と名乗っていたが、これも海尊であったという。
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キツネ 1977年 神奈川県 戸塚宿(現戸塚本町)の神主は二十日鼠のような小さいキツネを飼っていた。病気治しなどをする際には、このキツネが治したり、どんな薬を飲めば良いのか告げたりするのだと言われていた。
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ニンギョ,コウシン 1960年 宮崎県 庚申さんが宿をする順番になって皆その家に行った際、台所をのぞくと人魚魚(にんぎゃいお)を料理していたが人々は赤坊だと思って驚き帰った。1人だけは食べたので長生きしたという。
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