ホトケ 1958年 香川県 小豆郡土庄町西村にはサンマイ(三昧:墓地)があり、ドウガラ捨場と呼ばれる。サンマイでは仏が憑くと言われる。サンマイには、隣の人も、大人も子供も区別なしに掘り返して埋めるという。
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ユウレイ 1958年 香川県 サンマイが大通りの上にあると幽霊が出るので、死んだ人は浜に埋める。
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ネコ 1999年 兵庫県 猫がシブト(死人)をまたぐと死人が立つ、という。
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ヒノタマ 1991年 神奈川県 弁天様が移転したら、移転後から、下の場所へと夜な夜な火の玉が飛んだ。下の場所に戻したら火の玉はやんだ。
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ヒトダマ 1991年 石川県 人魂が昔、火葬場の近くに出た。
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コウシン 1965年 広島県 傾斜地にある庚申塔が不便なので、平らな場所に移転したところ、移転の仕事を手伝った人が2人続いて死に、庚申塔の下にあった家の家族が病気になったので、以前の場所に戻した。
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サンマイダアラ,ヒダマ 2000年 石川県 一つの火葬場で千人以上の死人を焼くとサンマイダーラが出てきて「人だまが一杯になった。新しい所へ移せ」といいながらカーンカーンと杭を打つ。その杭打ちに合わせて火葬場ではたくさんの火の玉があちこちにゆらゆら揺れていた。
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ネコ(ゾクシン) 1965年 群馬県 死人のところに猫が入ると、死人が化ける。
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カワウソ 1983年 新潟県 火葬場の近くで夜釣りをしていたら、女の姿をしたものに出くわした
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カイカ 1943年 山形県 弘仁2年までは光堂は別の場所にあったが、夜な夜な怪火を発するので、今のところに移したという伝説がある。
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タヌキ 1987年 富山県 火葬場の下で白黒のぶちを持つ狸が捕らえられた。それからは化かされた人間の話を聞かなくなった。
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ザシキワラシ 1948年 岩手県 座敷ワラシは家の主人にしか見えない。座敷ワラシが座敷を掃くのをみて「今日は客があるぞ」と主人が言い、そのとおり来客があった。ワラシが消えてから家鳴りがするようになった。家運が衰微し、家長は病魔に悩み家畜馬が斃死した。
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キツネ 1996年 石川県 話者の父が夜道を歩いていると焚き火があって、温まっていたら夜が明けた。するとそこは火葬場で、焚火だと思っていたのは死人を焼いている火だった。きつねに化かされていた。
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ムジナ 1972年 千葉県 ムジナは狸に似ている。夜道を歩いている人に砂をかけたり、月を別の場所に見せたりする。
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アカイタマ 1983年 新潟県 火葬場の近くで赤い玉を見た。地面にあって、近づくと消え、離れると大きくなった。
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オンナノコエ 1931年 石川県 関町というところに半兵衛という町人がいた。ある晩、火葬場の横を通ると火の中から女の声がする。恐ろしいのを我慢して聞いていると、「自分は敷地村の肝煎の娘である」と聞こえた。敷地村の肝煎の家に立ち寄ってこの話をすると、ちょうどその日に娘が死んで火葬にしたということであった。
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テングミサキ 1983年 岡山県 近在に聞こえた旧家の主人が、ある日、近くの天狗松で羽を休めている大鷲を撃ったところ、手ごたえはあったのに、大鷲は飛び去ってしまった。この主人はその夜から高熱を出した為、拝んでもらったところ、その大鷲は天狗ミサキであったことが分かった。結局、この主人は発狂して死亡してしまい、家は途絶えた。
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ヒノミヤ 1949年 石川県 火の宮を、以前は人里離れた場所に祀っていた。百年ほど前、田歌の声が聞きたいからハジカミというところに移してくれというお告げがあった。そして、苗代の多い、現在の場所へ移した。
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シニン,タタリ 1989年 長野県 ある金持ちが、悪人に殺されてしまった。殺された場所の近くに鐘があり、ある人が拾って家に置いた。するとその部落で病人が多数出た。ねぎ様に拝んでもらうと、死人の祟りだった。お祓いをしておさめてもらったという。
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サンマイタロウ 1996年 石川県 火葬場で度胸試しを行ったところ、誤って着物の裾を杭で打ちつけてしまった。それをサンマイタロウの仕業だと思い込んだ。
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オコジョ,キツネ 1954年 山梨県 ある人が、持筋の家の前を通ると、たくさんの白犬が集って、その家の主人と酒盛りをしていた。覗いていると主人が呼ぶので、一緒に酒を飲んでいたが、主人と喧嘩をして殺してしまった。すると主人は狐に姿が変わり、小さい白犬は皆消えてしまったという。
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