ネコ 1985年 岩手県 古い猫が葬式のときに棺おけを吊り上げ、からにして棺おけだけをおろした。岩根橋の地蔵岩のところに、死んだ人の着物だけが残っていたという。
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ネコノマリョク 2000年 青森県 殿様を火葬にしている最中、棺おけが浮き上がって宙吊りになった。福蔵寺の和尚がお経を唱えると、棺が火の上に降りて無事に終わった。和尚についていった猫の魔力だろうと言われている。このときの猫は雄の三毛だったといわれている。
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ダイジャ 1937年 愛知県 大蛇を見た者が病気になって死んでしまった。他にも大蛇が目撃された所があり、あるいは同じ大蛇なのかもしれない。
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マツトムジナ 1989年 新潟県 ある娘を訪れていた若者が葬式に出会った。葬式の坊主が声を発すると棺おけからこの娘が出てきた。若者は卒倒してしまったが、気づくとどこにも葬式などはなく、おそらく狢だったのだろう。
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ニュウドウボウズ 1933年 長野県 峠を登っていたら、今までよい天気だったのに俄かに真っ暗闇になった。すると入道坊主が現れ、怖くなって逃げ出した。これを聞いた村人は、狸か狢の仕業だろうと噂した。
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カミナリ 1975年 仁孝天皇の生母東京極院の葬式の途中、急に天気が悪くなり、雷が棺前に落ちた。しばらくして空が晴れたので棺を担いだが、軽くなっていた。
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(テンキニカンスルゾクシン) 1964年 福島県 なべのつるが熱くなるとき、鳥が水浴びするとき、ねこが顔を洗うときは天気が悪くなる。岩ツバメがくると雪が降らなくなる。はとが鳴くと天気がよくなる。星が遠く見えるときはよい天気が続くが、多く見えるときは天気が変わる。風が川へ吹き込むと天気が変わる。たつみ風(東南からの風)が吹くと暴風雨になる。北雲で照れば100日照る。雲が南へ返せば寒くなる。月が出るとき・太陽の沈むときにかさをかぶると雨になる。雲の輪のなかに星が1つあれば翌日は雨、2つなら2日目、または2日以内に雨が降る。夜の雷と地震、あるいはかまの底のすすに火がついたり消えたりする「きつねの嫁入り」は雨になる前兆、ぶよが出ると天気が変わるともいう。
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キツネ 1990年 福島県 油揚げを持っていて、「重い重い」と思ったら、狐に化かされている。
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キツネ 1938年 長野県 五日神社へおまいりに行ったお婆さんはろうそくをひとつだけあげた。途中で前が急に山と谷になって進めなくなった。他の人は通れるのにお婆さんは進めない。袂にあったろうそくを後に投げると山と谷がぱっと消えた。
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キツネ 1981年 和歌山県 天気がよいのに雨が降るのを狐の嫁入りと言う。
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(ゾクシン) 1986年 埼玉県 青大将が出ると天気がよくない。
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ダイジャ 1968年 奈良県 下北山のあちこちの山中で大蛇が目撃されている。
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ヒノタマ 1991年 石川県 火の玉を2回目撃した人がいる。
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ネコ 1958年 白石市に貧乏な寺があり、ある日立派な葬式があったが和尚は呼ばれなかった。すると可愛がっていた猫が「あの棺を空に上げるから、私を3回呼べ」と言っていなくなった。果たして棺は舞い上がり、和尚が呼ばれて無事に棺を地に下ろした。その後和尚は出世した。
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キツネ 1938年 長野県 ある人が峠にさしかかったとき、真っ暗になったので困っていると、女が現われ道を教えてくれるというのでついていくと、もうどこともなしに変なところに連れて行かれた。
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ヤママイリ 2004年 香川県 イヤダニさんに参ることをヤママイリともいう。二人か四人で行く。葬式の翌日に、故人の髪の毛や大切にしていたものを持って墓へ背を向け、「山へ参ってくるから」と言って背負う。背負った人には重くなる感覚がある、あるいは足が重くなるともいう。どちらかの人に死人が負われているという。
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ヒッキリナシニオチテクルイシ 1947年 山梨県 川で瀬干しという方法で魚をとっていると石が飛んでくる。石はだんだん大きくなり、ひっきりなしに落ちてくるようになり逃げて帰った。翌朝見ると跡形もなく、魚もいなかった。天狗様のいたずらという。
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キツネ 1995年 滋賀県 自転車で帰っていたときに、少し重くなったような気がしたが、そのまま漕いでいたら、狐に油揚げ飯をとられる。狐は見えなかった。
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キツネ 1963年 長野県 春先の寒い日、山に薪を取りに行って帰ってくるときに、狐が踊りを踊っていた。帰ってから腹が急に痛くなって、3日ほど寝ていてよくなったが、それからは時々腹を病むようになった。
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カシャ 1938年 福島県 穴原で墓場で棺を埋めようとしたら、俄かに嵐になって一人以外は皆退散した。残った一人は、死体はカシャに抜かれたといい、片手で棺を釣り上げて埋めた。それからしばらくして白い着物が佐倉の山の頂点にあったという。
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ホネ,シタイ 1940年 青森県 悲恋のために死んだ娘の骨を回収に行くが、重くて持てない。「恋人のいるところへ連れて行くのだよ」というと軽くなった。また、その家族が続いて亡くなったが、棺の中で死体が鳴ったという。
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