〔イネホメ〕 1974年 愛媛県 8月7日に稲をほめる。しかし、この日に田に入ることを禁じている。もしも田に入り、稲の葉先で目を突くと、失明するといわれている。
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イネガアカクナッテシマウタ,カミナリ 1969年 福島県 稲を作ると毎年その稲が赤くなってしまう田があった。昔雷が落ちたところだといい、馬は入れなかった。今では住宅団地のなかに入っている。
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マナグタ 1975年 秋田県 眼田の説明。小作争議の際「眼をつぶしてやる」といった人の恨みのため、この田を持てば代々眼病にわずらわされたり、親類に眼の悪い火とが出たり、急に病気になったりするという。また、安く手放しても次々と不幸になるという。
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ガタロ祭 1939年 和歌山県 6月晦にガタロ祭を行うが、この日に糯稲の葉で目をつくと目が潰れるといって、四つまでは田へは行かないという。
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ジャンドダ 1967年 茨城県 肥沃な田に夫婦で稲盗みに入った。稲を刈り取っていると、間違って妻の手を切ってしまった。以後、この田を耕すとかみさんが死ぬのでじゃんぼ田(ともらい田)という。
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(ゾクシン) 1984年 新潟県 田の草取り前後に鉦・太鼓で田を回る虫送りの行事を行う日は、田の神が田へ入る日なので田仕事をしてはいけないという禁忌がある。また、田に入ると稲で目をつくともいう。
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(ゾクシン),エナ 1933年 福岡県 エナ甕の蓋を開けてみると、眼が潰れるという。
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(ゾクシン) 1969年 岐阜県 鳥が家の中に入ると良い事があり、出ると悪い事があるという。
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メヒトツコゾウ 1933年 神奈川県 毎年12月8日の晩には、眼一ツ小僧が来ないように、家の屋根にめざるをのせる。ざるは眼が多いから眼一ツ小僧が驚いて逃げるからである。
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ボンドノサマ 1963年 福島県 7月7日の朝、小麦の藁で作った七夕馬を母屋の屋根に上げる。この馬に乗って盆殿様が降りてくるという。
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ヤクシサマ 1990年 長野県 信濃の国司・源重之という人が眼が悪くて困っていた。そこで白糸温泉に入って眼を治そうとし、庵を建ててお薬師様にお参りしながら眼の治療のために毎日お湯へ通っていた。すると、眼が治ったので、お礼に五反歩ほどの広い土地を下金井に寄進したという。
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(ゾクシン) 1973年 三重県 2月11日に男性の厄落としをする。各家で人数分の餅を持っていって焼く。この餅を食べると、夏病をしないという。
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アラクマノオオカミ,オツゲ 2002年 愛知県 農家の者がある日荒熊大神を参拝し、今年は稲の苗をたくさん作るように告げられた。田植えが終わり稲の苗がたくさん残ったが、その後雨が降り続き田の稲は流されてしまった。このとき残っていた苗を使って再び植えることができた。
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タヌキ 1974年 愛媛県 夜、田に稲わらを干してあるのに雨が降り出した。おじいさんが稲わらをしまいに行くのを手伝おうと思って追いかけたが、歩いても歩いても追いつかない。気づくと谷間に入り込んでいたので、狸に化かされたと思って田まで引き返すと、おじいさんは稲わらをしまい終わっていたという。
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オトキビ,エンコ,(ゾクシン) 1975年 愛媛県 9月16日はオトキ日である。この日は「地獄の釜も休む日」といって、風呂を沸かさない。また、この日に死ぬと極楽へ行けるという。この日は魚を捕ること・池や川で泳ぐ事を忌む。泳ぐと、エンコが引っ張るといわれている。
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コトノカミ 1982年 新潟県 田の神は一般に「事の神」と呼称されている。2月8日(または9日)の事始めの日に事の神様は稲の種子を持って、天から下りられるとされ、農家はボタ餅あるいは小豆団子を作って供えた。12月8日(または9日)の事納めの日には、事の神様が天上に帰られるといって、事始めと同様にボタ餅などを調えて供えた。
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イケン 1982年 東京都 7月2日の事、榑正町において異犬が生まれた。それは口の広さが1寸5分ほどで、正面に眼が1つ。鼻は目の上にあるという。
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イネ,シ,(ゾクシン) 1916年 大阪府 田植えのとき、苗を結った藁を必ず植えた田に捨てないと、その稲は植えた人の葬式用の飯になるという。
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ヨウカイ 1978年 東京都 世によく知られている事に「御城妖怪の事」がある。
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ジョロウダ 1985年 茨城県 満願寺に女郎塚と言う小さい塚があった。いつの頃からか、平にして稲を作る者があったが、悪い事が続いて発生して、唯れも作る人はなく、荒れていた。
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(ゾクシン) 1982年 山形県 田に家屋を作る場合、稲の株を完全に取り除いてからにしないと祟りがある。
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