ケンムン 1977年 鹿児島県 大正5年、軍隊に入隊するために船に乗船しようと家内と2人で道を急ぎ、夜半零時ごろに山の中を通りかかった時、座っているケンムンを見た。手をかけるとケンムンは千匹万匹に増えたのでそのままにした。
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ケンムン 1977年 鹿児島県 薪を拾いに出かけたらケンムンに会ったという。蘇鉄畑に行ったときもケンムンにあった。頭は禿げていた。山の中で水浴びをしているケンムンを見た者もいる。再び友人を連れて見に行ったら。もうその姿はなかった。
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ガラッパ 1964年 鹿児島県 ガラッパを見た人によると、子供のような背格好で木の上でにあらわれ、水面を見ると間違いなくガラッパの姿をしていたと言う。また見ようとしたが、姿はすでになかった。
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フナユウレイ 1985年 愛媛県 舟幽霊という物が出る。ある人が舟に乗っているとき、舟の下を白い手が行ったりきたりしていたので櫂で殴ったら消えた。
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サカナノシッポ 2000年 香川県 魚のしっぽを玄関のカマチに貼っておくと病気にならない。
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ガラッパ 1934年 鹿児島県 ガラッパを見た人がいる。背が低く、座ると膝が頭よりも高くなる。
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オニ 2000年 普通ではない姿をした鬼になるために、顔を赤くすることがよくある。鉄輪を頭に置いたり、番人の姿をすることもあるが、いずれも人間離れをした恐ろしい姿である。
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ケンムン 1983年 鹿児島県 幼い頃、海に遊びに行く途中で、モクマオの木に座っている白っぽいものがいた。ひざをかかえていたが、赤ちゃんのようにくちゃくちゃだった。後にいとこが、舟の中で話すケンムンの話をしていたので、自分が見たものもケンムンだろう。
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ダイジャ 1982年 滋賀県 松の丸太のようなところに腰掛けて煙草を吸っていたが、お尻がむずむずする。見ると大蛇の上に座っていたのだった。大蛇を見に行く人がいたが見られなかった。
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マッタプ,ケンムン 1981年 鹿児島県 マッタブ(赤又蛇)がケンムンえで、ケンムンは人間である。イシャンボという男の妻を殺して自分の妻にしようとした男が、そのことに気付いた妻に、木に両手を打ちつけられて殺された。それがケンムン(木の精)の始まりだと言われる。
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ケンムン 1974年 鹿児島県 枕木に使えるほどに育った木を切りに3人の男が山に入った。その木のそばの石の上に赤い顔の男が座っていた。3人の男が交互に見に行ったが、何も話さなかった。ケンムンを見ると話してはいけないのである。
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(ゾクシン),コヨミ 1935年 長崎県 暦を夜間見るのを忌むが、大晦日に見ておけばいつ見ても構わぬという。
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ケンムン,ケンムン 1981年 鹿児島県 ケンムンはもともとは人間だった。皆津に住む美人の妻に横恋慕したある男が夫を殺し、妻を自分のものにしようとしたが、妻はそれに気付いていて、男を木に打ちつけて殺した。その男の死霊がケンムン(木の精)になったと言われている。
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ケンムン 1974年 鹿児島県 水田の淵にケンムンがいた。子どものような姿であった。それを見た4人の青年は「今日はガンタレビだ」と言って帰った。数日後、老婆が行方不明になり、ケンムンがいた水田が荒らされて、老婆の死体があった。ケンムンに当たったのだろう。
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テング,ヤマヒト 1976年 茨城県 知り合いの老禅が若い時、同行とともに筑波山に詣でようと、椎尾という山背から登った。途中で暴風が吹き、この風と競うように谷を過ぎる僧がいた。丈は普通ではなく、緋衣を着ていた。足が速い人だと思いながら遅れていた同行を待っていたが来ないので、立ち帰ってみたところ、同行は岩陰に打ち臥し酒に酔ったような状態であった。同行を抱えて本堂の前に至ると、堂守と思しき僧がこれを見て、山人にあったのかと言った。これはいわゆる天狗のことだろう。愛宕山や吉野山でも天狗に人が取られる事はよくある。野狐にかどわかされた状態とは大いに異なる。
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ケンムン 1977年 鹿児島県 ケンムンに父はだまされたことがある。ケンムンが浜辺で貝を拾って食べていて、父が岩陰で見ていたら、父の前まで来て突然消失した。ケンムンは子供のようで、土を踏まずに歩く。ケンムンがシャコ貝に手を挟まれるという。
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ケンムン 1977年 鹿児島県 漁に出ていたら、乗っている船の後部に人影があった。自分自身は気づかなかったが、他の人は見ていた。それはケンムンだった。
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ヒトダマ 1938年 東京都 男のヒトダマは青みがかっており、女のは赤みがかって見える。死人が出る2、3日前にその家から出てくる。子供の頃見なかった者は生涯見ることは無く、子供の頃見た者はその後も何回も見ることになる。子供の頃ヒトダマを見ると出世できないともいう。
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ヤマノカミ,ロウバ 1983年 岡山県 苫田郡富村大には、山中の経験を克明に記憶している老練な猟師がいた。その話すところによれば、山で老婆に出会ったら、物陰に隠れてその姿を見ないようにしなければならない。山中にいる老婆は山の神の姿であり、これをまともに見てしまうと必ず災いがあるのだという。
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ケンムン 1975年 鹿児島県 猫の姿のケンムンが家を壊さないでくれと願いに来た。その日、釣りに行っていた祖父が、ガジュマルの木が薪に適した大きさになったと話していたばかりだった。
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ケンムン 1983年 鹿児島県 ケンムンは赤い毛におおわれた子供ぐらいの大きさの妖怪である。夜に道を迷わせたり、ケンムンを見ただけで死んだ人もいる。ケンムンは人の左手を引いていくので、自分の左手の人差し指を噛むと妖怪は離れる。
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