■研究活動 共同研究 2019年度

身体イメージの想像と展開―医療・美術・民間信仰の狭間で

領域 国際共同研究

 本研究では近世から近代、現代に至るまで、人々が身体のイメージをどのように想像して図像化し、また展開させてきたのかを明らかにしていく。研究の独自性は、①人文社会学と自然科学との融合的研究である点、②図像、造形物、儀礼、芸能など幅広い素材を対象とする点、③身体各部位のイメージを分析した後、身体各部位の序列化、そして身体全体のイメージを解明し、段階的に議論を進めていく点、④ジェンダーの視点を取り入れ、新たな視座を提示する点にある。日本の医学に影響を与えた東洋医学、西洋医学のみならず、人類学の研究成果も取り入れ、民間医療における身体のイメージも視野に入れる。最終的には、身体の異常や奇形に対する偏見、進展を続ける生殖医療技術や生命倫理の議論に関連させて、現代社会を再検討するための素材を提供したい。
(以下の研究組織は2019年8月6日時点のものです)

研究代表者 安井 眞奈美 国際日本文化研究センター・教授
ローレンス・マルソー オークランド大学・准教授
共同研究員 板坂 則子 専修大学文学部・教授
中本 剛二 大阪大学大学院・医学系研究科・特任研究員
相田 満 国文学研究資料館・准教授
蘆田 宏 京都大学大学院文学研究科・教授
今井 秀和 大東文化大学・非常勤講師
遠藤 誠之 大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻・教授
越智 秀一 順天堂大学医学部医史学研究室・研究生
川橋 範子 名古屋工業大学・教授
木森 圭一郎 九州産業大学芸術学部・非常勤講師
倉田 誠 東京医科大学医学部医学科・講師
桑原 牧子 金城学院大学文学部・教授
香西 豊子 佛教大学社会学部・准教授
鈴木 則子 奈良女子大学研究院生活環境学領域・教授
鈴木 由利子 宮城学院女子大学・非常勤講師
高橋 淑子 京都大学大学院理学研究科生物科学専攻動物学教室・教授
田里 千代 天理大学体育学部・教授
波平 恵美子 お茶の水女子大学名誉教授
松岡 悦子 奈良女子大学アジア・ジェンダー文化学研究センター・協力研究員
宮崎 康子 広島修道大学人文学部・准教授
Edward Drott 上智大学国際教養学部・准教授
木場 貴俊 国際日本文化研究センター・プロジェクト研究員
石上 阿希 国際日本文化研究センター・特任助教
井上 章一 国際日本文化研究センター・教授
古川 綾子 国際日本文化研究センター・助教
前川 志織 国際日本文化研究センター・特任助教
山田 奨治 国際日本文化研究センター・教授
杉田 智美 国際日本文化研究センター・事務補佐員
坂 知尋 国際日本文化研究センター・技術補佐員
光平 有希 国際日本文化研究センター・機関研究員
海外共同研究員 金 容儀 全南大学校日語日文学科・教授
魯 成煥 蔚山大学校日本語日本学科・教授