■研究活動 共同研究 2019年度

大衆文化と文明開化:幕末から明治への激動期における大衆メディアの位置及び役割

領域 重点共同研究

 明治新政権の成立後、文明開化という「国策」が実施された。それが上からの改革であるという認識は、日本史研究において常識となっている。他方で、最近では「下から」の開化を取り扱う研究も増えてきた。明治初期の日常生活における風俗の変容に関するもの、また、錦絵新聞や小新聞の目覚ましい台頭を検討する研究も徐々に盛んになっている。大衆向きのマスメディアに関して、絵入新聞や仮名書新聞の大衆化機能を分析する研究も注目を集めている。
 本研究プロジェクトは、これまでの研究を概観したうえで、下からの開化をより立体的に描くことを目的としている。また、新たな観点として、江戸文化からの継続性を見据えながら、開化の源流を問い直すこともいま一つの目標である。
(以下の研究組織は2019年8月6日時点のものです)

研究代表者 アリステア・スウェール 国際日本文化研究センター・外国人研究員 / カンターベリー大学・助教授
共同研究員 松田 宏一郎 立教大学法学部政治学科・教授
土屋 礼子 早稲田大学政治経済学術院・教授
五百旗頭 薫 東京大学大学院法学政治学研究科・教授
菅原 真弓 大阪市立大学大学院文学研究科・教授
百瀬 響 北海道教育大学札幌校・教授
大久保 健晴 慶應義塾大学法学部政治学科・教授
アレキサンダー・ベネット 関西大学国際部・教授
岡本 貴久子 奈良県立大学ユーラシア研究センター・客員研究員
土谷 桃子 岐阜大学日本語・日本文化教育センター・教授
奈良岡 聰智 京都大学大学院法学研究科・教授
森岡 優紀 立命館大学BKC社系研究機構・客員研究員
瀧井 一博 国際日本文化研究センター・教授
細川 周平 国際日本文化研究センター・教授
ジョン・ブリーン 国際日本文化研究センター・教授
古川 綾子 国際日本文化研究センター・助教授
石上 阿希 国際日本文化研究センター・助教授
西山 由理花 国際日本文化研究センター・外来研究員