■研究活動 共同研究 2016年度

日本語の起源はどのように論じられてきたか―日本言語学史の光と影

領域 第5研究域 文化情報

 ご存じのように、明治時代、西洋の学問を導入して、日本のアカデミズムが確立した。そして、西洋の学問であった言語学が日本に導入されることになる。そのころ、西洋ではインド・ヨーロッパ語族の研究、つまり比較言語学が中心であった。帝国大学の言語学科創設時(設立当時は博言学といわれた)を支えた人たちは、西洋に留学して比較言語学の習得に努め、帰国後は西洋での学問成果を日本語に当てはめていった。その大きな目標が日本語の系統関係を明らかにすること、つまり日本語の起源の探求だった。そこで、この共同研究会では日本語の起源がどのように議論されてきたのか、日本言語学史にそって検証することを目的とする。本共同研究会では日本語の起源だけではなく、日本人の起源やアイヌ語の起源についても議論する。

研究代表者 長田 俊樹 国際日本文化研究センター・客員教授
幹事 井上 章一 国際日本文化研究センター・教授
共同研究員 斎藤 成也 国立遺伝学研究所 集団遺伝研究部門・教授
安田 敏朗 一橋大学大学院 言語社会研究科・准教授
狩俣 繁久 琉球大学 国際沖縄研究所・教授
千田 俊太郎 京都大学大学院 文学研究科・准教授
風間 伸次郎 東京外国語大学大学院総合国際学研究院・教授
永澤 済 名古屋大学国際機構・国際言語センター・講師
児玉 望 熊本大学文学部・教授
菊澤 律子 国立民族学博物館 先端人類科学研究部・准教授
林 範彦 神戸市外国語大学・准教授
アンナ・ブガエワ 東京理科大学第一理学部・准教授
福井 玲 東京大学大学院人文社会系研究科・教授
伊藤 英人 東京大学教養学部・非常勤講師
鈴木 貞美 国際日本文化研究センター名誉教授
マーク・ハドソン 静岡県文化・観光部 世界遺産センター整備課・教授
平子 達也 駒沢大学文学部・講師
杉山 豊 京都産業大学・教授
海外共同研究員 トマ・ペラール CRLAO(東アジア言語研究所)・chargé de recherches
ジョン・ホイットマン コーネル大学・教授
アレキサンダー・ ヴォヴィン フランス国立社会科学高等研究院・教授