■研究活動 共同研究 2015年度

人文諸学の科学史的研究

領域 第1研究域 動態研究

 われわれが身にまとう衣服の形は、時代によって変わる。日々のくらしをいとなむ住居の形だって、不変ではない。それらは、それらがつくられた時代の様式に、いやおうなく支配されてしまう。住宅の場合は、さらに地方色、地域ごとに異なる職人の習慣も、形を左右する。
 じつは、学術のあり方にも、そういうところがある。研究者たちが書く論文や著述にも、時代の影は読みとれる。1950年代の論じ方には、いかにも 1950年代らしい気配がただよう。もちろん、2010年代のものにも、2010年代という時代にとらわれたところはある。
 のみならず、学術的成果には地場産業の産品めいたところも、なくはない。たとえば、関東と関西の論文に地域差が読みとれることも、ままある。私供の研究会は、学問におよぼす時代と地域の力を、浮かびあがらせようとしている。
(以下の研究組織は2015年10月1日現在のものです)

研究代表者 井上 章一 国際日本文化研究センター・教授
幹事 瀧井 一博 国際日本文化研究センター・教授
共同研究員 今谷 明 帝京大学文学部・特任教授
上島 享 京都大学大学院文学研究科・准教授
上村 敏文 ルーテル学院大学・准教授
鵜飼 正樹 京都文教大学総合社会学部・教授
小澤 実 立教大学文学部・准教授
斎藤 成也 国立遺伝学研究所・教授
内田 忠賢 奈良女子大学研究院(人文科学系)・教授
長田 俊樹 総合地球環境学研究所・名誉教授
小路田 泰直 奈良女子大学文学部・教授
佐藤 雄基 立教大学文学部・准教授
関 幸彦 日本大学文理学部・教授
高木 博志 京都大学人文科学研究所・教授
高谷 知佳 京都大学大学院法学研究科・准教授
竹村 民郎 元大阪産業大学・教授
玉木 俊明 京都産業大学経済学部・教授
鶴見 太郎 早稲田大学文学学術院・教授
永岡 崇 日本学術振興会特別研究員(PD)(佛教大学)
林 淳 愛知学院大学文学部・教授
Silvio VITA 京都外国語大学外国語学部・教授
藤原 貞朗 茨城大学人文学部・教授
安田 敏朗 一橋大学大学院言語社会研究科・准教授
若井 敏明 佛教大学・非常勤講師
荒木 浩 国際日本文化研究センター・教授
伊東 貴之 国際日本文化研究センター・教授
大塚 英志 国際日本文化研究センター・教授
倉本 一宏 国際日本文化研究センター・教授