■研究活動 共同研究 1998年度

日本における情報化とジャーナリズム機能の変容―日米国際比較を軸として

本研究は日本のジャーナリズムの機能と役割を縦と横の軸の関係のなかで(歴史考察および国際比較を含め)とらえようとするものです。グローバルな情報化社会が進展する現代社会にあって、マスメディアは、われわれの情報環境を作りだすだけでなく、「第四の権力」といわれるほど多大な影響力を持つに至りましたが、特に日本の新聞(場合によってはテレビを含む)ジャーナリズムの構造およびシステム解明のために学際的かつ総合的、多面的な分析の光をあて、ジャーナリズム研究のための新たな方法論とモデルを開発したいと思います。ジャーナリズムの起源は欧米にありますが、日本型ジャーナリズムは欧米モデルを導入しながらも、歴史的条件と近代化過程の日本文化の影響によって、欧米モデルとは異なる自立的なシステムを構築してきました。そのいわゆる日本型ジャーナリズムの構造的な特質を、欧米型ジャーナリズムのそれと比較しつつ明らかにします。

代表者 柴山 哲也 国際日本文化研究センター
幹事 園田 英弘 国際日本文化研究センター
班員 上山 春平 京都大学・名誉教授
小川 和久 軍事アナリスト
柏岡 富英 京都女子大学宗教・文化研究所
後藤 邦夫 桃山学院大学文学部
古関 彰一 獨協大学法学部
阪上  孝 京都大学人文科学研究所
澤田  聡 日本新聞協会
筒井 清忠 京都大学大学院文学研究科
花田 達朗 東京大学社会情報研究所
保阪 正康 ノンフィクション作家
マーク・ホルステン 琉球大学法文学部
門奈 直樹 立教大学社会学部
柳父  章 桃山学院大学文学部
吉見 俊哉 東京大学社会情報研究所
吉田 和男 京都大学大学院経済学研究科
石田佐恵子 大阪市立大学文学部
小田川 興 朝日新聞社
浅見 雅男 文芸春秋社
藤田 博司 上智大学文学部
木原 正博 日本新聞協会
栗木千恵子 文筆業/フリーランス・ジャーナリスト
村上 直之 神戸女学院大学文学部
白幡洋三郎 国際日本文化研究センター
井上 章一 国際日本文化研究センター
黒須 里美 国際日本文化研究センター
東元 春夫 国際日本文化研究センター