■イベント 日文研フォーラム

2018年2月13日 第318回    日文研フォーラム

概要
 黄檗宗は日本仏教の禅宗に伝わる三大宗派の一つであり、明末清初に中国から渡ってきた臨済宗の高僧、隠元隆琦によって創立されました。日本に伝わる仏教諸宗派のなかでも、明清代の大陸的な仏教要素を色濃く残し、「念仏禅」という修行方法を有することが特徴的です。とくに、黄檗声明と呼ばれるその儀礼音楽は、1650年代にこの宗派が成立してから現在に至る三世紀半を経てなお、明清代仏教音楽の様式や詞章の内容、その他多くの要素を保っており、「悠久なる郷の響き」と呼ぶことができましょう。
 本講演では、フィールドワークと文献考察をもとに、黄檗声明という明清代の仏教音楽が日本でいかに伝承され、また日本化してきたのか、その変遷の経緯を紹介します。そして、ディアスポラという視点から、「悠久なる郷の響き」を形成した社会的・歴史的・文化的要因を考えてみたいと思います。
発表者
悠久なる郷(ふるさと)の響き――黄檗声明の中国的要素
周 耘   武漢音楽学院(中国)  教授   /国際日本文化研究センター  外国人研究員
コメンテーター
細川 周平   国際日本文化研究センター  教授   
司会
佐野 真由子   国際日本文化研究センター  准教授   
場所:
ハートピア京都 3階大会議室 京都市中京区竹屋町通烏丸東入る清水町375
開場時間:
13:40
開始時間:
14:00
終了時間:
16:00
申込み:
不要・整理券配布
・13:15頃より整理券を配布。開場時間になりましたら、整理券の番号順にご入場頂きます。
・整理券をお持ちの方のご入場が終わりしだい、通常の受付を開始します。
受講料 :
無料
定員:
先着180名まで