■イベント 日文研フォーラム

2016年12月13日 第306回    日文研フォーラム

概要
 金正恩政権がスタートして5年が経過しました。この間、北朝鮮は核実験や弾道ミサイル発射を繰り返し、その挑発は金正日時代を遥かに上回っています。これに対し、中国は断固たる立場をとって国際制裁に加わったため、両国関係は次第に膠着状態に陥りました。
 一方、きわめて良好であった中国と韓国の関係は、2016年1月に北朝鮮が4回目の核実験を行った後、その対応をめぐって亀裂を生じ、現在では国交樹立後最大の危機を迎えています。これに伴い、中国国内では北朝鮮の戦略的な価値を再評価すべきとの意見も優勢になりつつあります。
 そうしたなか、日本と韓国は、「慰安婦問題」の打開と関係改善に乗り出しました。この先、北東アジアでは「中朝露」対「日米韓」という、新たな枠組みの冷戦構造が定着する恐れがあります。
 このような情勢のもと、中国の新たな朝鮮半島政策が注目されています。
発表者
北朝鮮の核問題と中国の新たな朝鮮半島政策
姜 龍範   天津外国語大学(中国)  教授   /国際日本文化研究センター  外国人研究員
コメンテーター
松田 利彦   国際日本文化研究センター  教授   
司会
佐野 真由子   国際日本文化研究センター  准教授   
場所:
ハートピア京都 3階大会議室 京都市中京区竹屋町通烏丸東入る清水町375
開場時間:
13:40
開始時間:
14:00
終了時間:
16:00
申込み:
不要
受講料 :
無料
定員:
先着180名まで