■イベント 日文研フォーラム

2016年10月4日 第304回    日文研フォーラム

概要
 日本映画が最盛期を迎えた1950年代、黒澤明にならび、木下恵介の映画は圧倒的な人気を集めていました。たとえば、「二十四の瞳」「喜びも悲しみも幾歳月」などの作品は、その時代を共有した多くの日本人の記憶に残っていることでしょう。しかし、高度成長期の上昇気流に乗って、人々の心が敗戦後の状況から遠ざかっていくにつれ、木下映画は急速に忘れられていきました。
 本講演ではこのことを背景に、木下映画の特徴を指摘しながら、映画の可能性とその限界を探ってみたいと思います。木下監督の映画が戦後の一時期、人気を得た理由はどこにあったのか、そして、なぜ木下恵介は「世界の木下」になり得なかったのかを考えます。
発表者
木下恵介映画の見どころ――忘れられた日本のこころ
マッツ カールソン   シドニー大学言語文化学部日本学科(オーストラリア)  シニア講師   /国際日本文化研究センター  外来研究員
コメンテーター
細川 周平   国際日本文化研究センター  教授   
司会
佐野 真由子   国際日本文化研究センター  准教授   
場所:
ハートピア京都 3階大会議室 京都市中京区竹屋町通烏丸東入る清水町375
開場時間:
13:40
開始時間:
14:00
終了時間:
16:00
申込み:
不要
受講料 :
無料
定員:
先着180名