■イベント 日文研フォーラム

2016年3月8日 第298回    日文研フォーラム

概要
 福田恆存(1912-1994)は、戦後保守的観点から進歩の思想や行動を厳しく批判しつづけた批評家として知られています。今日の保守的知識人たちは、戦後体制を否定し、「近代の克服」や伝統への回帰を訴えるなかで、福田を「保守主義の原点」と見なしています。
 しかし、福田は伝統にこだわるよりも、「近代の宿命」をもっと真剣に考えていました。彼の思想はむしろ、現今の保守を批判的に捉える視座を提供しているように思われます。その意味で、「保守批判の原点」と言ってもよいのではないでしょうか。
 本発表では、福田恆存の保守主義に託して「民主」「平和」「東アジア」を読み直すことで、「近代」と「保守」の今日的意味を考えてみたいと思います。
発表者
「近代の宿命」と「保守」
――福田恆存の保守主義を考える

張 寅性   ソウル大学校(韓国)  教授   /国際日本文化研究センター  外国人研究員
コメンテーター
米原 謙   中国人民大学講座教授  ・ 元大阪大学教授   
コメンテーター
瀧井 一博   国際日本文化研究センター  教授   
司会
佐野 真由子   国際日本文化研究センター  准教授   
場所:
ハートピア京都 3階大会議室 京都市中京区竹屋町通烏丸東入る清水町375
開場時間:
13:40
開始時間:
14:00
終了時間:
16:00
申込み:
不要
受講料 :
無料
定員:
先着180名